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ロシア・フィルハーモニー管弦楽団

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    ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ/ヴァイオリン・ソナタ(ヤブロンスキー/サランツェヴァ)

    ショスタコーヴィチの成熟期以降の室内楽曲のうち、最も早く書かれた室内楽曲であるチェロ・ソナタは、耳になじみやすい旋律や躍動感に恵まれていて、やや難解な作品の多いこのジャンルで、最も親しみやすい作品の一つと言ってよいでしょう。一方、晩年の作品であるヴァイオリン・ソナタは、同僚の大ヴァイオリニスト・オイストラフの60歳の誕生日に捧げられた作品で、ヴァイオリン、ピアノの双方が演奏至難な難曲としても知られていますが、それ以上にその内容の深遠さは圧倒的です。聴く者にとっても必ずしも敷居の低い曲ではありませんが、20世紀のヴァイオリン・ソナタの最高峰の一つとなっています。(2006/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557722

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    ショスタコーヴィチ:バレエ組曲第1番 - 第4番(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    ショスタコーヴィチといえば、交響曲や弦楽四重奏曲などに聴く「もう勘弁!」と言いたくなるような重苦しさ(特に後期作品)や、果てしなき国家権力との化かし合いといった暗いエピソードのイメージが強いかと思います。しかし彼の作品一覧を見てみると、生涯を通じて、映画音楽やバレエ音楽などの、機会的・実用的娯楽作品を数多く手がけていることがわかります。そんな中から、選りすぐりを集めて再アレンジしたのが当盤のバレエ組曲ですので、この作曲家の楽しい、ユーモラスな面を濃縮した結果となっており、これが「ショスタコ?」といった感の、お気楽曲のオンパレードとなっています。(2004/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557208

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    タネーエフ:協奏的組曲/聖イオアン・ダマスキン(カーラー/グネーシン・アカデミー合唱団/ロシア・フィル/T. ザンデルリンク)

    1883年、アントン・ルビンシテインの死を悼んで作曲されたカンタータ「聖イオアン・ダマスキン」。ロシア正教会では重要な聖人である聖イオアンは、聖像破壊運動に反対しイコンを擁護、教会の伝統を守った人として讃えられています。タネーエフは尊敬するA.ルビンシテインをその聖人になぞらえ、極めて崇高なカンタータを作曲、故人への捧げものとしたのでしょう。協奏的組曲は、彼の友人であるヴァイオリニスト、シボールの依頼で書かれたもので、冒頭からヴァイオリンが艶めかしくも強靭なメロディを奏でる劇的で色彩的な曲。バッハやモーツァルトの時代に書かれたような単純な形式に見えてしまいますが、曲に含まれる「主題と変奏」だけを取り出してみても、その素晴らしい筆致に驚かざるを得ません。NAXOSが誇る名ヴァイオリニスト、カーレルの深みのある音色はこの曲の真価を存分に伝えてくれています。(2009/11/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570527

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    タネーエフ:ピアノ協奏曲/ピアノ小品集(バノウェツ/ロシア・フィル/T. ザンデルリンク)

    (2007/03/01 発売)

    レーベル名:Toccata Classics
    カタログ番号:TOCC0042

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    チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲/憂鬱なセレナード/ワルツ・スケルツォ(カーラー/ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、古今東西のあらゆるヴァイオリン協奏曲の中で、最も大衆的な人気を誇る作品ということができるでしょう。親しみやすく覚えやすいメロディー、効果的なオーケストレーション、そして独奏者の名人芸の三拍子が完璧に揃った名曲中の名曲です。「なつかしい土地の思い出」はヴァイオリンとピアノのために書かれましたが、ここではグラズノフ編曲によるオーケストラ版で演奏されています。この曲集の「瞑想曲」は、元来協奏曲の第2楽章として企図されたものですが、こうしてオーケストレーションされてみると、大変に興味深い曲想の親近性がより浮かび上がってきます。(2007/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557690

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    チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番、第3番(シェルバコフ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    チャイコフスキーのピアノ協奏曲といえば普通は第1番、超名曲であることは衆目の一致するところですが、やや耳タコであることもまた事実。たまには第3番でもいかがでしょうか? 未完成に終わった交響曲の素材によるリサイクル品であり、チャイコフスキーによる完成は第1楽章のみ、といった事情などから、いつのまにか「創作力の枯渇した駄作」という評価のみが一人歩きしてしまった、可哀相な作品です。特にタネーエフ完成の第2、3楽章相当(といわれる)部分「アンダンテと終曲」は、演奏・録音の機会は極めて少なくなります。しかし実は全楽章を通じて、華やかで美しい名曲だと信じて疑わないのは私だけ!?(2004/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557257

