ドミニオン弦楽四重奏団
Search results:6 件 見つかりました。
人生の大半をニュージーランドかオーストラリアで過ごした作曲家ヒルは、90歳を上回る長寿(解説によれば、彼の生年は69年が正しいとのこと)に恵まれました。オペラだけで10曲、様々なジャンルで恐らく2千を超える作品を残した多作家で、つい最近まで生きた人物ですが、ライプツィヒで音楽を学んだ若き時代に、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーらと出会っているのです。当盤収録の弦楽四重奏曲は、19世紀末から20世紀初頭という作曲時期を全く感じさせず、ドヴォルザークやチャイコフスキーの作品と見紛うような郷愁に溢れています。これほどの知られざる名曲、きっと、誰かに教えてあげたくなりますよ!(2007/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570491 |
オーストラリアが生んだ作曲家アルフレッド・ヒル(1869-1960)。彼の弦楽四重奏曲集もこれが第5集。あと1集を残すのみとなりました。彼は2歳から17歳までニュージーランドで過ごし、その後はライプツィヒに留学、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーら当時の音楽を吸収しました。彼はここでピアノとヴァイオリンを学び権威ある「ヘルビッヒ賞」を獲得、またオーストラリアに戻り、ニュージーランドを行き来しながら、ヨーロッパの伝統と、この地の音楽の融合を図り、時にはマオリの民謡を取り入れながら、数多くの作品を生み出したのです。この第12番から第14番の弦楽四重奏曲は、初期の作品のように、あからさまな先人からの影響を感じさせることなく、良い感じの独自性が発揮された作品群です。未だに出版されていない第12番(オーストラリア国立図書館所蔵)、若干無調音楽に足を踏み入れている第13番、番号付けが混乱している1951年頃に書かれた第14番、この3曲は20世紀と19世紀の2つの時代を自由に揺れ動く不思議な味わいを持ち、またヨーロッパの音楽の伝統がどのように広まり、独自の根を張っていくかを見るための、素晴らしいサンプルとしても役に立つものなのです。第12番の冒頭の深い音色を持つチェロの歌には、思わず背中がぞくぞくしてしまいます。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573267 |
オーストラリアが生んだ作曲家アルフレッド・ヒル(1869-1960)。彼の17曲ある弦楽四重奏曲の全曲録音ツィクルスは、このアルバムが最終巻となります。彼は2歳から17歳までニュージーランドで過ごし、その後はライプツィヒに留学、ブラームス、ドヴォルザーク、チャイコフスキーら当時の音楽を吸収しました。彼はここでピアノとヴァイオリンを学び権威ある「ヘルビッヒ賞」を獲得、またオーストラリアに戻り、ニュージーランドを行き来しながら、ヨーロッパの伝統と、この地の音楽の融合を図り、時にはマオリの民謡を取り入れながら、数多くの作品を生み出したのです。このアルバムには第15番から第17番の3つの作品が収録されています。彼が探求したものが表出された作品群で、民俗的な要素が含まれる(シューベルト風でもある)第15番、タイトル通り「ケルト民謡」が使われた第16番(とりわけ終楽章が素晴らしい)、全体的に陰鬱な雰囲気に彩られながらも、終楽章でドヴォルザークを引用するという第17番。歴史に取り残された秀作がここにあります。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573416 |
オーストラリアの作曲家、アルフレッド・ヒルの弦楽四重奏曲第3集です。彼は1880年代の終わりにライプツィヒで学び、ドイツの伝統にオーストラリアの味付けを施したいくつかの作品を作曲。これらは一度聴くと忘れられない強烈な印象を残しています。今回の作品も面白い物ばかりですが、表題付きの第5番はとりわけユニークです。4つの楽章はそれぞれ、フランス、アメリカ、イタリア、イギリス(第1次大戦中に同盟国だった国家)を表していて、後に交響曲第11番として書き直されたものです。国としてのキャラクターが強く出ているわけでもありませんが、こういう考え方もあるんだな。と面白く聴くことができるでしょう。第7番は荘厳に始まり、第9番はゆったりと始まり、少しだけ印象派の香りを感じさせる音ですが、旋律は決して乱れることもなく常に平穏な世界に終始します。安心してお聴きいただける美しい作品です。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572446 |
オーストラリアの作曲家の中でも第一人者として讃えられているアルフレッド・ヒル。彼の作品は、同世代のヨーロッパの作曲家たちのものと比べると若干時代遅れの感は否めませんが、数多くある弦楽四重奏曲は、そのどれもが個性的であり、凝った作風を持っています。1935年に書かれた第10番と第11番の曲は、ガーシュウイン的でもあり、また印象派の影響も受けています。第10番の身を切るように美しいアダージョや、第11番の第1楽章の重苦しい冒頭部からアレグロへと移り変わる一瞬の閃きからは、ヒルのしたり顔が見えてくるようです。最終楽章で声楽が登場する「人生の五重奏曲」は、後に交響曲へと編曲されるほど、彼のお気に入りのもの。終楽章で高らかに人生の喜びを歌い上げるという、まさにヒルによる「喜びの歌」と言えるでしょう。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572844 |