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ハルベック, イェルク(1977-)

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  • クッサー:歌劇《アドニス》

    1660年ドイツで生まれたクッサーの歌劇《アドニス》の貴重な録音。クッサーはパリでリュリに教えを受けた後、1690年以降ドイツ各地の劇場で楽長として活動。1704年にはロンドンに渡り、1711年からはアイルランドのトリニティ・カレッジ (ダブリン大学)の楽長として活躍しました。《アドニス》はシュトゥットガルト宮廷歌劇場の音楽監督時代の作品で、当時流行していたギリシャ神話のヴィーナスとアドニスの恋物語を題材にしています。他の作曲家の同種の作品に比べると、クッサーのものは神々が生き生きと人間的に描かれているのが特徴。作品は長らく行方不明でしたが、2005年に音楽学者サマンサ・オーエンズがヴュルテンベルク州立図書館で発見し、復元作業を経て初演の地で復活上演がなされました。充実の歌手陣にも注目です。(2024/03/15 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555609-2

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    ストラーチェ:チェンバロとオルガンのための作品集(ハルベック)

    これらの曲を作曲したストラーチェについては、曲集のタイトルページに書かれた「メッシーナ議会礼拝堂の副楽長」という肩書きが判明しているだけ。生年も没年もはっきりしたことはわかっていません。しかし、フレスコバルディが発展させた鍵盤音楽を一層充実させた功績は大きく、彼の名前は忘れられてもこの曲集からはしばしばいくつかの曲が演奏されています。演奏は2004年、ライプツィヒのバッハ国際コンクールオルガン部門の1等賞を受賞した若きオルガン、ハープシコード奏者ハルベックによるもの。すみずみまで力の漲った情熱あふるる出来栄えです。(2009/03/18 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777444-2

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    ハイニヒェン:歌劇「フラヴィオ・クリスポ」(マルツィオッテ/ヴィセンティン/ゲンク/イル・グスト・バロッコ/ハルベック)

    ザクセン選帝侯アウグスト1世の宮廷に仕え、長らく宮廷楽長として活躍したハイニヒェン。弁護士としても才能を示すも、音楽に身を捧げ、一時はJ.S.バッハの同僚として見事な働きを示しました。作曲家としても数多くの作品を残しましたが、残念ながら彼の死後はほとんど顧みられることなく、今世紀になってようやく宗教曲や器楽曲などが演奏されるようになりましたが、彼が力を入れていた歌劇のほとんどは未だ手つかず。この《フラヴィオ・クリスポ》も初演もされずに約300年お蔵入りになっていた作品です。作品が初演されることのなかった理由は、イタリア人歌手の力不足とリハーサル時のいさこざなど様々ですが、作品自体の価値を損ねるものではありません。各楽器の繊細な使い方、主役エレナを歌うマールバッハを始めとした歌手たちの技巧など聴きどころ満載の知られざる「バロック・オペラ」です。(2019/02/15 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555111-2

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    パパンドプロ:ピッコロ協奏曲/チェンバロ協奏曲/5つの管弦楽伴奏歌曲(トゥルク/コフラー/ハルベック/南西ドイツ・プフォルツハイム室内管/ハンドシュ)

    20世紀の作曲家パパンドプロの作品集。ギリシア系の血を引いていますが、生まれも育ちもクロアチア、ザグレブで、地元の音楽院を卒業後は、オーストリアの「新ウィーン音楽院 Neues Wiener Konservatorium」(1938年、オーストリア併合により廃校)で作曲と指揮を学びました。400曲を越える多くの作品は十二音も含む新古典派主義の作風の中に、クロアチアの民族音楽と、ジャズの要素が融合されたユニークなもの。作品における楽器の選び方も独特で、このアルバムでもピッコロ協奏曲とチェンバロ協奏曲、弦楽オーケストラとハープ伴奏による歌曲を聴くことができます。なかでも「チェンバロ協奏曲」は、トッカータ風の音形による第1楽章、牧歌的な旋律を持つ第2楽章、再度トッカータ風の音形が登場する第3楽章で構成された古典的な性格を持つユニークな作品です。また、ハープの絶妙な響きが用いられた歌曲は印象派風の味わいを持っています。(2018/11/21 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777941-2

