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マルメ歌劇場管弦楽団

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    シーヴェレフ:管弦楽作品集(マルメ響/グスタフソン)

    スウェーデン出身の作曲家ニクラス・シーヴェレフ。若い頃から優れたピアニストとして活躍してきましたが、近年は作曲家としても注目が高まり、作品を耳にする機会が増えました。このアルバムには2010年代に書かれた3つの管弦楽作品が収録されており、冒頭の「春」と題された交響曲第3番は伝統的なソナタ形式を持つ作品で、湧き上がる喜びが活発なリズムで表現されています。第2楽章でさまざまな楽器が旋律を歌い継ぐ場面での牧歌的な雰囲気も聴きどころ。「5つの小品」は、TOCCATAレーベルの主宰者マーティン・アンダーソンの亡き妻に捧げた音楽。強い悲しみと慰めの心が表現されています。「交響曲第4番」は、シーヴェレフが学生だった1980年代に、課題として作曲したパッサカリアを発展させた曲。とはいえ、主題は巧妙に隠されており判別は容易ではありません。シーヴェレフの広範な作曲技法が伺える少し難解な作品です。(2020/11/13 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0571

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    シーヴェレフ:交響曲第1番「ノルディコ」、第5番「管弦楽のための協奏曲」(マルメ歌劇場管/グスタフソン)

    スウェーデン出身のピアニスト・作曲家ニクラス・シーヴェレフによる2曲の交響曲。6歳からオルガンを学び、14歳でピアノに転向、17歳の時にストックホルム王立音楽院に入学し、作曲とピアノを学んだシーヴェレフは演奏家として活躍するかたわら、交響曲も積極的に作曲。この10年間で6曲を完成させ、現在7作目に取り掛かっているということです。2013年に書かれた交響曲第1番は、この年に息子が生まれたことで創作意欲を高めたシーヴェレフによる作品で、彼の故郷であるスウェーデン北部の風景と、シベリウスの影響が感じられる色彩的な音楽です。パワフルな打楽器セクションとピアノ・パートを持ち、激しいリズムの応酬と金管楽器のコラールを特徴とします。交響曲第5番は「オーケストラのための協奏曲」。とはいえ各楽器に名人芸が求められるのではなく、2つの楽章はAdagioのゆったりしたテンポで進み、あくまでも内省的に静かな楽想が発展します。第2楽章の主題は、彼が愛猫のために作曲したジャズ・バラードが元になっており、ブルースの影響を受けたハーモニーが心地よく耳に残ります。(2022/12/09 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574508

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    シベリウス/ドビュッシー/R. シュトラウス/ブルックナー/シューベルト:男声合唱と管弦楽のための合唱曲集(ルンド大学男声合唱団)

    「男声合唱」には独特の魅力を感じる人も多いことでしょう。それは目に見えぬ団結力であったり、声域の心地良さであったり、多彩な表現力であったり、と理由は様々ですが、やはり混声や女声合唱とは違った「何か」があることは間違いありません。このアルバムはそんな世界にどっぷりはまれる1枚です。シベリウスの「解放された女王」は最初に混声合唱のための版が書かれましたが、次にこちらの男声合唱版が書かれています。平野を見下ろす険しい丘の上に建つ城に幽閉された女王が最終的に解放されるというこの物語は、政治的メッセージも込められており、男声のみで歌われる方が曲の意を伝えるのかも知れません。他にもブルックナーの「ヘルゴランド」での英雄譚や、グリーグの王の物語、官能的なワーグナーの作品など、素晴しいハーモニーが目白おしです。(2012/12/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572871

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    トーヴィ:ディオニュソスの結婚/交響曲ニ長調(マルメ歌劇場管/ヴァス)

    (2007/03/01 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0033

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    パーゼ:エチュード/パラメーター/色について7つの小品/トランペット協奏曲(オストラン/モラー/マルメ歌劇場管/グスタフソン)

