コルスティック, ミヒャエル(1955-)
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OEHMSレーベルに黙々とベートーヴェンのソナタ全集を録音するかと思えば、他のレーベルで、ひっそりとケックランのピアノ作品を録音してしまう・・・実はCPOにミヨーも録音しているぜ!そんなハイパーピアニスト、コルスティックのCPO最新録音は、何とリストの作品集。巡礼の年第1年「スイス」はリスト自身、超絶技巧ピアニストから内面を重視する音楽家へと変貌する時期の作品で、演奏するためには超絶技巧と深い感情移入の両方が求められるピアニスト泣かせの曲。ロ短調ソナタも、初演時大論争を巻き起こしたほど、捉えどころの難しい作品。もちろんコルスティックはそんなリスト作品を演奏するための理想的な条件を備えています。彼は作品に一切の妥協を許さず、どんな曲でも自らの世界へ引きずりこみ、誠実極まる演奏を聴かせてくれる人。文句なしのリストが楽しめます。2009/11(2009/11/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777478-2 |
第1年(777478-2)で、その変幻自在な解釈を聴かせたドイツのピアニスト、コルスティックによる、リストの「巡礼の年」第2年の登場です。通常、カップリングされる追加の3曲「ゴンドラ漕ぎ」「カンツォーネ」「タランテッラ」は収録せず、晩年の渋い作品を併せてきたところが、個性派ピアニストたる所以でしょう。「ペトラルカのソネット」における胸苦しいまでの美しさ、「ダンテを読んで」の力強さ、そしてどの曲にも漲る文学性、コルスティックはこれらの暑苦しいまでの色彩を丁寧になぞって行きます。そして晩年の作品で一転、その世界がモノクロームに転じる一瞬も衝撃的。調性から解き放たれた孤高の音楽は、リストの深い暗闇を描き切っているかのようです。 ( 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777585-2 |
1 ( 発売)
レーベル名 | : |
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カタログ番号 | :2010.12.15 |
1850 年代後半からのリスト(1811-1886)は様々な苦難に見舞われました。カロリーネとの結婚は認められず、1859 年には息子が20 歳で亡くなり、その2 年後は26 歳の娘を失うという痛手に加え、ワイマールの楽長を辞任、また健康上にも多くの問題を抱えるようになってしまったのです。そんな彼は、若い頃から傾倒していた宗教に、より深くはまり、ついには1866 年に僧籍に入ってしまいました。その頃から彼の作品も深みと暗さを帯びるようになったのはご存知の通りです。巡礼の年第3 年も、そんな質素で難解な音楽です。例外的に知られているのは「エステ荘の噴水」ですが、この曲も、実はかなり複雑で希薄な調性感を有しているのです。名手コルスティックの素晴らしい演奏で。(2011/08/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777663-2 |
レーガー自身が初演の6週間前!に「この曲の演奏はとても困難である」と語ったピアノ協奏曲。確かにそれはブラームスの第1番の曲をもう少しモダンにして、更に晦渋にしたような作品でした。当然初演も大失敗。世間の評判もさんざんなものだったと言います。(とはいえ聴衆を敵に回すのが大好きだったレーガーとしては別に何のこともなかったのでしょうが・・・。)そんなわけでこの曲の真価は問われることもなかったのですが、今回、ドイツの中堅ピアニスト、コルスティックの堅固なる演奏によって、ようやく正しい姿を見ることが可能になりました。ブゾーニ編のバッハの協奏曲も食えない曲。ロマン派の作品が好きで好きでたまらない人にうってつけの1枚です。(2009/04/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777373-2 |