ポーランド国立放送カトヴィツェ交響楽団
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レシェティツキ門下の大ピアニスト、ポーランドの大統領に続くパデレフスキ第三の顔が、作曲家としての一面です。残念ながら彼の作品は、ピアノ独奏用の「ト調のメヌエット」以外は稀にしか演奏されませんが、それが大変な損失であることをこのピアノ協奏曲は教えてくれます。特にロマン派好き・ピアノ好きを自認される方には是非とも、この明快な旋律と均整の取れた和声感覚に貫かれ、華と叙情の双方に溢れた協奏曲を聴いていただきたいと願って止みません。特に第2楽章の胸に染み入るような旋律の味わいは格別で、その切々と訴えるかのような美しさは、あのラフマニノフ第2協奏曲の第2楽章と双璧といっても過言ではありません。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554020 |
バルトーク自身は優れたピアノの腕前を持つ一方、ヴァイオリンを弾くことはしませんでしたが、どうも彼が圧倒的人気を誇るのはピアノ奏者よりも弦楽器奏者の間でのようです。といったことが象徴的なように、この2曲におけるヴァイオリン書法はまさに完璧、至難な技巧とそれに見合うだけ演奏効果と音楽的内容に満ちており、「見事!」の一言に尽きます。そして彼の作品の殆どについていえることですが、民俗音楽的要素から溢れる生命力はそのままに、安直な異国趣味のみを排してクラシック音楽という枠組に取り込み、全く新鮮でかつ王道を行くよう音楽を作り上げてしまう手練には、本当に舌を巻いてしまいます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554321 |
「20世紀を代表する作曲家は?」というアンケートをすれば、間違いなく最上位の一角に食い込むのがバルトークです。ハンガリーの民族的音楽要素を大いに取り入れつつも、媚びるような異国趣味としてではなく、それを誇り高く最高度に洗練された所謂西欧クラシック音楽の技法と融合させたところに、バルトークの真骨頂があります。どの曲でも耳にすればすぐに感得できることですが、全般に楽器用法が絶妙で演奏効果が高いのが、彼の作品が演奏者からも聴衆からも歓迎される理由と言えましょう。また玄人の演奏会用のプログラムとしても立派に通用する啓蒙的・教育的な要素が強い作品(1、11など)を書き上げたのも、彼の優れた業績の一つでしょう。(2001/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556693 |
常に話題作を提供するアレンジャー、ペーテル・ブレイナーによるスリリングな一枚がまたまた登場です。もとはピアノ曲のグラナドス作曲のワルツ集を、最後に第1曲が回帰するように構成して、ギターと管弦楽のための作品に仕上げました。ギターの音色のおかげでよりロマンティックに響きます。更に注目は「カルメン協奏曲」。言うまでもなくビゼーのオペラから、全曲にわたって拾った旋律をもとに、演奏時間50分にも及ぶ力作協奏曲を構築しました。「カルメン」ファンもにんまりすること請け合い、ギターのカデンツァも聞きどころです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553114 |
イディル・ビレットにとって、シューマン(1810-1856)は特別な存在です。例えばCD8に収録されている「幻想小曲集 Op.12」は1959年に彼女がパリでLPに収録したもの。当時17歳であった彼女の瑞々しい感性は、2000年に再録した同じ曲にも見事に引き継がれています。また若き彼女が演奏した「クライスレリアーナ」はアルトゥール・ルービンシュタインに絶賛されました。ピアニストとして経歴を積み重ねている彼女ですが、その節目節目には必ずシューマンがあったと言っても過言ではありません。そんなビレットのシューマン、最初のピアノ協奏曲から魅了されること間違いありません。独特の歌いまわしとリズム感には痺れます。名手ヴィトの振るオーケストラも彼女にぴったりと合わせています。CD8は若き彼女のラジオ・インタビューを含む興味深い内容です。ベートーヴェンとは違った面持ちを魅せるビレットのシューマン。これは面白いです。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.508016 |