ポルヴェレッリ, ラウラ
Search results:14 件 見つかりました。
ドニゼッティのこのオペラは、悲劇の運命に弄ばれた女王メアリーと、彼女のいとこエリザベス1世の息詰まる女同士の心理戦を描いた名作です。プライドと恋心を天秤にかけ、お互いに相手をぐいぐい追い詰めていく場面は思わず手に汗を握ることでしょう。今までにもマリブランやグルベローヴァ、そしてバルツァらがこのヒロインたちを歌っていますが、今回の若き2人の歌手ポルヴェレッリとピシテッリも、上品さと激しさを兼ね備えた素晴らしい歌を聴かせてくれます。フリッツァの引き締まった指揮による端正な音楽も聴きどころです。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.660261-62 |
名前は知られているのに、その作品をほとんど聴くことがない作曲家は数多くいますが、マイアベーアもそんな一人。この「エジプトの十字軍」は彼がフランスで成功する足掛かりを作ったオペラで、1824年にフェニーチェ劇場で初演された時は大好評でしたが、1835年に再演されてからは、およそ170年も放置。すっかり忘れられた演目となってしまいました。今回の上演はアメリカの男声ソプラノ、マニアチの活躍と、人気沸騰のソプラノ、チョーフィ、そして名バス、ヴィンコらによる充実の歌手陣を得て、最高の盛り上がりを見せたそうです。4時間近くもの長丁場ですが、ヴィョームの緊迫感溢れる指揮のおかげもあり、一瞬足りとも気をそらすことはできません。(2010/05/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.660245-47 |
イタリアの風光明媚な都市ペルージャ出身の作曲家モルラッキ。彼は1822年にナポリの劇場で、ロッシーニの後任を務める機会に恵まれましたが、なぜかそれを断り、ドレスデン歌劇場の音楽監督として残りの人生を過ごしました。当時のドレスデンではウェーバーを筆頭とするドイツ・オペラが主流でしたが、モルラッキはこの地でイタリア歌劇の普及に努め、自身も作品をいくつか発表しました。しかし彼の代表作となったのは、この1822年にヴェニスで初演された《テバルドとイゾリーナ》であり、この曲はドレスデンでも人気を獲得、ここでも“ドレスデン版”が収録されています。中世の騎士物語を下敷きとした恋人たちの悲恋の物語に付けられた抒情的な旋律は、現代の人々の耳にも大きな感動を与えます。(2020/02/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.660471-72 |
エドゥアルドとクリスティーナは秘密の内に結婚し、子供も生まれています。しかし、このことを知らないクリスティーナの父であるスウェーデン王カルロは、彼女とスコットランドの王子ジャコモとの縁談を目論みます。いよいよ王カルロがクリスティーナのところにやってきた時に、出てきたのは2人の子供グスターヴォ。「父は誰なのか?」と問い詰める王、答えることのできない娘…王は法廷で彼女を裁くことを決断しますが…1819年に初演された《エドゥアルドとクリスティーナ》。実は新作ではなく、ロッシーニの以前のいくつかの作品からかなりの曲が転用された「再生オペラ」であったため、それに気が付いた当時の聴衆は作品を非難。次第に忘れられてしまいました。しかし、全体の出来ばえは素晴らしく、また転用元のオペラはほとんど演奏されることもないので、現在の聴き手としては、全く新しい作品として楽しむことができるでしょう。ロッシーニを得意とするジェルメッティの見事な演奏に乗って、歌手たちが迫真の歌唱を聴かせます。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.660466-67 |