ニュージーランド交響楽団
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多民族の移民国家であるアメリカのクラシック音楽は、当然のことながら様々な要素、すなわちロマン派や印象派といったヨーロッパのクラシック音楽に加え、ジャズやポピュラー音楽、あるいは黒人霊歌やラテン音楽の影響などが反映され、人種ならぬ音楽種の坩堝といった様相を呈しています。NAXOSのアメリカン・クラシックス・シリーズでは、そんなアメリカ音楽を多角的に取り上げてきましたが、その中からハイライトともいうべき楽曲を、なるべくバラエティーに富ませてピックアップしてみました。特に当シリーズが初めてという方には、結構意表を突く出会いがあるかもしれません!(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559200 |
ピューリッツァー賞を受賞したことでも知られる、中国で最も名声ある作曲家の一人、周龍(1953-)の作品集です。ブリガムヤング大学とシンガポール交響楽団との共同委託作品である「太鼓の韻」は日本の伝統的な太鼓(Taiguとは中国で太鼓を意味する)の歴史を紐解くものであり、もともと和太鼓の起源は仏教の教義、そして中国の宮廷儀式から生まれた「Taigu」の伝統に遡ることができるということで、ここから雅楽や能楽へ、またコミュニケーションの手段として、様々な形に発展していったのです。しかしながら、中国ではTaiguはほとんど生き残っておらず、唯一、唐王朝の宮廷音楽にその一部の断片が残っているだけだと言われます。この「太鼓の韻」ではそんな古代の芸術様式と、現在のオーケストラアンサンブルに多彩なパーカッション(初演時には日本の太鼓で演奏された)を加えることで、その伝統を振り返ります。広州交響楽団の委託作品である「虎門1839」は陳怡(1953-)との共同作品で、これは1839年に広東省で行われた「アヘン1000トンの公開処分(焼却されたと言われている)」を記念した曲で、4楽章からなる刺激的な音楽です。3曲目のタイトル「エンライテンド」は「悟りを開く」という意味であり、原題世界の闘争と、平和、光と愛を描いた壮大な曲です。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570611 |
作曲者名を忘れて頭の中を真っ白にして9を聴いてみましょう。あれ、ショスタコーヴィチって、こんな曲を作っていたの?この映画音楽顔負けの甘い甘いピアノの調べは何て心地良いんだろう。続いて「祝典序曲」や「黄金時代」、「馬あぶ」を。ソ連当局との関係など難しい話がどうしても先行するショスタコーヴィチ、こんな曲ばかりなら単純に好きになれるかも。彼の音楽に慣れてきたら、深遠そのものの室内楽や、作曲者が存分に本領を発揮した交響曲に進みましょう。気が付けば貴方はもうショスタコ色に染まっていること間違いなし。ベスト・シリーズの中で特に注目の一枚です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556684 |
オーストラリアの先住民族であるアボリジニの音楽に深い関心をよせるスカルソープですが、「アース・クライ」は、まさにそんな彼ならでは作品、冒頭からビヨーン、ビヨーンと耳慣れない音に驚かされますが、これはディジェリドゥーというアボリジニの民族楽器を用いているためです。しかし、決して奇を衒っただけの作品ではありません。平明でありながらも、深い感動へと自然に導かれて行く、というスカルソープの魅力は、すぐに感じていただけることと思います。「怒りの日」を引用した「メメント・モリ」や、ガムランや日本の雅楽にインスパイアされたというピアノ協奏曲なども、大変に美しく、心の洗われるような響きに満ちています。(2005/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557382 |
「交響曲ハ調」は、ストラヴィンスキーの新古典主義時代の代表作で、実にがっちりと4つの楽章が作られています。そのおよそ5年後に作られた「3楽章の交響曲」は、春の祭典などでおなじみの原始のパワーが垣間見える結構ノリの良い作品で、一説にはマンネリ化していた新古典主義の打開を図ったものと言われています。事実、この作品あたりでストラヴィンスキーの新古典主義時代は終わりを告げます。「管楽器のシンフォニーズ」は、いわゆる交響曲ではなく、バロック時代風の器楽合奏という意味の「シンフォニー」です。なお、この曲のコラール部分は、ドビュッシーの追悼のために書かれたものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553403 |
