エッシェンバッハ, クリストフ(1940-)
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ヒンデミットが1920年代に作曲した一連の「室内音楽」。あまり聞きなれない曲名ですが、実際には“合奏協奏曲”の形式で書かれた第1番を除く、第2番から第7番までは「独奏楽器を伴う協奏曲」として成立しています。作風こそ先鋭的ですが、ヒンデミットはこれらの曲を、バロック時代の王侯貴族の館で演奏するイメージで作曲したといい、どの曲も簡潔なフォルムでありながらも、独奏者の技巧が存分に披露される華やかさも持ち合わせています。今回の「室内音楽」全曲シリーズは、エッシェンバッハの指揮のもと、若き奏者たちが巧みな演奏を繰り広げるもので、第1集には第1番から第3番と、小ぶりな編成による「小室内音楽」を収録。ソリストだけではなく、他のメンバーも見事な技術と音楽性を誇り、各々の個性が際立つ見事なアンサンブルを聴かせます。(2020/03/27 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1341-2 |
一部のファンの間で熱烈な人気を誇るアメリカのピアニスト、ツィモン・バルト。彼の音楽の作り方は、あのアファナシエフにも似た、とにかく濃厚な表情付け(もちろん全ては理論的であり、一つ一つが考え抜かれている)と、美しい弱音にあるといえるでしょうか。彼と長年の親友であるエッシェンバッハとの共演によるこのブラームスも、以前のチャイコフスキーを越えるスリリングで熱いもの。第1番の第1楽章におけるオーケストラの前奏部だけを聴いてみても、この演奏がどれほどまでに特異な解釈に裏付けられているかがわかるかと思います。そしてバルトのピアノが登場すると、そこに開けるのは「異世界」そのもの。この味わいは確かにくせになります!この演奏…批評家には嫌われるかもしれませんね(2015/01/28 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5210 |
(2010/12/15 発売)
レーベル名 | :LPO |
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カタログ番号 | :LPO-0049 |
今回、エッシェンバッハが振っているのは、パリ管でもフィラデルフィア管でもなく、ベルリン・ドイツ管弦楽団です。フリッチャイが築いた伝統の上に様々な指揮者が色を付け加えた素晴らしいオーケストラを、敏腕エッシェンバッハが思う存分鳴らしまくります。一番わかりやすいところは、何といっても終楽章の冒頭ですが、他にも「こうでなくちゃ」という場面満載。派手さよりも緻密さを追求した大人の演奏に仕上がっているところがさすがです。カップリングはクリスティーネ・シェーファーが歌う「リュッケルト歌曲集」です。エッシェンバッハとシェーファーと言えば、このレーベルのツェムリンスキーの叙情交響曲(C71081)でも素晴らしい名演を披露しています。世紀末の重く淀んだ空気を描くエッシェンバッハの棒、その豊穣な音をバックに歌い交わすシェーファーとゲルネの美しく表情に富んだ声。ロマン派音楽を聴く醍醐味たっぷりの1枚として高く評価されています。今回のリュッケルト歌曲集も繊細な感情をとことん突き詰めたもので、ちょっとコケティッシュな「私の歌をのぞき見しないで」と厭世感漂う「私はこの世に見捨てられ」では、まさに別人のようです。とはいえ、全ての根底にある甘やかな官能性の表出には思わずため息をついてしまうことでしょう。若さ溢れる交響曲第1番から、最後の歌曲まで一瞬足りとも目が離せません。(2010/05/26 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5026 |
(2015/03/25 発売)
レーベル名 | :LPO |
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カタログ番号 | :LPO-0083 |
エッシェンバッハは人気ピアニストから1970年代に指揮者に転身した後も、自身のキャリア形成と同じぐらい、若手音楽家の才能を伸ばし、引き上げることを大切にしてきました。バンベルクで生まれたドイツと韓国の血を引くクリストファー・パークもその一人です。パークは12歳より大学で音楽の専門教育を受けた秀才で、2014年には、ラン・ランやリサ・バティアシュヴィリも受賞してブレイクのきっかけとなったシュレースヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭の“バーンスタイン賞”を受賞しました。2016/2017年のシーズンには「The European Concert Hall Organisation=ヨーロッパ・コンサート・ホール機関(ECHO) 」がライジング・スターの一人として選出。注目を浴びるピアニストです。すでに何枚かのアルバムを録音しており、OEHMSレーベルからはシューマンを中心にしたアルバムを2枚リリース。こちらも高く評価されています。今回は、リストが編曲した「さすらい人幻想曲」をエッシェンバッハと共演、相互の信頼関係が垣間見える成熟した解釈で溌剌とした演奏を聴かせます。考え抜かれた解釈によるシューベルトとブラームスも圧巻の仕上がり。(2020/05/15 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5412 |
「個性派」を売りにしているピアニストは数多くいますが、なかなか真の個性派になるには、それはそれは長い道のりが必要です。テクニックはもちろんのこと曲の解釈、デュナーミクの処理、そして作品への傾倒、これらを存分に満たした上で、作品を撚り上げ世に出さなくてはいけません。もちろんアルバムの選曲のこだわりも必須です。そんな条件を全て満たしたピアニストがこのツィモン・バルト。あのチャイコフスキーのピアノ協奏曲の冒頭部分を劇遅で弾いてみたり、ラヴェルの「夜のガスパール」を気持ち悪く弾いてみたりと、それはそれは個性的。もちろん今回の2枚組も「個性的」の大盤振る舞いです。パガニーニをテーマにした曲集ですが、まさに悪魔的な音楽が並びます。まずはお馴染みの「ラ・カンパネラ」からどうぞ。想像以上にカッコいいルトスワフスキ(意外!)そして、エッシェンバッハの指揮がそのデモーニッシュさに拍車をかけたラフマニノフ。全部聞いてしまった夜には、悪夢にうなされるかもしれません。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1230-2D |