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リトアニア国立交響楽団

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    クタヴィチュス:後の異教徒の祭典/過ぎし日々への墓碑銘(カウナス国立合唱団/リトアニア国立響/シャルベニカス)

    (2010/08/09 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE972-2

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    シルヴェストロフ:献呈/後奏曲(ヴァヴロフスキ/カルナヴィチウス/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    現在ベルリンで生活を送るキーウ出身の作曲家ヴァレンティン・シルヴェストロフ。活動の初期の頃は前衛的な作品を書いていたものの、1974年にソ連作曲家同盟から除名されてしまい公の場での活躍が難しくなりました。彼はこの頃から作風を変換、後期ロマン派を思わせる美しい響きを用いた懐古的な作品を書き始め、これらは現在までに多くの人に愛されています。このアルバムに収録されているのは、彼の6番目の交響曲にあたる「献呈」と80年代の代表作の一つ「後奏曲」の2作。「献呈」はシルヴェストロフの親友でもあるヴァイオリニスト、ギドン・クレーメルのために作曲され、ミュンヘンでクレーメルによって初演されました。冒頭こそ不協和音に満ちていますが、曲の白眉はマーラーのアダージェットを思わせる最終楽章にあり、自身の演奏の録音を聴いたクレーメルが思わず「映画『ヴェニスに死す』の世界のようだ」と叫んだというほどに、安らぎと憧れに満ちた世界が広がります。「後奏曲」も冒頭こそ十二音音楽を思わせる激しい曲想ですが、少しずつピアノの優しく懐かしい響きが曲を支配し、最後は静寂の中に音が消えていきます。どちらもシルヴェストロフらしい、調性や伝統的な旋法を用いながらも、ドラマティックさと抒情性が交錯する独自の作風で書かれています。「献呈」でヴァイオリンを演奏するのはポーランドの名手ヤヌシュ・ヴァヴロフスキ。ポーランド現代作品の初演を数多く行うとともに、録音でも高く評価されており、このアルバムでも1685年製の銘器ストラディヴァリを駆使して,美しい音色でシルヴェストロフの音楽を歌い上げています。(2024/05/10 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574413

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    シルヴェストロフ:ナイチンゲールへの頌歌/交響曲第7番/ピアノ・コンチェルティーノ(ガラテンコ/ベズボロドコ/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    「ポスト・モダニズム」の作曲家として伝統的な調性や旋法を用い、ゆったりとしたテンポで聴き手の望郷や回顧の念を呼び起こす音楽が人気が集めるヴァレンティン・シルヴェストロフ(1937-)。しかし、彼がこのような作風に転向したのは1970年代以降であり、それ以前にはマデルナに大絶賛されるほどの前衛的な作品を書いていました。このアルバムには3曲の世界初録音を含む、シルヴェストロフの80年代以降の作品が収録されています。冒頭の「ナイチンゲールへの頌歌」はジョン・キーツの詩(ロシア語訳)を用いた、アルバム中最も「先進的な」響きを持つ作品。もともとは室内オーケストラの伴奏による歌曲でしたが、シルヴェストロフが試行錯誤を重ね、この形に仕上げたものです。2014年の「カンタータ第4番」と2015年の「ピアノ・コンチェルティーノ」には、いくつかの共通する素材が用いられています。2003年の「詩と音楽の瞬間」にはパウル・ツェランの詩が断片的に用いられており、聴き手のイメージを喚起しています。同じく2003年に書かれた「交響曲第7番」も、冒頭こそ不協和音の嵐が続くものの、いつしか曲は落ち着き、失ったものを追憶するかのように静かに消えていきます。(2020/08/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574123

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    チュルリョーニス:交響詩「海」/交響詩「森の中で」/交響的序曲「ケーストゥティス」(リトアニア国立響/ピトレナス)

    リトアニアを代表する作曲家チュルリョーニス。生前は画家としての活動が知られており、その幻想的な作風はカンディンスキーにも影響を与えるほど高く評価されていました。作曲家としては、音楽的なタイトルを持つ絵画と連動するかのように、300作を超える管弦楽作品や、室内楽曲、ピアノ曲などを手掛けましたが、そのほとんどは未完成の状態で残された上、2つの世界大戦によって多くが失われてしまい、絵画ほどの人気を獲得することはありませんでした。しかもチュルリョーニスの死後に初演された2つの交響詩「森の中で」と「海」の2曲は当時の慣習にならい、どちらもカットやオーケストレーションの変更が行われるなど、作曲家の構想とは若干違うものになってしまっていました。とりわけ「海」はクライマックスの部分で46小節もカットされるなど大きく改変された版のみが知られています。また交響的序曲「ケスティス」は、師ライネッケの好みに合わせて民謡部分を取り去るなど、チュルリョーニス自身が改変し、オーケストレーションが施された版が存在していますが、このアルバムでは原曲であるピアノ版に基づき、リトアニアの現代作曲家ユルギス・ユオザパイティスが新たにオーケストレーションを敢行した版が演奏されています。(2020/04/10 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE1344-2

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    ナルブタイテ:「神の御母」による3つの交響曲(カナウス国立合唱団/Aidija室内合唱団/リトアニア国立響/セルヴェニカス)

