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トリンドル, オリヴァー(1970-)

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    フーバー:ピアノ五重奏曲第1番、第2番(トリンドル/カルミナ四重奏団)

    スイス出身の作曲家ハンス・フーバーのピアノ五重奏曲。音楽愛好家の両親の下に生まれ、早くから才能を発揮、10代の終わりにライプツィヒ音楽院に入学し、カール・ライネッケに師事しました。帰国後はバーゼルで音楽を教え、37歳の時にバーゼル音楽院の教授に就任。やがて院長となり数多くの弟子を育てました。彼の作品には親交のあったブラームスやサン=サーンスの影響が感じられます。このアルバムには後期に書かれた2曲のピアノ五重奏曲を収録。独奏ヴァイオリンが導くフーガで幕を開ける第1番は全体に劇的で、まさにブラームスを思わせますが、弦楽器のピッツィカートとピアノのアルペッジョではじまる第2番は各楽章にストーリー性が与えられたシューマン風の作品。この対照的な2作をオリヴァー・トリンドルのピアノとカルミナ四重奏団が丁寧に演奏しています。(2024/07/12 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555569-2

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    フリード:交響曲第3番/ヴィオラとピアノのための協奏曲/2つのインヴェンション(クーレン/トリンドル/インゴルシュタット・グルジア室内管/ガザリアン)

    ロシアの作曲家グリゴリー・サムイロヴィチ・フリード。1969年に作曲したモノ・オペラ《アンネの日記》で世界的に注目を浴びるとともに、数多くの映画音楽や歌曲で高く評価されました。しかし、純粋なオーケストラや器楽のための作品は未だ深く研究されておらず、彼が若い世代の作曲家たちに与えた影響などはこれから少しずつ解明されていくことでしょう。このアルバムにはショスタコーヴィチの影響が感じられる「交響曲第3番」や「2つのインヴェンション」など初期の“社会主義的リアリズム”の伝統に則って書かれた作品と、現代的なテクニックを用いて書かれた「ヴィオラ、ピアノと弦楽オーケストラのための協奏曲」を収録。55歳前後でスタイルを根本的に変えたとされるフリードの作風の変化を実際に味わうことができます。ヴィオラ協奏曲ではオランダを代表する名手クーレンとドイツの名手トリンドルがソロを担当、迫力ある演奏が繰り広げられています。(2019/08/23 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5353

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    フルメリー:クラリネット協奏曲/ピアノ・コンチェルティーノ/9人のための音楽/古風な様式による組曲(ヨハンス/トリンドル/ミュンヘン放送管/レプシッチ)

    スウェーデンの作曲家グンナール・デ・フルメリの作品集。音楽一家に育ったフルメリは、ストックホルム音楽大学で学び、ウィーンに留学してエミール・フォン・ザウアーに師事、さらにパリに留学してアルフレッド・コルトーに師事。早くからピアニスト兼作曲家として活躍しました。このアルバムには4つの作品を収録。優れたピアニストであったフルメリらしい華やかなピアノ・パートを持つ「コンチェルティーノ」や、独奏パートが際立つ「クラリネット協奏曲」、様々な楽器が歌い交わす「9人のための音楽(九重奏曲)」など、どれもフランス印象派の影響を感じさせる優雅で美しい音楽は、大変聴き応えがあります。九重奏曲に参加する中村有人はカナダで生まれ、2016年からミュンヘン放送管弦楽団の第2ヴァイオリン首席を務めています。(2023/08/04 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555504-2

