シェパード・スケアヴェズ, ピーター(1966-)
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18世紀最大のヴァイオリニスト、作曲家の一人ジュゼッペ・タルティーニ。あの名作「悪魔のトリル」の伝説的逸話で知られていますが、他にも、現在では当たり前となっている重音奏法や、近代的な運指法を確立し、また多くの理論書も残した「近代ヴァイオリンの父」とも言える人でもあるのです。この「小さなソナタ」は音楽辞典などでは「25曲」とされていますが、今回、ヴァイオリニストのピーター・シェパード・スケアヴェズが、独自の研究を重ね、以前の版では見過ごされてしまった作品を含むため「30の小さなソナタ」として演奏しているものです。"小さなソナタ"と言うものの、全てを演奏するには6時間以上を要する大作であり、バッハの無伴奏に比肩する重要な作品としても評価されるのではないでしょうか?(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0146 |
歴史的楽器のリリースにこだわるATHENEレーベルの新シリーズ「TheGreatViolins」の第1集。このシリーズのテーマは「歴史的に価値あるヴァイオリンを用いて様々な曲を演奏すること」にあり、時には何世紀も全く演奏されていなかった貴重な楽器を用いての録音も予定されています。第1集では1570年製のアマティを使用。イギリスのヴァイオリニスト、ピーター・シェパード・スケアヴェズは美しいフォルムを持つ楽器から崇高な音を紡ぎ出しています。演奏曲は、テレマンの「ヴァイオリンのためのファンタジア」に加え、フルートのためのファンタジアのヴァイオリン編曲版という珍しいもの。曲ごとに移り変わる美しい音色を存分にお楽しみください。(2019/05/17 発売)
レーベル名 | :Athene |
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カタログ番号 | :ATH23203 |
17世紀イタリアのヴァイオリン製作者ニコロ・アマティは、祖父アンドレア、父ジローラモの技を受け継ぎ、クレモナをヴァイオリンの一大生産地にした業績は知られています。またストラディバリ、グァルネリも彼の弟子であり、その優雅なスタイルを持つ楽器は現代でも愛されています。ニコロ・アマティが1647年に制作した楽器はノルウェーの作曲家、ヴァイオリニスト、オーレ・ブルが「私の真珠」と呼び、愛奏していた楽器で、100年以上公式の場から姿を消していた幻の銘器です。ブルは公式なコンサートだけでなく、私的なコンサートでもこの楽器を用い、自作を演奏して、ヨーロッパだけでなく、アメリカ全土でも彼の名前を高めたのです。このアルバムでは、そんなブルが実際に演奏していた愛器による“サロン・コンサート”を再現しており、美しい音色が100年前以上前の雰囲気を余すことなく伝えています。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :Athene |
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カタログ番号 | :ATH23205 |
19世紀、各家庭に今のような再生装置があるわけでもなかった時代、王侯貴族以外の人々がオペラや交響曲を楽しむためには、どうしても劇場に出かけて行かなくてはなりませんでした。しかし、いつでも聴きたい音楽が聴けるわけではありません。そこで作曲家たちは、自作(もしくは他人の作品)を、個人の家庭で演奏できるように小さい編成に編曲することが求められたのです。もちろんそのまま編曲すると、どうしても音色のバランスが悪くなったり、また必要なメロディが削られてしまったりと、多くの問題が発生したのです(また作曲家の権利が脅かされることもありました)。この交響曲第3番における編曲については、もちろんベートーヴェン(1770-1827)自身は乗り気ではなかったので、弟子であるフェルディナント・リースや、フンメルが各々のやり方で原曲をピアノ四重奏やフルートを用いた四重奏へと移し替えています。ただ、今回の1807年版の編曲は、この2人のものではなく、恐らく当時活躍していたヴァイオリニスト、フランツ・クレメントの仕事であろうと推測されます。冒頭を聞く限り、ちょっと迫力不足かな?とも思えますが、聞き進めるうちになじんでいくのが不思議です。一つの可能性としてお楽しみください。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :Metier |
