シュミット, ヴェルナー・ハインリヒ
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マンハイム出身のヴェルナー・ハインリヒ・シュミットは、少年時代にピアノを学び始め、平行して作曲も学びました。以降、ピアニストとして活躍しながら時間の許す限り作曲を続けています。10代の頃には映画音楽を学ぼうと考えていたという彼の作曲スタイルは後期ロマン派の影響を受けた調性音楽です。歌手フォンドゥンクから作曲を依頼された「ヘルマン・ヘッセの詩による4つの歌曲」は彼女の希望で声楽とピアノ五重奏の組み合わせで書かれており、言葉と音楽が結び付いた詩情豊かな世界が展開されています。母の死を悼んで書いた「思い出」は自然豊かな中国の風景や、母のための葬送行進曲、エジプトの死者のための祈りの音楽が続き、最後は明るいヘルダーリンの「ヒュペリオン」で終わります。他には彼の得意分野であるピアノのための小品と、チェロやクラリネットのアンサンブルを収録。シュミットの作曲家としての才能が遺憾なく発揮された作品集です。(2025/04/18 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0752 |
ベルンハルト・セクレスは、20世紀初頭のドイツで活躍した作曲家。1894年から1895年までマインツの劇場で働き、1896年からはフランクフルトのホッホ音楽院で教師を務め、その後院長に就任。1928年には同校初のジャズ研究プログラムを立ち上げましたが、この行動がナチスによって批判され、ヒトラーが権力を握った際には職を失い、作品の演奏も禁じられてしまいました。1934年に亡くなるまでにオペラ、管弦楽曲、室内楽曲などを作曲しましたが、そのほとんどは現在でも忘れられたままです。このアルバムに収録されているのは、フリードリヒ・リュッケルトが中国の詩を元に翻案したテキストによる「Aus dem Schi-King 詩経-中国の歌より」などの歌曲集。ドイツ・リートの伝統に則った美しい旋律と、当時流行していた異国趣味が感じられるユニークな作品で、セクレスの個性が遺憾なく発揮されています。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0651 |