    デンマーク初の女性電子音楽家と言われるエルセ・マリー・パーゼ。ピエール・シェフェールやカールハインツ・シュットックハウゼンらと共同制作を行い、優れた作品を世に送り出していた彼女ですが、2016年1月18日にこの世を去りました。このアルバムでは、これまでほとんど知られることのなかった「オーケストラ作品の作曲家」としてのパーゼの一面が紹介されています。彼女の代表作「エチュード」と同名のヴァイオリン協奏曲はリゲティを思わせる曲調による4つの部分からなる作品。各々の部分にはニールセンの交響曲第2番「4つの気質」にちなんだタイトルが付されています。弦楽オーケストラのための「パラメーター」は3つの楽章で構成され、グリッサンドを多用するバルトークを思わせる音楽。「色についての7つの作品」は、一人の作曲家の作品とは思えないほど多彩な作風による小品の集まり。7つの音列が使用されており、これは1958年に書かれた電子音楽のための作品「セブンサークル」と共通するものです。そして、恐らく彼女の最初の管弦楽作品と推測されるトランペット協奏曲は、特殊奏法による様々な音色が必要で、12音技法で書かれながらも、時にはジャズ風な雰囲気を感じさせるユーモラスな曲調をもっています。(2022/12/16 発売)

    レーベル名:Dacapo
    カタログ番号:8.226719

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    ブロンザルト:歌劇「イェリーとベーテリー」(プラス/ブルカー/マルメ歌劇場管/サルヴィ)

    スウェーデン人の両親を持ち、ロシアのサンクトペテルブルクで生まれたインゲボルク・フォン・スタルク。熱心な音楽愛好家の父母のおかげで、14歳の時にはすでに優れた演奏家として知られるまでになった彼女は、更なる飛躍を求め1858年にワイマールへ留学。偉大なフランツ・リストにピアノを師事します。ライプツィヒ、ドレスデン、パリでコンサートデビューした後、1861年には、リストの取り巻きの一人、ハンス・ブロンザルト・フォン・シェレンドルの2番目の妻となり、更に華々しい活躍が期待されましたが、1867年に夫がハノーファー王立劇場の総監督に就任したことで、国家政策のため、公の場で演奏することを禁じられてしまいました。その後の彼女は作曲をすることで、その芸術的才能を磨き、歌劇をはじめ50曲以上の歌曲などを発表。1873年に初演されたゲーテの戯曲に基づく歌劇《イェリーとベーテリー》は大成功を収めました。山奥で年老いた父と暮らすベーテリー、彼女に恋心を抱く農家の息子イェリー。イェリーの友人の退役軍人トーマス。この3人の恋模様が描かれたこの歌劇は、歌の間に対話が組み込まれたジングシュピールの伝統に属しており、ウェーバーやワーグナーを思わせる美しい旋律に満ちています。(2020/09/11 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.660476

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    フンパーディンク:付随音楽「ヴェニスの商人」/付随音楽「奇跡」組曲(チュダーク/プラス/マルメ歌劇場合唱団&管弦楽団/サルヴィ)

    子供むけ歌劇《ヘンゼルとグレーテル》で知られる作曲家フンパーディンク。彼は他にもワーグナー譲りの重厚なオーケストレーションを用いた歌劇や、数多くの劇音楽を書いています。このアルバムでは、主としてフンパーディンクの劇付随音楽を収録。これまで見過ごされてきた、革新的でロマンティックな作風による音楽がダリオ・サルヴィの指揮でここに蘇ります。中でも『奇跡』は初期のフルカラーによる無声映画のための作品で、この映画の上演のためにフルサイズのオーケストラと合唱団、教会の鐘や群衆の騒音までが準備されたという大がかりな演出を伴っていました。ここではアドルフ・ロッターの編曲による組曲版が収録されていますが、良く知られた旋律も散りばめられた、当時の情景が目に浮かぶような壮大な音楽です。他にはカンタータ形式の「ケヴラールへの巡礼」や劇付随音楽『女の平和』など世界初録音を3曲含みます。(2020/11/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574177

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    ロルツィング:オペラ序曲集(マルメ歌劇場管/メルクル)

    ロルツィングは19世紀ドイツ歌劇場に於いて、モーツァルトとヴェルディに次いで最も人気の高い作曲家でした。両親が俳優であった彼は、自ら演者として舞台に立ちテノールやバリトンのパートを歌っていたといい、歌劇を作曲する際にもその経験が大いに役立ったようです。代表作《皇帝と船大工》は初演こそ失敗したものの、その後次第に評価が高まり、やがて英語やフランス語、ロシア語など様々な言葉に翻訳され世界中で上演されるほどの人気を誇っています。このアルバムでは比較的良く知られる《ウンディーネ》《密猟者》をはじめ、ロルツィングの最後の作品《オペラのおけいこ》まで、ドイツ・コミック・オペラの伝統を継承する序曲を準・メルクルとマルメ響の演奏で味わうことができます。(2019/02/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573824