ブリート, ミシェル
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バイロイト音楽祭2014 ― 繊細かつ劇的な《タンホイザー》
前作「さまよえるオランダ人」と同様に、ワーグナー入門にふさわしい作品。永遠の愛による魂の救済という筋立てはもちろん、ライトモチーフの使用など、その後のワーグナー作品を特徴づける要素が形作られています。コーバーの指揮、そして合唱はとりわけ見事。ニュルンドの色彩感に満ちた歌唱はエリーザベトの役に結実し、ケルルは抒情性とヘルデン・テノールとしての性格の間で適切なバランスをとることに成功しました。この演奏は、ワーグナーの中でも最もロマンティックな音楽表現が聴かれるこの作品に描かれた、誤解に苦しみ追放の憂き目にあった芸術家の姿を、繊細かつ劇的に描出しています。(オペラ・ジャーナル)(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Opus Arte |
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カタログ番号 | :OACD9044D |
カテリーナ・ワーグナー時代を迎えたバイロイト音楽祭で2009年クリストフ・マルターラー演出、新制作された楽劇《トリスタンとイゾルデ》のライブ収録。端正な騎士然としたロバート・ディーン・スミスと迫力溢れる歌唱のイレーネ・テオリンの二人が表題役を演じ、ペーター・シュナイダー指揮によるバイロイト祝祭管弦楽団と合唱団が楽劇全体をしっかり支えるバイロイトの《トリスタンとイゾルデ》に新たな一章を加える好演です。(2018/06/27 発売)
レーベル名 | :Opus Arte |
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カタログ番号 | :OACD9033D |
常に意欲的なプログラムで聴衆を興奮と感銘に導く指揮者シュペリング。彼の最新作は2014年に生誕300年を迎える作曲家グルック(1714-1787)のオペラ「アウリスのイフィゲニア」。しかしこれは只者ではありません。今回の演奏に使われたのはワーグナーによる改訂版。何しろワーグナーは、E.T.A.ホフマンを通じて知ったこの大作曲家グルックの思想に強く感銘を受け、グルックの唱えた「神話的題材を使う作劇法」を自らの作風に取り入れていく上で、彼自身がグルックの作品を指揮しながら、その問題点などを探って行き、結果的にこの改訂版が出来上がったというわけです(できるだけ原作を尊重しながらも、ワーグナーが不要と思った場面を省き若干の響きを付け加えた「無理のない」改編であることを付け加えておきます)。なお、グルックの原作では、序曲から切れ目なく本編が続くため、ワーグナーが序曲が「終わる形」にした「演奏会用序曲」も、この盤には収録されています。ニュルンド、エルスナーらベテラン歌手がしっかりと全体を引き締めた素晴らしい演奏です。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC953 |