ボーフム交響楽団
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【名手ニン・フェンによるショスタコーヴィチとプロコフィエフ】2006年パガニーニ国際コンクールの覇者で、中国出身で現在はベルリンを拠点に活動しているヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ニン・フェンが弾くショスタコーヴィチとプロコフィエフの協奏曲二題。美しいメロディと瞑想的な側面を持つプロコフィエフと、シニカルで先鋭的なショスタコーヴィチの大作を、切れ味鋭く高い技術力と歌心で見事に描き分けています。(2024/11/08 発売)
レーベル名 | :Channel Classics |
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カタログ番号 | :CCS45924 |
アメリカの前衛作曲家アンタイル。彼は1926年に発表した「バレエ・メカニック」で賛否両論を巻き起こし、その進歩的な作風は遠く離れた日本にも影響を与えています。しかし、1930年を過ぎると次第に伝統的な手法を取るようになり、さらに1940年代から映画音楽に手を染め、その作風は少しずつ時代を後退し、晩年は後期ロマン派に近い音楽も手掛けるようになったことは、彼の評価を難しくしているともいえるのではないでしょうか。このオペラ「兄弟」も1954年に作曲されたもので、つの1幕オペラの中の一つとして書かれました。聖書の「カインとアベル」の物語を、戦後のアメリカの労働者階級に置き換え、初演当時は好評を博したものの、その人気は長く続くことなくいつしか忘れられてしまった作品です。今回ヨーロッパで録音されたことで、また人気が再燃するのでしょうか?色々な意味で興味深いアルバムです。(2011/03/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777545-2 |
ナチスにより「退廃音楽」の烙印を押され、存在を抹消されかけたものの、20世紀末になって再評価され、最近は人気作曲家の仲間入りを果たしたフランツ・シュレーカー。彼は10歳の時に父を失うも、貧困の中、1892年に奨学金を得てウィーン音楽院に進学、ロベルト・フックスに作曲を師事し、卒業年に作曲した「間奏曲」は“新音楽新聞”誌から賞金を授与されています。卒業後は作曲家、指揮者として活動を始めたシュレーカーですが、すぐには認められず、1908年に上演された『王女の誕生日』で注目を集め、1912年に初演された歌劇《はるかなる響き》の初演でようやく名声を確固たるものにしました。このアルバムにはシュレーカーの初期作品が5曲収録されており、彼が作風を確立していく過程を、後期ロマン派を得意とするスローン指揮の演奏で辿ることができます。学生時代に書かれた交響曲は、師フックスを模範として4楽章形式で書かれましたが、後に最終楽章が散逸。第1楽章から第3楽章のみが残されています。第3楽章の冒頭、ホルンの息の長い旋律が耳に残ります。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777702-2 |
1899年から10年間の初期作品を収めた第1集(777702)に続くこの第2巻では、1912年にオペラ《はるかなる響き》が初演された後の栄光の時代に焦点を当てます。1914年の「あるドラマへの前奏曲」や1916年に作曲された「室内交響曲」は、19世紀末から20世紀初頭にかけてドイツを席巻したユーゲントシュティールから生まれた傑作。これらの作品は当時の舞台プロジェクトから派生したもので、多彩な響きを駆使した管弦楽法と半音階的な旋律や和声が用いられ、非常に聴きごたえがあります。一方で、1931年の「大オーケストラのための4つの小品」は、もともと「映画のための4つのスケッチ」としてピアノのために書かれた作品。新作オペラ《メムノン》のための習作として構想されましたが、結局このオペラは完成をみることがありませんでした。(2024/12/13 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777703-2 |
