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レヴォン, マルク(1972-)

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    グローガウの歌の本

    このほとんど知られることのないこの歌曲集は、シレジア地方の西に位置するポーランドの町グウォグフ(ドイツ名がグローガウ)の小さな修道院で1480年頃に編纂された292曲からなる写本です。この都市は当時、様々な国の文化が入り乱れており、中央ヨーロッパの縮図とも言える重要な都市として機能していました。精緻な装飾を施された美しいこの楽譜には、祈りの歌や、恋の歌、そして器楽曲、舞曲など様々な種類の小曲が含まれていて、当時の流行や文化を知るための貴重な手がかりとなるものです。これらはプロの音楽家たちが演奏するためではなく、ちょっとした教育を受けた愛好家や学生によって演奏されたと推測され、研究家の間でも資料の宝庫として大切にされています。(2012/12/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572576

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    15世紀後期の撥弦楽器リュートによる二重奏(レヴォン・キーファー)

    プレクトラムリュート=中世リュートのデュオは、15世紀後半の西ヨーロッパで活躍していた楽器奏者たちにとって最も人気の高いアンサンブルの一つでした。このアルバムは、そんな名手の一人で、当時「世界一のリュート奏者」と評されたフェラーレのピエトロ・ダル・キタリーノ(1417-1497頃)にインスパイアされた1枚。残念ながら彼が仲間たちと演奏した音楽の記譜はほとんど残っていませんが、長年に渡って中世の音楽に命を吹き込んでいるマルク・レヴォンとパウル・キーファーが研究を重ね、ティンクトリスやアグリコラなど、キタリーノたちが演奏したであろうレパートリーを丁寧に再現しています。ほとんどの曲は歌を伴いますが、中には器楽だけのものもあり、15世紀のリュート音楽の多彩なアレンジを知ることができます。味わい深い歌を披露するグレース・ニューコムは、主として中世作品を演奏する“アンサンブル・ルモルム”の創設者兼ディレクターとしても活躍しています。(2020/02/21 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573854

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    銀 と金- 初期ハプスブルク・ルネッサンスの音楽集(アンサンブル・レオネス/レヴォン)

    このアルバムは、ウィーン大学の音楽史家の教授ビルギット・ロデスの「中世後期に隆盛を誇っていたハプスブルク家を中心に聴かれていた音楽を再現する」というプロジェクトから生まれたものです。当時の人々が馴染んでいた音を通して描き出す15世紀の世界は、聖なるものから市井の出来事まで、色々なことを想起させます。チロルの宮殿で奏された歌、僧たちの歌、吟遊詩人の歌、もちろんこの中には自然を題材にしたものや、権力への風刺など様々な内容が含まれています。曲の中には楽器のみの演奏もあり、これらはその後、また違った変遷をたどっていくことはご存知の通りです。アンサンブル・レオネスは演奏する楽器の種類やチューニングに細心の注意を払い、これらの「未知」の作品に説得力あるアプローチを試みています。(2015/02/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573346

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    獣たちの歌~中世音楽にあらわれる動物たち(アンサンブル・ドラグマ)

    【意義深くも音楽センス抜群、動物たちを介した中世ヨーロッパ音楽空想旅行】現代人が知らない、歴史上の魅力的な響きを見つけ出すセンスにすぐれたRAMEEレーベルから、欧州古楽界のいずれ劣らぬ実力派3人による、「動物」をテーマにした知的刺激満載のアルバムが登場。教会建築の外装装飾や工芸品、中世写本の隅々などを彩るユーモラスな動物たちの姿をふんだんに解説書にあしらいながら、中世の音楽にあらわれる動物たちがどのような描かれ方をしてきたのか、3人であることを忘れさせる多彩な演奏を通じて解き明かしてゆきます。欧州でいま最も熱い古楽拠点のひとつポーランド出身で、世界の中世音楽愛好家たちの注目を集めるアルバムをリリースしてきたアニイェシュカ・ブジィンスカ=ベネットと、NAXOSレーベルの中世音楽アルバムでもお馴染みのユニコーン・アンサンブルの一員で、アンサンブル・レオネスの主宰者でもある大御所マルク・レヴォンの顔合わせに、ガンバの名手としてルネサンス~バロックの名盤も多いヴェテランのジェーン・アクトマン(ヤーネ・アハトマン)が加わってのサウンドは、精妙でありながら隅々まで人間味豊かな温もりに満ちています。500年を越える空想旅行を肌で体感できる内容はさすがRAMEEというほかありません。ブックレットには、アルバム収録曲をBGMに使用した、中世の動物絵画による美しいアニメーション作品へのリンク入り。(2020/11/13 発売)

