ロシア・フィルハーモニー管弦楽団
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早坂文雄は、「七人の侍」や「羅生門」など、日本の映画音楽史に残る作品を書いた偉人として、その名を語り継がれています。黛敏郎や武満徹ら、影響を受けた作曲家は数知れず。純音楽の分野で早坂が如何なる音楽を書いたか、それを知る上での基本アイテムが当盤です。「ピアノ協奏曲」は、何とこれが初の公式録音、しかも日本最高のピアニストの一人、岡田博美の独奏という贅沢な布陣で!同時代に競い合った伊福部昭も賞賛したという、作曲者が音に魂を込めたこの作品が広く聴かれることで、早坂音楽の真の再評価が始まることでしょう。「左方の舞と右方の舞」と「序曲ニ調」は、共にこれまで繰り返し演奏されてきた代表作です。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557819 |
華麗で技巧的な小品「イスラメイ」で知られるバラキレフのピアノ協奏曲は、驚くほどに切なく哀愁を帯びたものでした。2曲とも若い時期の作品で、第1番は18歳、第2番は24歳くらいに書かれたものです。第2番は未完のまま放置され、1909年に作曲を再開するも結局完成されることなく終わった作品です(弟子のリャプノフが完成)。多少のぎこちなさが却って甘酸っぱい青春を感じさせる第1番、アダージョ楽章の切なさと華麗さが際立つ第2番(とりわけクライマックスのそそり立つような和音連打はラフマニノフ、チャイコを超えるかも)、どちらも聴きものです。ロシア民謡による大幻想曲はロシア音楽の普及に多大なる貢献を果たしているはずです。(2009/04/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570396 |
明治・大正・昭和と、日本の激動期に生を受けた深井史郎。彼はとりわけ、ストラヴィンスキーやラヴェルに強い影響を受け、そのスコアを次々と暗記するなど、作曲技術を学んでいきました。最初は5楽章の作品として発表された「パロディ的な四楽章」は鮮烈な出世作。これが世界初録音となる「創造」は、ラヴェル的な響きが頻出するも、他の誰のものでもない、独自の個性の刻印があります。「ジャワの唄声」は、「ボレロ」のアジア版とも言える名作。3曲の管弦楽曲は、知性派モダニスト深井の音楽が、今日聴いても、こんなにも新しかったことを再認識させてくれます。この偉大な先人の名前、忘れられている場合じゃありません。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557688 |
ロマン派のヴァイオリン協奏曲は数多しといえど、ブルッフの第1番ほど、真っ正直に「ロマン派らしい」あるいは「ロマン派臭い」曲はないといってよいでしょう。小難しい理屈はどこかにふっ飛ばし、感傷的かつカッコいいメロディーはてんこ盛り。独奏ヴァイオリンも、オーケストラもパワー全開で煽りに煽り立てます。テクンシャンのフェドートフは、こうした楽曲の持ち味をストレートに引き出し、快刀乱麻の大活躍を見せつけます。併録の2曲でも、フェドートフのテンションは極めて高く、知られざるこれらの作品に秘められた魅力を、十二分に引き出しています。(2006/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557689 |
あまりにも有名な第1番のヴァイオリン協奏曲に比べると、ブルッフの第2番と第3番のヴァイオリン協奏曲は知名度が低すぎます。なぜなのでしょう?こんなに雄大さも感傷性も兼ね備えているというのに。そんな思いで胸が一杯になること間違いなしの1枚です。第2番は1877年の作。第1番の11年後に書かれ、驚くほどドラマティックなフォルムを備えています。名手サラサーテが初演し、そのまま彼に捧げられています。第3番は1891年に最初単一楽章の作品として書かれましたが、ヨアヒムの助言により3楽章へと拡大されたものです。独奏ヴァイオリンによって奏でられる各動機は一層表現力を増し、オーケストラの響きが存分に呼応します。この知られざる名曲を演奏するのは俊英フェドトフ。彼による第1番の演奏は8.557689でお聴きいただけます。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557793 |
ブルッフ、一番の人気作はヴァイオリン協奏曲第1番として、それに次ぐのは当番収録の「スコットランド幻想曲」でしょうか。スコットランド民謡を大いに取り入れて作曲された本作、こんなに親しみやすくていいのかというくらい、耳に優しいメロディーが次から次へと登場します。また、大ヴァイオリニストのサラサーテに捧げられているだけあって、名人芸も大いに発揮されるし、ホンワカと暖かい雰囲気のオーケストレーションも見事というわけで、ロマン派ヴァイオリン・ショーピースの最優等生といってもよいでしょう。一方のセレナードは、やはり大ヴァイオリニストのヨアヒムのために書かれており、こちらも演奏効果満点です。(2004/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557395 |
両雄並び立たずということなのか、ピアノとヴァイオリンという2つの花形楽器を、同時に独奏者とする二重協奏曲は、興味深そうなジャンルに見えながら、歴史上例が大変に少ないものとなっています。そのニッチ分野に、フンメルが傑作を遺してくれたのは僥倖と申せましょう。ソリストの名人芸は(彼の独奏用協奏曲)と比べるとやや控え目なものとなっていますが、両楽器の醸し出す親密な雰囲気は、それを補って余りある音楽的感興をもたらしてくれます。一方、ヴァイオリン協奏曲(未完曲の補作)は、ピアニスト本職の作曲家の作としてはおどろくべきことに、そのピアノ協奏曲に張り合うかのごとく、名人芸的効果に満ち満ちています。(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557595 |