スヴェトラーノフ, エフゲニー(1928-2002)
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ロシアを代表する「爆演」指揮者スヴェトラーノフ。とは言え、彼の重要なレパートリーの一つがドビュッシー。とりわけ「海」はいくつかの録音が存在し、そのどれもが興味深いものであることは間違いありません。どの時期にも共通して囁かれているのが、「スヴェトラーノフの海はフランス風ではなく、ロシア風である」というもの。確かにこの1975年の演奏からもフランス風の繊細さよりも、力強さが感じられ、とりわけ第3部の「風と海の対話」ではどっしりとした低弦と錚々たる金管、そして最後のティンパニの乱打などからは、全くフランスの香りなどは感じられません。これがスヴェトラーノフ。ブラームスは比較的穏健な第3番が選ばれていますが、こちらも強力にぐいぐい押す演奏であり、どこもかしこも緊張感に溢れています。ボーナスとして収録された、ジャネット・ベイカーが歌うショーソンの洗練された美しさは口直しとでも表現しましょうか…。比較的良好なステレオ録音も嬉しいところです。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :ICA Classics |
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カタログ番号 | :ICAC5123 |
モスクワ出身の大指揮者、スヴェトラーノフ(1928-2002)。彼は1955年からボリショイ劇場で指揮活動を始め、1962年から同歌劇場の首席、1965年からはロシア国立交響楽団(当時はソ連国立交響楽団)の首席指揮者を務めました。1979年からはロンドン交響楽団の客演指揮者に就任し、イギリスへのロシア音楽の普及に高く貢献したことでも知られます。日本にも頻繁に来日してNHK交響楽団を指揮、たくさんのロシア音楽ファンを増やしています。このラフマニノフは彼の死の2週間前の録音で、BBC交響楽団と合唱団の豊かで華麗な響きを存分に引き出し、また、全編恐ろしいまでの緊張感を湛えた演奏です。彼の訃報を聞いたBBCの楽団員たちは本当に嘆き悲しんだことでしょう。もう1曲のプロコフィエフは1988年の録音で、当時の批評では「今まで聞いたアレクサンドル・ネフスキーを凌駕する詳細で信憑性のある演奏であり、勝利に満ちたフィナーレ」と絶賛された名演です。スヴェトラーノフがどれほどイギリスで愛されていたかがわかる1枚です。音質良好です。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :ICA Classics |
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カタログ番号 | :ICAC5069 |