ヤコブ, ヴィクトル
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【フロリアン・センペイがおくる、騎士と中世の物語の歌】2009年にボルドー国立歌劇場で《魔笛》のパパゲーノを歌ってデビューしたフロリアン・センペイ。その後は欧米各地の有名歌劇場で成功を収め、日本でも大きな評判を呼んでいるのは周知の通りです。2022年のロッシーニ・アルバムに続く2枚目のソロは、初期古典派から現代までの歌劇に限らない様々な作品から、中世のファンタジーと騎士をテーマにセンペイ自身が選曲したコンセプト色の強い内容となりました。所縁のボルドーの管弦楽団と共に、一夜のプログラムのように管弦楽作品も間に挟みつつ進められるバラエティに富んだ内容で、センペイの深みと艶のある歌声を堪能することが出来ます。タイトルの「輝かしい鉄」は彼の母方の祖父が鍛冶屋で剣などを作っていたことに由来し、長い年月をかけて輝かしく鍛え上げられる声ともかけているとのこと。アルバムは今年(2024年)若くして亡くなったソプラノ歌手ジョディ・デヴォスに捧げられています。(2024/11/15 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1104 |
パリ音楽院のほかクレモナやロンドンでも学んだピアニスト、オーレル・マルタンが、故郷であるフランス領バスクの港町ゲタリーに思いを馳せて作ったアルバム。メインとなるのはバスク地方出身の大作曲家ラヴェルによるピアノ協奏曲で、ここではピアノと8人の奏者による小規模編成にアレンジされた版を使用しており、気心の知れた友人たちと息の合った演奏を聴かせます。そのほかバスクや海の印象を元にした、あるいは近い雰囲気を持つ有名無名の曲が集められた、たいへん美しいアルバム。ラストには、原曲の持つイメージを大胆にデフォルメして重いピアノ曲に生まれ変わった「ホテル・カリフォルニア」と、フランスのバンド、ラ・フェムの曲をほぼそのままピアノに置き換え中間部にサン=サーンスの「水族館」のフレーズを挿入した「Sur la planche(サーフボードの上で)」という、ロック作品を2曲収録しています。(2022/08/26 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA871 |
【21世紀のネオ・ロマンティシズムかネオ・ルネサンスか、心に沁み入る音で紡がれるヴェルレーヌの世界】フランス19世紀後半の詩壇を代表する一人ポール・ヴェルレーヌ(1844-1896)の詩はフォーレやドビュッシーをはじめ、さまざまな作曲家たちによって歌曲化されてきましたが、ここで曲をつけているのは1973年生まれのフランスの作曲家ジュリアン・ジュベール。オルレアン音楽院で教鞭をとり後進の育成にもあたっているジュベールが紡ぐ音楽は、前衛的実験的な語法とは一線を画した耳になじみやすい音作り。ポスト・ドビュッシー世代やデュリュフレ、デュティユーなどにも通じるフランス近代路線の語法を基調に、時としてルネサンスのマドリガーレにも通じるような響きで歌われるヴェルレーヌの美しい詩は、添えられた器楽オブリガートとともに新鮮な魅力で私たち21世紀の聴き手に訴えかけてきます。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA723 |