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トリンドル, オリヴァー(1970-)

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    パラディ:ピアノ協奏曲/ヴァイオリン協奏曲/交響的組曲「小さな魔法の笛」(トリンドル/カーモン/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィル/ツィガーン)

    ルーマニアの作曲家、ラドゥ・パラディの作品集。1941年からチェルニウツィー音楽院(当時はルーマニア、現在はウクライナに属する)でピアノを学びましたが、1944年に戦争のためチェルニウツィーを離れブカレストに移住、音楽院で名教師フロリカ・ムジチェスクに師事しながら、ピアニストとしてコンサートに出演しすぐさま注目を浴びました。1954年からブカレストのカラギアレ国立劇場映画大学の助手を務め、1963年からは講師に就任。舞台音楽や交響曲、声楽曲など性格の異なる多数の作品を遺しました。このアルバムにはピアノ協奏曲とヴァイオリン協奏曲、そしてルーマニア民話を題材にし、もともとはアニメーションの付随音楽として書かれ、後に交響的組曲に編纂された「小さな魔法の笛」の3曲が収録されています。ピアノ協奏曲は作曲家自身が初演を行い、聴衆、批評家から絶賛された作品。軽やかなリズムに彩られた第1楽章で始まり、静かな第2楽章を経て、ルーマニアの民族舞踊「Joc din Oas」のリズムが効果的に使われた終楽章に続きます。また、ヴァイオリン協奏曲は2001年の同時多発テロの印象が強く焼き付けられたという作品。とりわけ第2楽章の瞑想的なアンダンテにパラディの思いが凝縮されており、終楽章ではルーマニアの民族舞曲などが断片的に引用され、諧謔的な表情を見せています。この曲はイ・ムジチ合奏団のコンサートマスターを長年務め、この曲を初演したマリアナ・シルブへのオマージュでもあります。(2022/08/05 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5465

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    ヒラー:ピアノ四重奏曲第3番/ピアノ五重奏曲(ミンゲット四重奏団/トリンドル)

    ドイツのロマン派時代に活躍したフェルディナント・ヒラー。10歳から作曲をはじめ、ヨハン・ネポムク・フンメルに師事、ピアニストとして才能を開花させるとともに作曲の腕を磨きました。以降、作曲家・指揮者としてヨーロッパ全域で名を馳せましたが、死後は残念なことにその名声が忘れられ、作品の演奏機会も失われてしまいました。このアルバムに収録された2つの作品、ピアノ四重奏曲第3番とピアノ五重奏曲はヒラーの円熟期である1860年代から70年代に作曲されたもの。ピアノ四重奏曲第3番は、ピアノ・パートの華やかさが際立つ、シューマンの影響を感じさせる劇的で創造力に富んだ作品。終楽章はイ長調に転じ輝かしく終わります。ピアノ五重奏曲はより抒情的で、第1楽章の主題が最終楽章にも現れて統一感を持たせています。初演時こそ高く評価されたものの、コンサート・レパートリーになることのなかったこれら不遇の作品を、ミンゲット四重奏団とオリヴァー・トリンドルが見事な演奏で聴かせます。(2022/05/27 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555312-2

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    ヒルセ:ピアノ協奏曲「3つの舞踏スケッチ」/「聖ニコラスの歌」による変奏曲(トリンドル/オランダ響/ポルセライン)

    cpoレーベルが力を入れている「知られざる作曲家の復興」シリーズ。オランダのヤン・ファン・ヒルセ(1881-1944)の作品群の録音もその一つです。神学者の家庭に生まれ、幼少期から音楽の才能を表し、ベルリンではフンパーディンクに師事した後、イタリアに留学。作曲家として名を挙げてからは常に革新的な作品を作り続けます。このピアノ協奏曲は1927年から1939年という長い期間を経て作曲されたもので、演奏困難なピアノ・パートと小編成のアンサンブルから生み出される斬新な音色が特色です。3つの楽章は舞曲の闊達なリズムに基づく興味深い旋律で構成されています。子供の歌である「聖ニコラスの歌」による変奏曲は、ヒルセの名声を高めた人気作で、連弾のための編曲も存在し、こちらも広く愛されています。ポルセラインとオランダ交響楽団による自国作への愛着が感じられる演奏です。(2016/05/25 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777934-2