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    ブレシャネッロ:歌劇「ティスベ」(ベルンシュタイナー/フェッリ=ベネデッティ/プファイファー/ベッロット/シュトゥットガルト・バロック管/ハルベック)

    ボローニャ出身の作曲家、ヴァイオリニスト、ブレシャネッロ(1690-1758)の名前は、1715年にミュンヘンのバイエルン選帝侯、宮廷楽団のヴァイオリニストになったことで知られています。その翌年、クリストフ・ペツの死去により彼が仕えていたシュトゥトガルトのヴュルテンベルク公の宮廷楽団の上級カペルマイスターに任命されますが、当時隆盛を誇っていたラインハルト・カイザーがその地位を望んだため、熾烈な権力闘争が行われたといいます。結局、ブレシャネッロがこの地位をつかんだのですが、15年ほど経過した後、残念なことに財政難のため、スタッフは解雇され、もちろんブレシャネッロもその例に漏れず、それ以降は作曲家として活躍しました。このオペラは、そんなヴュルテンベルク公に仕えはじめた頃の作品で、当時人気があった物語に基づいた壮大な内容を持ったものです。この時代は優れたカストラートが活躍しており、この作品もそんなカストラートの技巧を存分に引き出すための、見事なコロラトゥーラの技術が使われていますが、現在ではアルト歌手が代わりに歌い上げています。この世界初録音のために、ヴュルテンベルク州立図書館に保存されていたスコアを用い、素晴らしい演奏で作品を甦らせています。(2014/11/26 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777806-2

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    ヘンデル/テレマン:歌劇「インドの王妃クレオフィーダ」(ジェローム/ゲッツ/コロラド/ポムランツ/イル・グスト・バロッコ/ハルベック)

    【1731年に初演されたヘンデルの歌劇《インドの王ポーロ》を、テレマンが再構築】アレキサンダー(アレッサンドロ)大王軍との戦いに敗れたインド王ポーロ(ポルス)。死を決意するも部下ガンダルテスと入れ替わり捕虜となります。アレクサンダー王は、ポーロの妻クレオフィーダの美貌に惹かれ求婚。ポーロが死んだと信じてしまった彼女は絶望の末、アレキサンダー大王の求婚を受け入れますが、婚礼の場に赴いたポーロは死をも厭わず自らの身分を明かし許しを請い…。当時、ヘンデルのイタリア語による歌劇は非常に人気が高く、この作品も初演後1年でイギリスからヨーロッパ全土で上演されるようになりました。これを知ったテレマンは、激動の人生を送ったアレキサンダー大王と、インド王ポーロと彼の妻クレオフィーダとの絡み合いがハンブルクの聴衆にも理解できるように、メタスタージオ作のイタリア語のレチタティーヴォをクリストフ・ゴットリープ・ヴェントにドイツ語に翻訳させ、物語のヒロインをポーロの妻クレオフィーダに変更、全体を再構築しました。そのためアリアはヘンデルのオリジナルのまま、イタリア語で歌われています。演奏は南ドイツの最も重要なバロック・オーケストラのひとつ"イル・グスト・バロッコ"。歌手たちの表現力豊かな歌唱を支え、作品に新たな命を吹き込みました。(2023/05/26 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555560-2

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    モンテヴェルディ:聖母マリアの夕べの祈り/マニフィカト(ダンチェヴァ/シュヌール/ガヴァーニン/シゲトヴァーリ/イル・グスト・バロッコ/ハルベック)

    モンテヴェルディの「聖母マリアの夕べの祈り」はこれまでにも数多くの録音がありますが、この演奏は、スペイン生まれのカリスト・ビエイトの演出による舞台上演を経て録音されたものです。ドイツの歌劇場を中心に過激な演出で知られるビエイトはこの作品に、彼が生まれ育ったイベリア半島のカトリック文化と強い女性のイメージを見出したと語っています。 2018年12月のマンハイム国立歌劇場での初演は高水準の演奏が高く評価され、このCD録音につながりました(オペラ上演とCDとではソリストが異なります)。オーケストラと合唱は人数を極限まで切り詰め、時には即興を加えながらも劇的な表現力を発揮しています。敬虔さを重んじた宗教曲の演奏とは一味違う、劇的なモンテヴェルディをお楽しみいただけます。(2020/12/18 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555314-2