    バルト諸国の1つであるリトアニア生まれの女性作曲家、ナルブタイテ(1956-)はその幽玄な作風と神秘的な感覚に満ちた音楽で知られています。1970年後半に作曲家としてデビューし、世界各国で演奏される機会も多い彼女の曲ですが、実際にはなかなか音として聴く機会がなく、この演奏がリリースされることを喜ぶファンは多いはずです。「神の御母による3つの交響曲」は2002年から2003年にかけてブランデンブルクの州立管弦楽団に依嘱された作品で、キリストとマリアの3つのエピソードが描かれています。序と終わりの祈りのテキストは、中世ドイツの女性作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの手によるもので、この凝った構成にも熟考の跡が伺われます。(2011/05/18 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572295

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    ナルブタイテ:ノー・イエスタデイ、ノー・トゥモロー/ラ・バルカ(ヴァシュケヴィチューテ/パヴィリオニス/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    リトアニアの女性作曲家ナルブタイテ。「鉄のカーテン」消滅後にそれまでの沈黙を破り、傑出した才能を示しています。彼女の作品は初期の頃には独特な肌触りを持つ室内楽が多かったのですが、近年はこのアルバムに収録されている大規模な作品へと作風が変化しています。「La barca」はバイエルン放送局のラジオ放送のために書かれた曲。大海に揺れる小舟と乗船者の心理状態までが克明に表現された描写的な作品です。独唱者と管弦楽のための「昨日はない、明日はない」はリルケの詩を用いた曲。断片化された時間を表現しています。第50回ワルシャワの秋音楽祭のために書かれた「海岸線のシンフォニー」は静かな場面と、遠くの記憶を象徴しており、第1曲目の「小舟」に通じる執拗な流れが表現されています。ただ規模は大きくなり、幅広い事項が内包している神秘的な作品です。(2017/12/22 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573618

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    バツェヴィチウス:管弦楽作品集 1 - ピアノ協奏曲第3番、第4番/組曲「春」(アレクナ/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    リトアニア人の父とポーランド人の母を持つ作曲家バツェヴィチウス(1905-1970)。彼よりも、5歳年下の妹であるヴァチェヴィチの方が知名度も人気も高いのですが、兄の作品もなかなか聴き応えのある素晴らしいものです。もともとはピアニストとして名声を博し、数多くの演奏会に出演していた彼、1939年に南アメリカで演奏旅行を行っている時に、第二次世界大戦が勃発し、その翌年、祖国リトアニアがソビエト連邦に併合されたため、そのままアメリカに留まることとなってしまいました。このアルバムに収録された3つの作品も、定住先のアメリカで書かれたものです。第3番の協奏曲は、彼自身、祖国に対して明るい見通しを持っていたようで、曲の雰囲気もヨーロッパ風ですが、それ以降は瞑想的であり、彼が信じていた「宇宙=肉体から解放された人間の心の無限の想像力」を表現するもので、神秘的な風情を持っています。"鋼鉄のタッチと春の柔らかい呼吸を持つ"とされたバツェヴィチウスのピアニズムも感じられる見事な作品です。(2015/05/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573282

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    バツェヴィチウス:管弦楽作品集 2 - ピアノ協奏曲第1番、第2番/交響曲第3番(アレクナ/リトアニア国立響/リンドン=ジー)

    【グラジナ・バツェヴィチの兄、ヴィータウタス・バツェヴィチウスの管弦楽曲集第2弾】バチェヴィチウスは、もともとピアニストとして名声を博し、数多くの演奏会に出演していましたが、1939年に南アメリカで演奏旅行を行っている時に第二次世界大戦が勃発。その翌年、祖国リトアニアがソビエト連邦に併合されたため、アメリカ合衆国へ渡りそこに留まりました。このアルバムに収録されている交響曲第3番は、アメリカに到着して間もなく作曲された作品。新天地に対する楽観的な希望が、牽引力ある力強い曲調で描かれており、曲の最後はアメリカ国歌「星条旗」で高らかに締めくくられます。2つのピアノ協奏曲は大戦前のパリ留学時の作品。第1番ではリトアニアの民俗音楽の旋律が用いられており、彼の故郷への郷愁が窺えます。第2番の協奏曲にも民謡の要素が使われており、その曲の歌詞がバツェヴィチウスによって総譜内に書き込まれています。どちらの曲も装飾的なピアノ・パートを持ち、オーケストラの伴奏がこれを彩ります。リトアニアのピアニスト、ガブリエリウス・アレクナはTOCCATAレーベルからバツェヴィチウスのピアノ曲をこれまでに3枚リリースした他、このシリース第1集の協奏曲でもピアノを担当しています。(2024/07/12 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574414

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    バラカウスカス:交響曲第4番、第5番(リトアニア国立響/ドマルカス)

    リトアニア音楽アカデミーの教授でもあり、現代リトアニア楽壇を先導するバラカウスカスの作品は、クレーメルなどの音楽家によって徐々に広められて来ましたが、まだまだ知る人ぞ知る存在で、そろそろブレークが期待されるところです。当盤収録の交響曲2曲は、第4番各楽章のタイトルが示すような(8、11、10音)、独特の音組織による旋法的な動きと、ジャズ的な執拗なシンコペーションによる躍動感が特徴的と申せましょう。第5番の終楽章など、リズムとオーケストレーションの面からは、ビッグバンドがスウィングしているかのような趣きもあり、白熱の終結へ向けてグングンと盛り上がっていきます。(2006/01/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557605

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    バルシス:ヴァイオリン協奏曲第1番/劇的なフレスコ画/海の反映(ビドヴァ/バイクシュタイテ/リトアニア国立響/ピトレナス)

    (2021/04/16 発売)

    レーベル名:Ondine
    カタログ番号:ODE1358-2