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    ペヤチェヴィチ:即興曲/ピアノ四重奏曲 ニ短調/ピアノ五重奏曲 ロ短調/弦楽四重奏曲 ハ長調(シネ・ノミネ四重奏団)

    cpoレーベルが精力的にリリースを続けている女性作曲家ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の室内楽に焦点を当てます。彼女の作品の中でも「室内楽」は重要な位置を占めていて、そのどれもが独自のテクスチャーを持つ見事な音楽です。彼女が最初の室内楽である「ピアノ四重奏曲 Op.25」を書いたのは1908年、23歳の時でした。古典的なフォルムと、4つの性格的な表情を持つ楽章は彼女の独自性がイヤというほど感じられます。ピアノ五重奏曲Op.40は、交響曲や「スラブ風ソナタ」と並行して書かれたもので、厳粛な雰囲気を持ち、崇高な精神の高揚が感じられるインスピレーション溢れる最高傑作の一つです。同じく最高傑作の一つピアノ四重奏曲Op.58と、若き頃に書かれた即興曲。これらが世に出ることで、ますますこの「類い稀なる作曲家」の信奉者が増えることでしょう。(2013/02/20 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777421-2

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    ペヤチェヴィチ:ピアノ協奏曲 ト短調/序曲/管弦楽伴奏歌曲集(ダンツ/トリンドル/フランクフルト・ブランデンブルク州立管/グリフィス)

    クロアチアの女性作曲家ドーラ・ペヤチェヴィチ(1885-1923)。最近、少しずつ認知度が高まり、cpoレーベルをはじめとした何枚かのアルバムが相次いでリリースされています。今回のアルバムでは、彼女の作品の中でも比較的良く知られている「ピアノ協奏曲」を中心に、「序曲」と管弦楽伴奏付きの歌曲を聴くことができます。彼女が28歳の時に書いた最初の管弦楽曲であるピアノ協奏曲は、ロマンティックな独奏楽器のための協奏曲の伝統に則りながらも、精緻な管弦楽法が用いられたドラマティックな作品で、力強いモティーフが魅力的な作品となっています。彼女の作品には、極めて高い意志力が感じられ、またとても表情豊かな旋律が息づいています。また彼女の最後の管弦楽作品である「序曲 ニ短調」は熟成された作風を持つ個性豊かな作品です。更に再評価が進むことを願ってやみません。(2015/05/27 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777916-2

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    ペヤチェヴィチ:ピアノ三重奏曲 Op. 29/チェロ・ソナタ Op. 35 (ビエロフ/ポルテラ/トリンドル)

    交響曲嬰へ短調(777418-2)で、堂々たる「センター入り」を飾ったクロアチア出身の作曲家、ペヤチェヴィチ(1885-1923)。今作は彼女の本領発揮とも言える室内楽作品集です。彼女の全室内楽作品の内訳は、2 つの弦楽四重奏、ピアノ四重奏、ピアノ五重奏、2 つのヴァイオリン・ソナタ、チェロ・ソナタ1 曲、そして2 つのピアノ三重奏曲です。とりわけピアノへの偏愛が感じられ、管楽器の作品は一つもありません。ピアノ三重奏曲Op.29 は、すでに成熟しており、非常に表現力豊かで、端正なテクスチャーを持つ作品です。1913 年に書かれたチェロ・ソナタ(1915 年に改作)は、劇的であり、また堂々とした曲です。これを聴いてしまえば、他の作品の録音も待ち遠しくなるはずです。(2011/08/10 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777419-2

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    ペヤチェヴィッチ:ヴァイオリン・ソナタ集 Op. 26/カンツォネッタ/メヌエット/ロマンス(ビエロフ/トリンドル)

    クロアチアの女性作曲家ペヤチェヴィチ(1885-1923)。cpoレーベルは彼女の作品の復興に力を入れており、このアルバムは室内楽作品集の第3集にあたります。彼女の作品からは後期ロマン派の香りと、先人たちの作品、ドヴォルザークやチャイコフスキーらの面影が感じられ、初めて聴く人にも一抹の懐かしさを抱かせるのです。とりわけヴァイオリン・ソナタニ長調は彼女の作風が完全に確立されたことを示す美しい作品で、その明朗な色調は「春のソナタ」と呼ぶのがふさわしいかもしれません。「スラブ風ソナタ」は民謡風なメロディを素晴らしいインスピレーションに満ちたパッセージで包み込んだ独創的なもの。他の曲も個性的であり親しみやすい曲ばかりです。(2013/12/18 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777420-2