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    フーバー:ピアノ五重奏曲第1番、第2番(トリンドル/カルミナ四重奏団)

    スイス出身の作曲家ハンス・フーバーのピアノ五重奏曲。音楽愛好家の両親の下に生まれ、早くから才能を発揮、10代の終わりにライプツィヒ音楽院に入学し、カール・ライネッケに師事しました。帰国後はバーゼルで音楽を教え、37歳の時にバーゼル音楽院の教授に就任。やがて院長となり数多くの弟子を育てました。彼の作品には親交のあったブラームスやサン=サーンスの影響が感じられます。このアルバムには後期に書かれた2曲のピアノ五重奏曲を収録。独奏ヴァイオリンが導くフーガで幕を開ける第1番は全体に劇的で、まさにブラームスを思わせますが、弦楽器のピッツィカートとピアノのアルペッジョではじまる第2番は各楽章にストーリー性が与えられたシューマン風の作品。この対照的な2作をオリヴァー・トリンドルのピアノとカルミナ四重奏団が丁寧に演奏しています。(2024/07/12 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555569-2

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    フリード:交響曲第3番/ヴィオラとピアノのための協奏曲/2つのインヴェンション(クーレン/トリンドル/インゴルシュタット・グルジア室内管/ガザリアン)

    ロシアの作曲家グリゴリー・サムイロヴィチ・フリード。1969年に作曲したモノ・オペラ《アンネの日記》で世界的に注目を浴びるとともに、数多くの映画音楽や歌曲で高く評価されました。しかし、純粋なオーケストラや器楽のための作品は未だ深く研究されておらず、彼が若い世代の作曲家たちに与えた影響などはこれから少しずつ解明されていくことでしょう。このアルバムにはショスタコーヴィチの影響が感じられる「交響曲第3番」や「2つのインヴェンション」など初期の“社会主義的リアリズム”の伝統に則って書かれた作品と、現代的なテクニックを用いて書かれた「ヴィオラ、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲」を収録。55歳前後でスタイルを根本的に変えたとされるフリードの作風の変化を実際に味わうことができます。ヴィオラ協奏曲ではオランダを代表する名手クーレンとドイツの名手トリンドルがソロを担当、迫力ある演奏が繰り広げられています。(2019/08/23 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5353

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    フルメリー:クラリネット協奏曲/ピアノ・コンチェルティーノ/9人のための音楽/古風な様式による組曲(ヨハンス/トリンドル/ミュンヘン放送管/レプシッチ)

    スウェーデンの作曲家グンナール・デ・フルメリの作品集。音楽一家に育ったフルメリは、ストックホルム音楽大学で学び、ウィーンに留学してエミール・フォン・ザウアーに師事、さらにパリに留学してアルフレッド・コルトーに師事。早くからピアニスト兼作曲家として活躍しました。このアルバムには4つの作品を収録。優れたピアニストであったフルメリらしい華やかなピアノ・パートを持つ「コンチェルティーノ」や、独奏パートが際立つ「クラリネット協奏曲」、様々な楽器が歌い交わす「9人のための音楽(九重奏曲)」など、どれもフランス印象派の影響を感じさせる優雅で美しい音楽は、大変聴き応えがあります。九重奏曲に参加する中村有人はカナダで生まれ、2016年からミュンヘン放送管弦楽団の第2ヴァイオリン首席を務めています。(2023/08/04 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555504-2

