西崎崇子(1944-)
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“清純”---近頃は死語になりつつあるこの形容がモーツァルトの音楽には最適です。無垢な魂がただひたすら美しい音楽を紡いでいるような天上の調べ、それが人の心を捕らえて離さないモーツァルトの魅力でしょう。このアルバムでは、協奏曲やセレナード等の作品から、静かで美しい旋律をゆったりと歌う楽章だけを精選しました。悲恋映画「短くも美しく燃え」のテーマとして有名になったピアノ協奏曲第21番アンダンテから始まる全12曲は、貴方に“危険なほど清らかな”モーツァルトの美を堪能させてくれます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.552211 |
これほど聞いてスカッとする曲は珍しい「ツィゴイネルワイゼン」、甘味音楽の定番「タイスの瞑想曲」などを含むヴァイオリン名曲集は、一家に一枚欲しいところです。この種のアルバムに「揚げひばり」が入るのは珍しいですが、まさに天空を漂う音群が絶品、モーツァルトのアダージョもポイントです。ナクソスの抱えるヴァイオリニスト達は実は名手揃いなのですが、その中でも秘密兵器はビゼンガリエフ、聞いたことが無いという方に、この情熱剥き出しの演奏家をお薦めします。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553509 |
この一枚では、管楽器の大活躍する3曲に注目してみましょう。まずはヴィヴァルディのオーボエ協奏曲です。単純ながらもオーボエ独特の音色を生かし切った哀切な歌には、感動的なものがあります。対照的にホンワカ路線では、モーツァルトがセレナードで見せる天才ぶりが光ります。多種多様な音色を持つ楽器が何と巧みに組み合わされ、温かく楽しい音楽を紡ぎ出してることでしょうか。そしてトドメがこれまた泣きの入ったブラームスのクラリネット五重奏曲です。晩年の彼らしい渋さを基調としながらも、いかにもロマン派らしい感情の高まりをみせ、聴くものの胸に迫ります。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556615 |
長きにわたり、万人から親しまれてきたレパートリーはやはりいいものです。シューベルトの「未完成」や、モーツァルトのクラリネット協奏曲といった超名曲の、涙の出るような絶美ぶりはいわずもがなですが、重厚長大が好まれる近年は今一つ流行らない、メンデルスゾーンの無言歌で聴かれる屈託のないロマンティシズムも、見直されてしかるべきでしょう。ややマイナー路線では、ロシアの隠れた名匠リャードフの「魔法にかけられた湖」がお薦めです。微妙に色彩を変化させながら紡がれる、ゆったりとした響きの美しさには、本当に魔法にかけられてしまいそうです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556606 |
ちょっとマイナーな曲ですが、何はともあれスークの弦楽セレナードをお試し下さい。何と素朴で雄大、そしてロマンティックな歌なのでしょうか。静かに始まり、次第に高まり熱く切なく歌われ、消えるように終わっていく・・・。あたかもボヘミアの風景が目の前に広がってくるかのようです。またブラームスの作品の中でも、とりわけ晦渋なイメージを持たれがちな最晩年のピアノ小品、インテルメッツォ(間奏曲)も、こうして他のジャンルの曲に混ぜて1曲だけ抜きだして聴いていみると、実は親しみやすい、しみじみとした心の歌なのだと感得させられます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556616 |
美しく、自然なメロディーの一つの典型パターン、それはリズム的に似たような音型を、音程を変えながら繰り返すことです。この盤では、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」(20世紀に生まれのメロディーの中の最上のものの一つでしょう!)、あるいはグリーグの「ソルヴェイグの歌」、チャイコフスキーの「白鳥たちの踊り」、さらにはドビュッシーの弦楽四重奏曲までに、その優れた例を聴くことができます。和声的に、対位法的に充実した伴奏に支えられながら、一つの耳慣れたパターンが、少しずつ彩りを変化させ繰り返されていくとき、無上の心地よさが訪れます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556602 |
ソロ楽器の歌をたっぷりと堪能できる協奏曲の緩徐楽章はやっぱりいいものです。まずはバッハの2つのヴァイオリンのための協奏曲! まさに二人で一つ、一心同体の温か~い歌がどこまでも伸びやかに歌われます。これこそ複数パートを重ねて一つの音楽を作ってしまう、バッハの真骨頂といってよいでしょう。そしてウェーバーのクラリネット協奏曲のまろやかさときたら! ピアノや弦楽器と比べて、技巧の多彩さでやや見劣りがするためか、管楽器のための協奏曲は必ずしも多くはありませんが、この楽器特有の音色を120%生かし切った、夢を見るかのような美しさに満ちた傑作です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556611 |
この盤は、チェンバロ入りも含めれば5曲も収録されている、弦楽合奏入門盤といってよいかもしれません。管楽器抜きのオーケストラともいうべき弦楽合奏は、作品の数の上ではそれほど恵まれた分野ではないとはいえ、ほどよい明るさと渋みを兼ね備え、全音域で均質性を持った響きは音楽の素材として大変魅力的で、実は名曲・秘曲率はかなり高いといえるでしょう。弦楽合奏曲として分類できることはあまり意識されていませんが、実は上記特徴を生かし切っているバッハの超名曲2曲や、ロマン派の鑑ともいえるチャイコフスキーとグリーグの類い稀な甘くやるせない世界、どうぞお楽しみ下さい。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556612 |