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カタログ番号 | :MSVCD2008 |
ヘンツェ(1926-2012)の2つのヴァイオリン作品を収録。最初の作品のタイトルは「倍増したヴィターリ」という意味で、あの有名な「ヴィターリのシャコンヌ」をさらに変奏曲に仕立てたというもの。原曲がどんどん陵辱され、どろどろに形を変えていく様子がたまりません。カデンツァの部分の奇妙な世界観もたまりません。ヴァイオリン協奏曲第2番は、劇場やコンサートで演奏されることを目標に作られた音楽で、ヴァイオリン、テープに録音された詩人エンツェンスベルガーの「ゲーデル頌」をスピーカーから流しながら、管弦楽とヴァイオリンが様々な風情の音楽を奏していきます。ヴァイオリニストのパフォーマンスも含めて入念な準備が必要とされるこの演奏は、ヘンツェとスケアヴェズによるコラヴォレーションの最後のもので(その少し後に彼らの共同作業は終了しています)スケアヴェズ自身もこの演奏を聴いたことがなかったのだそうです。、BBCによると、この記録のマスターは失われていたため、今回のCDには大英図書館にあったコピーを修復したものが収録されています。曲はもう通常のヴァイオリン協奏曲の概念など軽く飛び越えた「パフォーマンス」であり、上質な素材をふんだんに使用したヘンツェらしい混沌の世界を楽しむことができます。(2015/05/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573289 |
長きにわたって、ドイツの作曲界を代表する存在の一人である、ヘンツェのヴァイオリン作品集です。2曲の協奏曲は、ともに演奏者に難度の高い技巧が要求され、充実した響きのオーケストラと渡り合っていきます。ファウスト伝説は、多くの芸術家に取り上げられた題材ですが、ヴァイオリン協奏曲第3番は、登場人物の手になる架空のヴァイオリン協奏曲が登場する、トーマス・マンの小説「ファウスト博士」からインスピレーションを受けています。なお、静謐な美しさが際立つ、ピアノとヴァイオリンための「5つの夜の小品」は、この作品の被献呈者であり、初演者でもある二人のコンビによる演奏です。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557738 |
ドイツの現代作曲家ヘンツェのヴァイオリン作品集。12歳で作曲を始めたヘンツェは21歳の時に発表した「交響曲第1番」で認められ、当時のドイツにおける“もっとも才能のある若手”の一人に列挙されます。その後は作風を変化させながら、晩年はオペラの作曲を熱心に行い、2012年に亡くなるまで賞賛を集めていました。このアルバムに収録されたソナタは、ヘンツェの活動の初期の時代から、20世紀の終わりまでの長い期間に渡って書かれており、なかでも1946年の「ヴァイオリン・ソナタ」は第二次世界大戦直後の困難な状況の中で書かれた“創造的な作品”として知られています。無伴奏ヴァイオリン・ソナタは詩人アンジェロ・ポリツィアーニの作品に基づく三部構成になっており、演劇を愛したヘンツェらしく、どの楽章も描写的です。「ソナチネ」は子供たちのためのオペラ「ポリチーノ」の旋律を用いたユーモラスな作品で、ヴァイオリンは祖母の声を表現しています。ヴィオラ・ソナタは、バレエ音楽「オルフェウス」から派生し、また2つの小品は、彼の友人への思い出に寄せて書かれています。(2018/06/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573886 |
ロンドン生まれのディヴィッド・マシューズ(1943-)。彼の弟コリンも高名な音楽家ですが、実は、彼の生家は音楽に対して関心が低く、デイヴィッドは弟と互いに教え合いながら音楽家として成長したと言います(1960年代に巻き起こった第1次マーラー・ブームは彼らの創造性の発展に一役買い、一時期はデリック・クックとともに「第10交響曲」の補筆にも加わっています)。このアルバムでは、3つの無伴奏ヴァイオリンのための作品を収録。演奏家に異常なまでの技術的課題を提起する、シューベルトの「冬の旅」に触発された同名の作品、執拗なまでに音の動きを追求する「15のフーガ」、こちらも演奏困難な「3つの練習曲」と、どれもが興味深い作品です。卓越した技巧を持つスケアヴェズの完璧なる演奏で。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0152 |