ネーリ, ジューリオ(1909-1958)
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ヴェルディの作品にとどまらず、オペラの中で最も長大で錯綜した悲劇である「ドン・カルロ」。この愛憎劇を表出するためには、高声の歌手のみならず、低声の歌手にも十分な力量が求められ、また長丁場のドラマをたゆみなく演奏し進めるには、指揮者の卓越した技量が問われる、という厳しさが求められます。それゆえ名盤は数少ないのですが、最も高く評価されているもののひとつが、61年のサンティーニ盤。そしてそれに比肩するのが、この54年盤のCDです。低声の歌手たちに、気高き重厚さを持つクリストフ、ゴッビの美しさ、ニコライの奔放さと取り揃えた豪華なるキャスティングです。(2007/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111132-34 |
マリア・カラス(1923-77)は53年からEMIに録音を開始、多くの傑作を残すことになりますが、その直前の49年から53年にかけては、イタリア国営放送(RAI)と関係の深いレコード会社、チェトラと録音契約を結んでいます。このCDには生涯初の商業録音となる49年の3曲のアリアと、同じく初の全曲盤となる52年の《ジョコンダ》が収められています。カラスは54年に急激に体重を減らし、同時に歌唱表現でも鋭敏さを増すことになりますが、その反作用として声の豊かさや強大さを失います。ここではそれ以前の力強い声を聴くことができます。 (山崎浩太郎)(2004/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110302-04 |