ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
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「神風協奏曲」ほかを収録した第1弾(8.557416J)により、あらためてその名前と作品がクローズアップされ、東京や大阪・兵庫では作品が蘇演された大澤壽人。その第2弾となるのは前回同様にピアノ協奏曲と交響曲のカップリングです。どちらの曲も1930年代中盤、パリでナディア・ブーランジェやポール・デュカスに師事していた時代の名作であり、戦前モダニズムの粋が結晶化されています。片山杜秀氏による解説書はフランス時代の大澤がクローズアップされた力作。資料性の高さも折り紙付きの1枚となっております。(2007/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570177 |
知名度の高さを分母に、未知の音楽との出会いの喜びを分子にとれば、恐らくは最も高い数字が出る邦人作曲家の一人が大澤壽人(おおざわひさと)でしょう。ピアノ協奏曲第3番は、少なくともプロコフィエフのピアノ協奏曲がもう1曲増えたと言えるほどの充実度を示しています。第二次世界大戦前の日本で、これほどモダンなピアノ協奏曲が書かれていたとは信じられません。作曲当時、聴衆に全く理解されなかったという話にも思わず納得。交響曲第3番も同様で、ここまで埋もれていたのが不思議でなりません。作曲家の没後半世紀を経て時は21世紀、ようやく大澤の時代が到来したのです!平成16年度文化庁芸術祭のレコード部門優秀賞を受賞!!(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557416 |
「形式において民族主義的、内容において社会主義的で、簡潔で明朗にして真実な表現に到達」、所謂旧ソ連の社会主義的リアリズム音楽の定義ですが、社会主義云々の点はともかくとして、カバレフスキーの音楽は、その定義に合致していると言われます。ショスタコーヴィチに関して社会主義的リアリズムが語られる場合には、大概はネガティヴな文脈となりますが、カバレフスキーの場合には、彼の音楽の魅力をうまく言い当てているようになっているのは、面白いものです。名人芸がふんだんに駆使され、ロマンティックにして、スパイスも効いているという、ラフマニノフのようでもプロコフィエフのようでもある、楽しくかっこいい2曲です。(2006/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557683 |
運動会の「ギャロップ」でおなじみのロシアの作曲家カバレフスキー。彼の偉大なる功績のひとつに「音楽教育への貢献」があげられます。ここに収録された第3番のピアノ協奏曲はヴァイオリン、チェロ協奏曲とともに「若人のため」に書かれた三部作の一つ。トランペットの響きが印象的で華やかで快活な作品です。かたやR=コルサコフのピアノ協奏曲は、リストのピアノ協奏曲を彷彿させる単一楽章の作品で輝くような名人芸が楽しめます。(2008/08/06 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557794 |
アゼルバイジャン生まれのカラーエフは、モスクワ音楽院でショスタコーヴィチに学ぶも、故郷の音楽を大切にし独特の旋律美を生かした作品を書くことに専念しました。1964年に書かれた第3交響曲はそんな彼の特性が遺憾なく発揮された作品。懐かしさと激しさが奇妙に入り混じるこの曲は、口に含むとじわっと汗が出てくるような激辛唐辛子の味わいを感じさせるほどに刺激的な作品です。「ドン・キホーテ」は映画のために書かれたもの。「レイリとメジヌン」はアゼルバイジャンの詩人の詩が元になった表現的な曲で、CD化されるのはこれが初めてです。(2008/12/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570720 |
最近は仮面舞踏会というと、ハチャトゥリアンの曲ばかりが有名になってますが、このグラズノフの作品も同じミハイル・レールモントフの作品を題材にしています。グラズノフはこの曲を1912~13年に作曲し1917年に初演しました。しかし当時はこの題材が「風紀を乱す」とされ30年もの間上演禁止となってしまいました。ハチャトゥリアンが同じ題材に作曲したのは1941年。その頃にはグラズノフの作品は古くなってしまったのかも知れません。とは言うものの、ハチャトゥリアンのように直截的な悲劇性を感じさせることはありませんが、人の心に潜む狂気は存分に描き出されている秀逸な曲集です。(2009/09/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570211 |
フルトヴェングラーには「息子のように」扱われて、作曲家と指揮者としてはトスカニーニに称賛された才能ある音楽家、パウル・クレツキの作曲家としての真価を問う1枚です。ここに収録された作品は、全てピアニストに技術的限界を突き付けるような困難さを有しています。冒険的で即興的、時として調性をも逸脱せんばかりの創造性は、20世紀の最も素晴らしいピアノ協奏曲の一つとして数えられることでしょう。本来は正式なスコアとしててBreitkopf社から出版されるはずでしたが、出版されることなく破棄されてしまいました。この録音は、もともと2台ピアノ版として出版されたものに新たなオーケストレーションを施し、華やかな協奏曲として再構築したものが演奏されています。他にも個性的なピアノ・ソロ作品が聴ける興味深いアルバムです。(2010/05/12 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572190 |
ロシアの知られざる作曲家、コルンドルフ(1947-2001)の作品集です。彼はモスクワ音楽院で学び、オペラを発表しながら指揮者としてのキャリアも重ねました。その作風は年代毎に変化していますが、基本的に無調であり、神秘的な表現主義をとる曲が多いことで知られています。晩年はカナダのヴァンクーヴァーに移住し、電子音楽にも興味を示しました。このアルバムには3つのチェロ作品を収録。宗教的であり、ロック音楽の影響も受けている「コンチェルト・カプリッチョーソ」、民謡とロシア正教を結びつけた「三部作」、ダンテの新曲からインスパイアされた「パッサカリア」(チェリストは口笛も吹く)と、不思議な音空間が広がります。チェリストのイヴァシュキンはコルンドルフの親しい友人で、パッサカリアは彼のために書かれています。(2012/08/15 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0128 |
ショスタコーヴィチという作曲家の底知れぬ懐の深さを実感させるジャンルが映画音楽。交響曲で随所に耳にする語り口が楽しめるのはもちろんのこと、そこに映画ならではの通俗性が加わり、管弦楽曲ファンなら探索してみたいジャンルです。当盤は作曲家晩年の傑作、映画音楽「ハムレット」の出版譜による初の全曲盤で、友人の作曲家アトフミャンが編曲してまとめた組曲版の8曲も組み込まれています。19におけるチェンバロなど、楽器使用法の巧みさは特筆もの。ショスタコ・マニアやシェイクスピア・マニアにはもちろん、近現代管弦楽曲の愛好家に広くお薦めします。(2004/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557446 |
この楽曲の背景には、ナチスに対抗する故国を鼓舞する愛国心があるのか、あるいはスターリンに対する抗議の意があるのか、といった有名な出自に関する議論があります。が、音楽を聴く際に生まれ出る情動と、特定のエピソードを結びつけることは原理的に不可能であるともいえ、そういった意味で、それは答えの存在しない問題ともいえるでしょう。しかし、有名な第1楽章のリズム・オスティナート上に繰り広げられる長大なクレッシェンドなど、聴かせどころタップリのこの大交響曲を聴いて、何らかの魂の高揚を感じないということは、およそありえないことでしょう。その昂ぶり、圧倒的な感動こそがこの楽曲の内容なのです!(2004/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557256 |