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ベンコーチ, タマーシュ

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    ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集 1 (ベンコーチ/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ)

    約500曲もの協奏曲を遺し、まさに協奏曲製造機ともいうべきヴィヴァルディですが、その多作家ぶりゆえに、個々の楽曲の内容については金太郎飴的であるという批判があることも、事実として否定はできません。が、このファゴット協奏曲の数々は、そんなイメージを打ち破る、新鮮なインパクトを持っているといってよいでしょう。中でも特にオススメしたいのが、RV471の第2楽章(8)です。イ短調で書かれたこの楽章、ファゴットは豊かな装飾音型に彩られながら、哀愁たっぷりに歌い上げますが、ヴァイオリンによるオブリガートによる絶妙の隠し味など、まさに「聴かせる」逸品と申せましょう。(2004/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555937

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    ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集 2 (ベンコーチ/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ)

    全37曲のファゴット協奏曲全集の第2集には、ヴィヴァルディの多すぎる協奏曲の中でも特に優れた作品の一つ「夜」を収録しました。ゴースト、眠り、夜明けを描くプログラム性でも人気ですが、なぜ「夜」なのかイマイチわからない、それでも良い物は良いと言える名曲です。ファゴットならば快速の楽章が聴き物かと思いきや、全6曲とも、中間のゆったりした楽章がいいのです。第2楽章だけを集めて連続して聴くと、子守歌のようで、心が落ち着きます、ほんとに。これも、ハンガリーの名手たちによる名演があってこそです。(2005/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555938

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    ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集 3 (ベンコーチ/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ)

    「史上最高のファゴット作曲家は誰か?」という、ちょっとニッチな問いの答えがここにあると申せましょう。「四季」を筆頭に、作曲者自身がよくした楽器であった、ヴァイオリン協奏曲作家のイメージが強いヴィヴァルディではありますが、ファゴット協奏曲においても、抜群の相性のよさを見せてくれます。例えばト短調のRV495。まず嵐を思わせるような気合十分の激しいテュッティに驚かされますが、続いて登場するファゴット独奏も、急速なパッセージや、幅の広い跳躍を巧みに織り交ぜたカッコいいもので、一気呵成のドラマを見事に演出します。他の曲でもそうですが、ファゴットの広い音域の活かし切り方には、全く敬服させられます。(2006/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557556

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    ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集 4 (ベンコーチ/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ)

    ヴィヴァルディが残した500近い協奏曲のうち、意外にも39曲もがファゴット独奏のための作品となっています(内未完2曲)。どちらかといえば縁の下の力持ち的存在のこの楽器に、なぜヴィヴァルディが多くの作品を遺したのか、その理由はよくわかっていないのですが、彼の想像力を大いに刺激したことだけは間違いないでしょう。急速楽章での「そこまでやるかい」といいたくなるほどのヴィルトゥオジテの発揮、緩徐楽章での深い歌い込みといった、ファゴットの取り扱いはもちろんのことですが、旋律自体の面白さなど、音楽のつくり自体からも、豊かな創意を聴き取ることができます。(2007/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557829

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    ヴィヴァルディ:ファゴット協奏曲全集 5 (ベンコーチ/ニコラウス・エステルハージ・シンフォニア/ドラホシュ)

    [イタリアにおける協奏曲の発展の中で、500もの作品を書いたヴィヴァルディ。その中のおよそ39がファゴット向けに書かれています。聴き手には心地よいスリルをもたらすこれらの曲は、ソリストには優雅さと想像力と恐ろしいまでの超絶技巧を要求するのです。オーケストラの中のファゴットの音色は、まるで熱い鍋に香る柚子こしょうのような鋭いアクセントとなっています。](2009/02/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570798