ローマ・トレ・オーケストラ・アンサンブル
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プッチーニも脱帽したペロージの豊かなメロディに浸るシリーズ第2作。ペロージはピエモンテ州トルトーナに生まれミラノの音楽院で学び、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂の楽長を務め、オラトリオなどの宗教的な声楽作品で国際的な名声を得ました。そんなペロージ、1920年代には一時的に精神疾患を患い休職せざるを得ませんでしたが、回復後は職務に復帰するとともに作曲活動も再開しました。このアルバムの後半に収録された番号なしの弦楽三重奏曲は、復帰した時期に書かれた10曲の中の6曲で、どれも断片的であるものの、自身の作曲技法の更なる向上を目指すための対位法の研究や、ハーモニーの工夫が反映されています。2曲のピアノ五重奏曲は1931年作曲。当時もまた重病を患いながらも旺盛な創作意欲に掻き立てられていたペロージの豊かなアイデアが感じられる充実した作品です。第1番の番号が振られた弦楽三重奏曲は、急-緩-急の伝統的な書法で書かれており、合唱作品を得意としたペロージらしい歌心に溢れた作品です。演奏は2005年に設立されたローマ・トレ・オーケストラのメンバーによるアンサンブル。ローマとラツィオで生まれた最初の大学オーケストラで、若い世代に素晴らしい音楽を広めることを目的として活動しています。ヴァイオリンの河崎日向子さんはローマ在住。いくつものアンサンブルに参加し活躍しています。(2023/10/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574484 |