イギリス室内管弦楽団
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「カナダの謝肉祭」は、カナダ訪問がきっかけとなって誕生した作品で、フランス民謡を盛り込んで賑々しくもりあがる痛快作です。民謡「ひばり」(静かな湖畔の~によく似た旋律)のような単純な素材が、かなり凝った展開を見せ、ブリテンの技の冴えを堪能できると申せましょう。一方ヴァイオリン協奏曲は、時代の不安を映し出したかのような重みのある作品で、残念ながら知名度はイマイチですが、20世紀のヴァイオリン協奏曲の中でも指折りの傑作として評価されるべきでしょう。いわゆる名人芸的協奏曲ではありませんが、ヴァイオリンの機能は極限まで駆使されていますし、オーケストレーションの多彩さも比類ありません。これは大変な作品です!コリンズ・レーベルの再発売盤です。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557198 |
分かり易すぎる内容のゆえに、評価も分かれる「青少年のための管弦楽入門」ですが、オーケストラの各楽器にスポットを当てた変奏技法の見事さは、単なる啓蒙的機会作品と切り捨ててしまうには、あまりに惜しい魅力を持っているといえましょう。そして弦楽合奏の分野での屈指の名作でもある「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」!こちらでは、いっそう自由に変奏のファンタジーが繰り広げられ、逆説的ですが、もはや主題自身はどうでもよい、と思わせるほどです。知名度では劣るものの、「前奏曲とフーガ」も良質な佳作で、多声部を活かした重厚な響きと、躍動感には素晴らしいものがあります。コリンズ・レーベルの再発売盤です。(2005/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557200 |
まずは余り知られていない「キリストの生誕」をご紹介します。これは驚くことに20歳になる前の作品で、翌年の「みどりご生まれたまいぬ」へと繋がる無伴奏混声合唱曲。随所に閃きがあるこの作品の全曲初演は、作曲者の死後15年を経過してなされたのです。サンタクロースのモデルとされる人物を描いた「聖ニコラス」は、テノール独唱、混声合唱、同声合唱、ピアニスト2人、オルガン、打楽器、弦楽合奏を要し、テノール独唱、第一打楽器奏者、弦楽各パートのトップ奏者以外はアマチュアの演奏参加を念頭に置いています。独特の楽器編成を自在に操るブリテンの天才的手腕が聴きもの。「詩篇第150番」は少年合唱で奏されます。COLLINSから発売されていた貴重な音源の最発売盤です。(2003/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557203 |
ブリテンに声楽曲の名曲は数あれど、聴き逃すことはできない二大名曲を収録しました。「セレナード」と「ノクターン」がそれで、共にテノールがソロを歌います。両作とも決してとっつきやすい作品ではありませんが、聴き込むほどに、ブリテンの才能の奥深さに魅了されていくから不思議。楽器編成の妙には感嘆するよりありません。「パイドラ」はメゾ・ソプラノのためのドラマティック・カンタータで、作曲家の死の前年に完成され、名歌手ジャネット・ベイカーが当盤と同じくベッドフォードの棒の下で初演しました。コリンズ・レーベルの再発売盤です。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557199 |
ブリテンは、ピアニストとしても大変に優れた存在でしたが(リヒテルとのピアノ・デュオは有名)、ピアノ協奏曲は、彼のごく一部の有名作品以外と同様、演奏・録音の機会には恵まれていません。しかし20代半ばに、自身の腕前を発揮することを想定した作品だけあって、これ見よがしの名人芸はありませんが、ピアノ好きをうならせるような興味深いピアニズムを、随所で耳にすることができます。「ヨルダンを渡ったジョンソン」は劇のために書かれた機会音楽ですが、ナイトクラブの場面である「蜘蛛と蝿」の見事なダンス音楽などには、ブリテンの懐の深さを見る思いがします。コリンズ・レーベルの再発売盤です。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557197 |
ストラヴィンスキーの「春の祭典」や「ペトルーシュカ」、ブラームスのワルツ集での素晴らしいアンサンブルが高く評価されるフィアンメッタ・タルリとイーヴォ・ヴァルバノフによるピアノ・デュオ。当盤ではモーツァルトの2台ピアノのための3作品を演奏しています。協奏曲ではムハイ・タンが指揮するイギリス室内管弦楽団をバックに従え、バイロイトに本拠を置くドイツのピアノ製造会社、シュタイングレーバーの「フェニックス・モデル」を使用。この楽器の特徴である「オーケストラを思わせる壮大かつ柔らかい音色」を存分に生かした華麗な演奏を披露。ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホールの美しい響きも聴きどころです。メニューイン・コンサートホールでスタインウェイを使用したソナタとの音色の違いもお楽しみいただけます。(2024/07/26 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100315 |
イギリスの作曲家ジョナサン・ラザフォードの合唱作品集。10歳の時に新しく開校したユーディ・メニューイン音楽学校に入学。ナディア・ブーランジェから教えを受けながら、レノックス・バークリーらにも師事。ピアニストとして活動するとともに、合唱音楽の作曲家として宗教音楽、世俗音楽双方にわたる多数の作品を書き上げています。このアルバムには詩篇13篇による合唱曲をはじめ、聖書からオスカー・ワイルドのテキストを用いたさまざまなテイストの作品を収録。なかでも「Four Toasts 4つの乾杯」は10代の頃に書かれた曲で、2011年までに何度も改訂されたラザフォード渾身の作品です。(2023/07/28 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100249 |
メキシコ、ドゥランゴ州のサンチャゴ・パパスキアーロに生まれたレブエルタスの扇情的な作品集です。彼は指揮者、ヴァイオリニストとして活躍し、1929年からはカルロス・チャベスの招きでメキシコ交響楽団の指揮者助手を6年間務め、同時代のメキシコ音楽の普及に努めました。最期は貧困のうちに若くして世を去ってしまいましたが、長生きすれば、もっともっと楽しい音楽を書いていたに違いありません。彼の音楽は通俗的なものを孕みながらも、常に革新的で不協和音に満ちています。しかしどこもかしこも「メキシコ的」であり、熱く昂るリズムが激しく煌めくのです。世界初録音となる「ラ・コロネラ(女性大佐)」は4つの部分からなるバレエ音楽です。第1部は19000年代の上流社会、第2部は独裁政治における労働者階級の生活を鋭く描きだします。第3部に現れる優雅なワルツは、あのベルリオーズの舞踏会を思わせるほどに、陳腐な美しさの影に潜む嫌な感じを表現しています。そして第4部は戦いの場面。鋭く切り裂くようなトランペットの咆哮は戦死者たちへの弔いの音楽です。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572250 |