クリステンセン, インガー
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コペンハーゲンにつぐデンマーク第2の都市オーフス。ここの王立音楽アカデミーで作曲理論を教えているスヴェン・ニルセン(1937- )は現在デンマークで最も重要な作曲家の一人です。彼の作品は十二音技法を駆使したアヴァンギャルドなものも多いのですが、その反面叙情的な作風の曲も書いていて、殊に声楽曲にはタイトルも内容もロマンティックな作品が見受けられます。この「蝶の谷」は彼の声楽作品の中でもとりわけ重要な位置を占めています。イングラー・クリステンセンの14の小さいソネットを用いた演奏時間50分を要する大作で、ニルセンはこれを作曲するために6年の歳月をかけています。曲は12人の独唱者の歌のみで奏されます。各々の歌い手の声が溶け合い醸し出す夢幻的な響きの甘美なこと! 癒し系のサウンドとしても受け入れられるかも知れません。ブックレットに挿入された蝶の色とりどりの写真も、曲の味わいを深めることでしょう。このアルバムには末尾には作詞者本人によるソネットの朗読が添えられています。(2007/10/17 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.224706 |