アンサンブル・トリス
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CAPRICCIOレーベルが力を入れているオーストリアの作曲家・ピアニスト、ヨーゼフ・ラーボア(ラボル)の3作目となる室内楽曲集。ラーボアは幼い頃に天然痘のため失明するというハンディを背負いながらも、教育者として多くの門弟を育てました。中でも戦争で右手を失ったピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインを指導したことは、彼にとって大切な出来事であり、ラーボアの80曲ほどの作品は、そのほとんどが裕福なヴィトゲンシュタイン家の働きかけによって出版されています。このアルバムに収録された「チェロと左手ピアノのためのソナタ」もヴィトゲンシュタインに献呈されており、技巧的なピアノの使い方には両者の親密な関係が感じられます。クラリネット三重奏曲の憂愁を帯びた曲想を持つアダージョには、ラーボアと親しかったブラームスの影響を思わせる旋律が聞き取れます。3人の名手による「アンサンブル・トリス」による演奏です。(2022/03/04 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5446 |