リスレヴァン, ロルフ(1961-)
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【イタリア初期バロックの知られざる撥弦芸術2相に迫る新解釈】ノルウェー出身で早くからジョルディ・サヴァールの楽団の撥弦楽器奏者として活躍してきたロルフ・リスレヴァンドが録音技師および共演者として参加し、17世紀前半のイタリアで際立った活躍をみせながら長く忘れられていた2人の重要作曲家の撥弦楽器作品を幅広く取り上げるアルバムを制作。アルバーヌ・インブスはフランスのストラスブール出身で、今やリスレヴァンド同様サヴァールのエスペリオンXXIの通奏低音セクションを支えつつ、さまざまなアンサンブルで幅広い実践経験を積んできた実力派です。演奏曲のうち、バロックギター向けの作品は教養都市ボローニャで世紀半ばに楽譜出版がなされたペッレグリーニの曲集からのもの。この作曲家は詳細が未だ詳しく判っていないものの、生前は鍵盤におけるフレスコバルディや声楽におけるモンテヴェルディ同様の巨匠として高く評価されていました。多くの弦をそなえた通奏低音楽器テオルボの可能性を独奏、ないし小型テオルボに相当するティオルビーノとの二重奏で十全に引き出す作品を数多く書いたカスタルディは、ALPHAレーベルが記念すべき最初のCDでフィーチャーした17世紀の貴族音楽家。分散和音や舞曲のリズムを効果的に活かし、謎めいた表題で想像を掻き立ててくれる作品の魅力を、古楽のみならず現代ギターで近現代やジャンル越境型の作品も弾きこなすインブス、深い音楽性に満ちた大御所リスレヴァンドの妙演でじっくり味わえる1枚です。(2024/09/06 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1066 |
はっきり申し上げて、めちゃくちゃ【良い】盤です。「ソロ イ短調」と「組曲 ニ短調」の2つの無伴奏作品などは、バッハの無伴奏チェロ組曲並みの傑作と申し上げてよいでしょう。「シャコンヌ ト長調」は、パッヘルベルのカノンを渋くしたような感触で、世が世ならヒットしてたかも。ガンバの音色を癒しと感じる貴方なら手許に置いておくべきアイテムです。ところでシェンクって誰かといえば、17?18世紀、アムステルダムを中心にガンバの名手として活躍した人です(名盤に作曲者の知名度関係無し!)。(2000/08/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999682-2 |
【「悪魔のように弾いた」フォルクレの静けさと雄弁のはざま】ヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)はバロック期のフランスで大いに好まれた弦楽器。その名手として双璧をなした存在が「天使のように弾く」と讃えられたマラン・マレと、対照的に「悪魔のように弾く」との賛辞で知られたアントワーヌ・フォルクレでした。息子への暴力など悪い噂もありながら幼少期より圧倒的な音楽性と演奏能力でフランス王室を驚かせ、ヴィオール芸術の発展に大いに尽くしながらも生前は作品を楽譜出版することのなかったフォルクレの遺稿は、本人の歿後まもなく息子によって整理・刊行され世に残っています。縦横無尽にヴィオールを扱う名品揃いのこの曲集は五つの組曲からなる構成ですが、本盤ではバロック期にもそのようにすることがあったように、他の作曲家の作品も交え曲の調性にあわせて三つの組曲にまとめ直して収録(本盤ではこれらを「モザイク組曲」と名づけています)。好敵手マレや同時代の撥弦楽器作曲家ド・ヴィゼーらも含めたその音楽世界を精緻な演奏で浮き彫りにしてゆくのは、リュートの巨匠ロルフ・リスレヴァンドの息子、アンドレ・リスレヴァンド(アルバム解説も彼自身が執筆)。古楽演奏の空気を存分に吸いながら育った彼ならではの作品美に寄り沿う解釈を、若き俊才たちが親密な共演で盛り上げます。父ロルフもプロデューサー&エンジニアとしてアルバムを全面的にバックアップ。演奏にも2曲ほど参加しています。(2021/04/09 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A486 |