オランダの作曲家、バーディングス(1907-1987)の交響曲集の第3集です。インドネシア、ジャワ島で生まれ幼い頃にオランダに移住した彼は、その経歴の独自さ(もともと鉱山技師&古生物学者)や、独自の音階を使用したことで知られ、少しずつ注目が集まっている人です。このアルバムには交響曲第4番と第5番が収録されていて、第4番は第二次世界大戦中の重苦しい雰囲気を持ちながらも、古典的な構造と流麗な音楽に満たされた力作です。第2楽章のスケルツォ、甘美ささえ感じさせる第3楽章、いずれも後期ロマン派の流れに属する音楽です。第5番の交響曲はコンセルトヘボウ管の設立60周年記念のための委嘱作で、まるで映画音楽のような迫力を持っています。とりわけ終楽章は勇猛果敢。感動的な作品です。(2015/12/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777669-2 |
オーストリアで生まれ、若いころから作曲を始めたというヨーゼフ・マルクス。大学で法学を学ぶも、音楽への興味が尽きることなく、平行して作曲を続け、作曲家、音楽評論家として名を上げ、ウィーン大学、ウィーン音楽アカデミーで後進の指導にあたりました。一時期はトルコの民族音楽の研究にいそしむなど、生涯に渡ってオーストリアの音楽文化をリードし、70歳の誕生日には後のオーストリア大統領、フランツ・ジョナスから賛辞の手紙を受け取るほどに名声を確立したマルクスですが、残念なことに彼の作品は、死後ほとんど演奏されることはありませんでした。確かに彼の作品は、革新的な「新ウィーン楽派」の中では時代遅れだったかもしれません。しかし、この《自然三部作》などの優れたオーケストレーションから生まれる美しい響きは、コルンゴルトやシュレーカーの作品に比べ、まったく遜色のないものと言えるでしょう。(2019/01/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573831 |
後期ロマン派に属する作曲家ヨーゼフ・マルクス。晩年にはフランス印象主義の影響を取り入れた作品を書きましたが、基本的にはあまり前衛的な作風を採用することはありませんでした。このアルバムでは、彼が好んだ「古風な様式」に基づいた3つの作品が収録されています。「古いウィーンのセレナード」はオーストリア音楽の特徴を前面に押し出したのどかな曲であり、もともと弦楽四重奏のために書かれた「パルティータ」はミクソリディア旋法が用いられたエスニックな響きを持つ曲。同じく弦楽四重奏のために書かれた「シンフォニア」はハイドンやモーツァルトに敬意を払ったウィーン風の明るい主題を持つ曲。どれもロマンティックな感性と古典的な様式が融合した美しい作品です。(2019/02/22 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573832 |
幼い頃に母親から音楽の手ほどきを受け、ギウナジウム時代から作曲を始めたというヨーゼフ・マルクス。一時は学業のため音楽から遠ざかったものの、26歳のときに改めて作曲家を志し、生涯に管弦楽作品や室内楽などの様々な作品を生み出しました。彼の作品の中には、ほぼ150曲の歌曲がありますが、これらのほとんどは20代、再び作曲家を志した時期に書かれています。後年、印象派の影響を受けることになるマルクスですが、歌曲のほとんどはリヒャルト・シュトラウス風のドイツ・ロマン派の影響がはっきり表れており、またいくつかの曲は、彼が憧れていたイタリア風の雰囲気を有しています。このアルバムには、必要に応じて彼自身が編曲した管弦楽伴奏ヴァージョンの歌曲が収録されていますが、これらは彼の同時代には頻繁に演奏されたにもかかわらず、いつしか忘れられてしまったものばかりです。(2019/04/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573833 |
オーストリア後期ロマン派の作曲家ヨーゼフ・マルクス。幼い頃にはヴァイオリニストになることを求められ、父からピアノの演奏を禁じられていたマルクスでしたが、彼はシューベルトとハイドンを愛し、スクリャービンやドビュッシーのピアノ曲に憧れていたため、秘かにピアノの練習を続け、最終的には確かな技巧を手にいれることができました。彼はいくつかのピアノとオルガンのための作品(ラフマニノフ風)や、数多くの充実したピアノ・パートを持つ歌曲を作曲しましたが、彼がピアノにかける思いが一番顕著に表出されているのは、このアルバムに収録された2曲のピアノ協奏曲でしょう。タイトルに「ロマンティックな」と書かれている通り、濃厚なロマンティシズムに溢れた第1番のピアノ協奏曲はもちろんのこと、2番目の協奏曲「カステッリ・ロマーニ」はASVレーベルからの発売時は世界初録音として注目された曲。ハリウッドの映画音楽にも似た重厚なオーケストラ・パートと華麗なテクニックを誇示するピアノ・パートが拮抗。マルクスの想いが溢れる美しい作品です。(2019/06/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573834 |