コルスティック, ミヒャエル(1955-)
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1850 年代後半からのリスト(1811-1886)は様々な苦難に見舞われました。カロリーネとの結婚は認められず、1859 年には息子が20 歳で亡くなり、その2 年後は26 歳の娘を失うという痛手に加え、ワイマールの楽長を辞任、また健康上にも多くの問題を抱えるようになってしまったのです。そんな彼は、若い頃から傾倒していた宗教に、より深くはまり、ついには1866 年に僧籍に入ってしまいました。その頃から彼の作品も深みと暗さを帯びるようになったのはご存知の通りです。巡礼の年第3 年も、そんな質素で難解な音楽です。例外的に知られているのは「エステ荘の噴水」ですが、この曲も、実はかなり複雑で希薄な調性感を有しているのです。名手コルスティックの素晴らしい演奏で。(2011/08/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777663-2 |
レーガー自身が初演の6週間前!に「この曲の演奏はとても困難である」と語ったピアノ協奏曲。確かにそれはブラームスの第1番の曲をもう少しモダンにして、更に晦渋にしたような作品でした。当然初演も大失敗。世間の評判もさんざんなものだったと言います。(とはいえ聴衆を敵に回すのが大好きだったレーガーとしては別に何のこともなかったのでしょうが・・・。)そんなわけでこの曲の真価は問われることもなかったのですが、今回、ドイツの中堅ピアニスト、コルスティックの堅固なる演奏によって、ようやく正しい姿を見ることが可能になりました。ブゾーニ編のバッハの協奏曲も食えない曲。ロマン派の作品が好きで好きでたまらない人にうってつけの1枚です。(2009/04/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777373-2 |