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    ベルガー:交響曲 変ロ長調/コンツェルトシュテュック(トリンドル/ロイトリンゲン・ヴュルテンベルク・フィル/シュルト)

    1861年、ボストンで楽譜店を営んでいたブレーメン出身の父のもとに生まれたヴィルヘルム・ベルガー。翌年家族でドイツに帰国し、優れた音楽の才能を発揮、14歳で初の公開演奏会を開くとともに、多数の歌曲やピアノ曲を作曲しました。その後、ベルリン高等音楽院で専門教育を受け、1888年から1903年まではクリントヴォルト=シャルヴェンカ音楽院の教員を務める傍ら、ベルリン音楽協会の指揮者を務めるなど、ベルリン作曲家サークルの中心的存在として活躍しました。彼の作風はヨハネス・ブラームスに近いものですが、時折挟まれる不協和音や、精緻な対位法の使用などは、彼の次世代であるマックス・レーガーの作曲様式を先取りするものでもあります。49歳という短命にもかかわらず、100作以上の作品を遺し、それらの何曲かは彼の死後も長らく演奏されていましたが、近年では演奏機会はほとんどありません。これまでに出版された形跡のない小協奏曲 Op. 43は、ピアノの妙技を際立たせるのではなく、ブラームスのピアノ協奏曲のようにピアノをオーケストラの楽器の一つとして扱うことで、作品全体がポリフォニックで重厚な響きで覆われています。このアルバムでは名手オリヴァー・トリンドルがピアノを担当、見事な演奏を聴かせます。その10年後に書かれた交響曲はベルガーの代表作です。(2023/04/28 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555462-2

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    ヘルツ:ピアノ協奏曲/チェロ協奏曲/4つの短い管弦楽小品/管弦楽組曲(トリンドル/グートツァイト/ベルリン放送響/ジルバー)

    【2つの世界大戦に翻弄された女性作曲家マリア・ヘルツ。近年発見されたその管弦楽作品を世界初録音!】1878年、ケルンの裕福なユダヤ系の家庭に生まれたマリアは、幼少期から音楽の才能を開花させました。1901年に化学者のアルベルト・ヘルツと結婚してイギリスに移住しましたが、1914年に義理の弟の結婚式に参加するため一家でドイツを訪れた時に第1世界大戦が勃発。イギリス帰国が許可されず、一家でケルンに留まることを余儀なくされます。更に1920年に夫が「スペイン風邪」で病死。苦境に瀕したマリアですが、その人柄と音楽的才能を慕ってケルン歌劇場の第1カペルマイスターだったクレンペラーをはじめ、ブダペスト弦楽四重奏団、ピアティゴルスキー、フォイアマン、アーベントロート、ロスバウトらが親交を結び、作品の演奏回数が増えてゆきます。しかしナチスが台頭するとユダヤ人作品の演奏が禁じられてしまい、彼女の一家もドイツを離れて欧州各国を転々。1935年を最後に作曲することはなく、1950年にニューヨークで亡くなりました。男性優位の当時の社会で認められるために、彼女は夫が亡くなるとその名を借りてアルベルト・マリア・ヘルツと名乗って作曲していました。生前に出版されたのは「5つの歌曲」と弦楽四重奏に編曲したバッハのシャコンヌだけでしたが、1995年に遺族が持っていた楽譜をチューリヒ中央図書館に寄贈し、2015年からはそれらの作品へのアクセスが可能になりました。このアルバムに収められたのもその一部です。響きにも様式にも後期ロマン派の佇まいが濃厚な彼女の作品は、演奏者には高度な技量を求めており、当時の社会情勢に翻弄され続けたこの作曲家の才能とセンスを今に伝えてくれます。(2024/05/03 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C5510

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    ヘルツォーゲンベルク:ヴァイオリン・ソナタ全集(アルテンブルガー)

    (2012/01/18 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777428-2