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    チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番/協奏幻想曲(シェルバコフ/ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    有名すぎる第1番の影に隠れた存在になっている、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番ですが、近年は再評価が進んでいます。確かに楽曲冒頭のインパクトや結尾の周到さという点では、兄貴分に分があるかもしれません。しかしその他の部分に関しては、第2番の方が優れた部分も多いのではないでしょうか。大胆な技巧が炸裂する第1楽章の重量級のカデンツァ、ヴァイオリン、チェロも参加して三重協奏曲となる第2楽章(美しい!)など、素晴らしい聴かせどころが次から次へと続きます。シチェルバコフの超絶技巧は快調そのもので、とりわけ終楽章は、既存のいかなる録音も霞ませるような爽快さとなっています。(2007/06/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557824

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    ドヴォルザーク:アメリカ組曲/森の静けさ/プラハ・ワルツ(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    当盤は、一旦他の編成のために作曲された後、管弦楽用に改作された作品も多いこともあるのでしょう、演奏頻度が少ない曲が集まっていますが、それだけにむしろ再発見の喜びも大きいといえましょう。例えばピアノ伴奏が原曲のチェロとオーケストラのための「ロンド」、この曲はあのチェロ協奏曲と同様に、親友のチェリスト、ヴィーハンのために書かれたものですが、かの協奏曲を髣髴とさせるような名人芸を堪能することができます。またピアノ曲から編曲されたアメリカ組曲は、同趣向のタイトルながら、交響曲「新世界」や弦楽四重奏曲「アメリカ」の影に隠れてしまった存在ですが、民俗的素材をふんだんに用いた佳品で、なかなか楽しめます。(2005/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557352

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    パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第5番/ロッシーニの「タンクレディ」のアリア「こんなに胸騒ぎが」による序奏と変奏曲(ポチェキン/ロシア国立フィル・ヤブロンスキー)

    19世紀前半、彗星の如く現れたスター・ヴァイオリニスト、パガニーニ(1782-1840)。悪魔に魂を売り渡したと噂される伝説的な超絶技巧の持ち主であり、優れた作曲家でもありました。その華麗な作品は同時代のみならず、後世にも強い影響を与えています。生涯に6曲のヴァイオリン協奏曲を作曲しましたが、1830年頃に書かれたとされる第5番の協奏曲には独奏部分のみが現存しオーケストラ・パートはありませんでした(完成前にパガニーニが死亡したのでは?と言われています)。イタリアの音楽学者フェデリコ・モンペリオ(1908-1989)によるオーケストラ伴奏は、ヴァイオリンの輝く音色を存分に引き出しています。ヴァイオリンを演奏するポチョーキンは、1987年モスクワ生まれの超新星。7歳でオーケストラと共演、2005年にはモスクワ・パガニーニ国際コンクールで優勝するなどの輝かしい実績をあげている期待の人。たっぷりとした濃厚な歌い口は昨今のスタイリッシュな演奏とは一線を画したものと言えるでしょう。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570487

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    ハチャトゥリアン:交響曲第2番「鐘」/レールモントフ組曲(ロシア・フィル/ヤブロンスキー)

    ハチャトゥリアン(1903-1978)の2番目の交響曲が構想されたのは1942年のことですが、実際に作曲されたのは1943年の夏でした。当時のロシアは戦争の真っ只中であり、イヴァノヴォの作曲家組合の隠れ家で暮らしていた彼は、ここに思いの丈をぶつけたのです。そして出来上がった交響曲第2番は、同じ年に書かれたショスタコーヴィチの第8番のように「怒り」や「戦争と暴力への抗議」といった側面も持っています。初演後、彼は楽章の入れ替えや、金管の増強、一部短縮など、納得が行くまでこの作品を何度も改訂し、1946年にはスターリン賞第一席を受賞するという栄誉も受けることとなります。曲の構成は、重苦しい第1楽章で始まり、ピアノも交えた軽妙でエネルギッシュな第2楽章、不気味なピアノとパーカッションのオスティナートに支えられた葬送行進曲を思わせる第3楽章、そして第4楽章は金管の力強いファンファーレで始まり、少しずつ力を増しながら、最後は鐘の音に彩られながら曲を閉じるという壮大なもの。サブタイトルの「鐘」は、残念ながらこれは作曲家自身がつけたものではありませんが、曲の特質を良く表しています。「レールモントフ組曲」は"仮面舞踏会"で知られる文豪レールモントフのエピソードを、1954年にボリス・ラヴレニョフが劇化。ハチャトゥリアンが音楽を書き、その後1959年に組曲にしたものです。ワルツを始めとした聞き覚えのあるメロディが耳に残る、いかにもハチャトゥリアンらしい音楽です。(2016/06/29 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.570436