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    ペヤチェヴィチ:即興曲/ピアノ四重奏曲 ニ短調/ピアノ五重奏曲 ロ短調/弦楽四重奏曲 ハ長調(シネ・ノミネ四重奏団)

    cpoレーベルが精力的にリリースを続けている女性作曲家ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の室内楽に焦点を当てます。彼女の作品の中でも「室内楽」は重要な位置を占めていて、そのどれもが独自のテクスチャーを持つ見事な音楽です。彼女が最初の室内楽である「ピアノ四重奏曲 Op.25」を書いたのは1908年、23歳の時でした。古典的なフォルムと、4つの性格的な表情を持つ楽章は彼女の独自性がイヤというほど感じられます。ピアノ五重奏曲Op.40は、交響曲や「スラブ風ソナタ」と並行して書かれたもので、厳粛な雰囲気を持ち、崇高な精神の高揚が感じられるインスピレーション溢れる最高傑作の一つです。同じく最高傑作の一つピアノ四重奏曲Op.58と、若き頃に書かれた即興曲。これらが世に出ることで、ますますこの「類い稀なる作曲家」の信奉者が増えることでしょう。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777421-2

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    ペヤチェヴィチ:ピアノ協奏曲 ト短調/序曲/管弦楽伴奏歌曲集(ダンツ/トリンドル/フランクフルト・ブランデンブルク州立管/グリフィス)

    クロアチアの女性作曲家ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)。最近、少しずつ認知度が高まり、cpoレーベルをはじめとした何枚かのアルバムが相次いでリリースされています。今回のアルバムでは、彼女の作品の中でも比較的良く知られている「ピアノ協奏曲」を中心に、「序曲」と管弦楽伴奏付きの歌曲を聴くことができます。彼女が28歳の時に書いた最初の管弦楽曲であるピアノ協奏曲は、ロマンティックな独奏楽器のための協奏曲の伝統に則りながらも、精緻な管弦楽法が用いられたドラマティックな作品で、力強いモティーフが魅力的な作品となっています。彼女の作品には、極めて高い意志力が感じられ、またとても表情豊かな旋律が息づいています。また彼女の最後の管弦楽作品である「序曲 ニ短調」は熟成された作風を持つ個性豊かな作品です。更に再評価が進むことを願ってやみません。(2015/05/27 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777916-2

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    ペヤチェヴィチ:ピアノ三重奏曲 Op. 29/チェロ・ソナタ Op. 35 (ビエロフ/ポルテラ/トリンドル)

    交響曲嬰へ短調(777418-2)で、堂々たる「センター入り」を飾ったクロアチア出身の作曲家、ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の本領発揮とも言える室内楽作品集です。彼女の全室内楽作品の内訳は、2 つの弦楽四重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏、2 つのヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ1 曲、そして2 つのピアノ三重奏曲です。とりわけピアノへの偏愛が感じられ、管楽器の作品は一つもありません。ピアノ三重奏曲Op.29 は、すでに成熟しており、非常に表現力豊かで、端正なテクスチャーを持つ作品です。1913 年に書かれたチェロ・ソナタ(1915 年に改作)は、劇的であり、また堂々とした曲です。これを聴いてしまえば、他の作品の録音も待ち遠しくなるはずです。(2011/08/10 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777419-2

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    ペヤチェヴィッチ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 26/カンツォネッタ/メヌエット/ロマンス(ビエロフ/トリンドル)

    クロアチアの女性作曲家ペヤチェヴィチ(1885-1923)。cpoレーベルは彼女の作品の復興に力を入れており、このアルバムは室内楽作品集の第3集にあたります。彼女の作品からは後期ロマン派の香りと、先人たちの作品、ドヴォルザークやチャイコフスキーらの面影が感じられ、初めて聴く人にも一抹の懐かしさを抱かせるのです。とりわけヴァイオリン・ソナタニ長調は彼女の作風が完全に確立されたことを示す美しい作品で、その明朗な色調は「春のソナタ」と呼ぶのがふさわしいかもしれません。「スラブ風ソナタ」は民謡風なメロディを素晴らしいインスピレーションに満ちたパッセージで包み込んだ独創的なもの。他の曲も個性的であり親しみやすい曲ばかりです。(2013/12/18 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777420-2