    レーベル名:Ramee
    カタログ番号:RAM1901

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    心からまっすぐに~シャンソニエ・コルディフォルム - ハート形のシャンソン集(アンサンブル・レオネス/レヴォン)

    15世紀の中頃に編纂された43曲の世俗歌曲が集められたこの写本、なぜかハートの形をしているということで知られています。この写本を作ったのはJean de Montchenu ジャン・ド・モンシュヌという名前の司祭で、彼がいたずらっぽく「自堕落な、全ての悪意に満ちた曲集」と呼んだこの写本は、ハート型の美しい原稿がベルベットで覆われた実に精巧な装丁で、開くと両面に装飾が凝らされた譜面が現れるという仕組みになっています。曲を書いたのは、ほとんどが無名の人々ですが、中にはデュファイやオケヘム、ジル・バンショワなどの名前も確認されます。実際の音楽はエレガントなメロディだったり、ハイテンションの曲だったりとこちらも変幻自在。この時代の音楽好きにはたまりません。ルネサンス音楽のオーソリティ、アンサンブル・レオネスのこまやかな演奏です。(2016/10/28 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573325

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    ナイトハルト・フォン・ロイエンタール:宮廷歌人と彼の「涙のベール」(アンサンブル・レオネス)

    中世後期。ミンネゼンガーとはドイツの宮廷歌人で、徳の高い貴婦人をあがめ、その人のために愛の歌を歌うという役を担っていました。そんな時代、ナイトハルトは最も人気のある宮廷歌人のひとりとして知られています。とはいえ、詩人でありミュージシャン、所謂「シンガーソングライター」であった彼の歌は素朴で、ある時は暴力的であり、また時にはエロティックであり、宮廷文化を伝えつつも、また一味違った「市井の音楽」として人気を博したのです。憂鬱さを歌うかと思えば、必要に応じて舞曲を演奏、また季節の風物詩を取り入れた歌の数々は、当時の生活を彷彿させる興味深いものです。このアルバムに収録されている作品は「フランクフルト・フラグメント」と呼ばれる資料から修復したもので、少なくとも5人の作曲家の名前が認められますが、大部分はナイトハルトのものであろうと推測されています。1000年近くの長い年月を経て蘇る中世の響きは、聴き手を不思議な気分にさせてくれること間違いありません。(2012/02/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572449

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    ユニクム - ルーヴェンの新しい歌(アンサンブル・レオネス /レヴォン)

    2015年にルーヴェンのアラミレ財団によって発見された15世紀の羊皮紙製写本には、これまで知られていなかった12曲の無名のシャンソンが含まれていました。これは恐らく1470年頃にロワール渓谷で写されたと思われる写本で、アラミレ財団はベルギー政府にこの重大な発見を伝え、現在は財団本部のあるルーヴェンのパーク修道院に保管されています。この写本は開いた状態でも120㎜×170㎜ととても小さく、収録数も50曲とそれほど多くありません。ほとんどが作者不詳で、三声のために書かれており、同じころに遠く離れたサヴォワで作られたシャンソニエ・コルディフォルム(ハート形のシャンソン集)に近い内容を持っています。演奏するアンサンブル・レオネスは以前このシャンソニエ・コルディフォルムからの曲も録音しており(8.573325)、今回もア・カペラから器楽とのアンサンブルまでさまざまな演奏の可能性を探求しています。(2023/02/24 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.574395

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    ロハムの歌の本(アンサンブル・ドルチェ・メロス)

    1450年代に編纂された、ドイツの最初の歌の本と言われるこの曲集。散逸した曲や、未発見の曲も多く、未だ全貌が明らかになっているわけではありませんが、歌と楽器のために書かれた最初期の曲集として貴重なものです。単旋律の歌に絡み合う素朴な楽器の調べを聴くと、当時の人々の暮らしや思いを伺い知ることができるでしょう。ツェンバロンの前身と言われるハックブレット(ハンマーダルシマー)の美しい音色も楽しめます。(2008/04/09 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557803