1939年に作曲家である?星海が、管弦楽と合唱のために書いたカンタータ「黄河」。こちらは7曲からなる壮大な合唱曲ですが、1969年の文化大革命の時期に、この中から4曲だけを抜粋し、当時の作曲家集団によってピアノ協奏曲へと編曲されました。毛沢東の妻、江青が大絶賛したというこの作品、1976年の「四人組」の失脚後は演奏がタブーとされ、一時期は「幻の曲」として珍重されていたものです。もう1曲の「梁山伯と祝英台」は本来、ヴァイオリン協奏曲として作られましたが、ここでは作曲家の一人、陳剛によって全く新しいピアノ協奏曲へと変貌させられています。豊かな文化に支えられた広大な国である中国。どのような状況に於いても、美しいものを愛する心は不変であることを願うばかりです。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570607 |
NAXOSレーベルが誇る、スロヴァキア生まれの作曲家、指揮者ピーター・ブレイナー。彼による一連の編曲作品はどれもが色彩豊かで、時には原曲を上回る(!)面白さを備えた素晴らしいものばかりです。たとえばあの「ゴー・バロック」シリーズや、ヤナーチェクの作品など、どれも聴き手を一瞬に魅了する力を備えていて、ファンも多いアルバムです。チャイコフスキー(1840-1893)については、以前、ピアノ曲の「四季」のヴァイオリンと管弦楽編(8.553510)や、歌曲の編曲集(8.225921)なども存在しますが、今回は「スペードの女王」と「ヴォエヴォーダ(地方長官)」のオペラからのアリアを管弦楽用に編曲し、また新しい魅力を見せてくれています。序曲以外はあまり知られていない「ヴォエヴォーダ」にこんなステキな曲があったとは。まさに目からウロコの音楽集です。(2013/06/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573015 |
チャイコフスキー(1840-1893)のピアノ協奏曲というと「第1番」ばかりが有名。その理由はわかりませんが、ともかく第2番や第3番を耳にする機会はほとんどありません。この第2番は、チャイコフスキーの妹の嫁ぎ先であるカーメンカに滞在中の1879年から1880年にかけて書かれた作品で、その少し前に失敗した結婚生活のショックは微塵も感じさせないほどパワフルな雰囲気を持っています。第1番をニコライ・ルビンシテインに献呈するも、激しく酷評されてしまったチャイコフスキー。今作も同じくルビンシテインに献呈したところ、今度は受け入れてもらい、初演も引き受けてもらったのですが、残念なことにルビンシテインは初演直前に死去、セルゲイ・タネーエフがピアノを担当したというエピソードもあります。劇的な作品で、とりわけ第2楽章の冒頭、ヴァイオリンとチェロのたっぷりとした二重奏が感動的なのですが、弟子のジロティが「ここは不要」とカットしてしまい、戦前から大戦直後まで多くの演奏がこの版を用いていましたが、最近では原典版を用いた演奏が主流。このネボルシンの録音も改訂なしの版が使われています。協奏的幻想曲は1884年の作品で、やはりタネーエフが初演しています。(2016/09/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573462 |
最近ようやく再評価されつつあるツェムリンスキーの2つの作品です。交響的幻想曲「人魚姫」はアンデルセンの童話に想を得たもの。1905年にシェーンベルクの「ペレアスとメリザンド」と並んでウィーンで初演されましたが、聴衆の人気はシェーンベルクに集中。落胆した彼は、もう1楽章付け加えて「死の交響曲」とする事も考えましたが、結局それは果たせずに終わりました。そのほぼ30年後に書かれた「シンフォニエッタ」は、アメリカ亡命後のかなりモダンな作品で、ストラヴィンスキーやヒンデミットを思わせるシニカルさを持ちあわせています。(2009/09/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570240 |