デ・マリア, ピエトロ(1967-)
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クレメンティの作品は、技巧的に易しめのものがピアノ初心者用の教材曲に使われたり、モーツァルトが「クレメンティは3度の重音がうまいだけの人」という余計な軽口を叩いたりしたためか、その価値が不当に低く評価されている感がありますが、ピアニスティックでかつ美しい曲も数多くあるだけに残念なことです(ホロヴィッツなど一部のピアニストは高く評価しましたが)。当盤のピエトロ・デ・マリアの素晴らしい演奏も、そういった評価に大いに疑問符を突きつけるもので、一点の曇りのない技巧と、紋切り型の構成の中にほのかに香るようなロマンの香りを漂わせる抜群の音楽性は、まさに理想的なクレメンティ演奏となっています。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553500 |
ピエトロ・デ・マリアは1967年ヴェネツィア生まれ。ヴェネツィア国立音楽院で学んだ後、ジュネーヴ音楽院に留学。マリア・ティーボの下で研鑽を積みました。1990年にモスクワで開催されたチャイコフスキー国際ピアノ・コンクールで批評家賞を受賞した他、チューリヒのゲザ・アンダ国際ピアノ・コンクールで優勝、1997年にはハンブルクのメンデルスゾーン賞を授与されるなど国際的に認められ、チョン・ミョンフン、ジャナンドレア・ノセダ、シャーンドル・ヴェーグ、佐渡裕ら多くの著名指揮者と共演しています。バッハからリゲティまで幅広いレパートリーを持ち、イタリア人としては初めて、6回のコンサートでショパンの独奏作品を全て演奏、イタリアDeccaにはショパンの独奏作品全曲の録音のほか、バッハの平均律クラヴィーア曲集、ゴルトベルク変奏曲などを録音。どれも高く評価されました。このアルバムでは、得意とするショパンのピアノ協奏曲を、ダニエーレ・ルスティオーニが指揮するトスカーナ管弦楽団をバックに演奏。抒情的な旋律をじっくりと歌い上げています。(2023/03/17 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS7978 |