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シフリン, デイヴィッド(1950-)

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    ドラッテル:ソロー・イズ・ノット・メランコリー/ファイアーダンス/リリス/ファイアーウィズン/シジギ(シアトル響/シュワルツ)

    ニューヨーク、ブルックリンで生まれたユダヤの血をひくドラッテルは19歳という比較的遅い時期に作曲を始めたといいます。それまではヴァイオリニストとしての勉強を続けていた彼女ですが、この仕事に夢中になり、「書き始めたら止まらなかった」と語るほど熱い情熱を曲つくりに向けるようになります。最初は器楽曲を書いていましたが、2000年以降は劇音楽やオペラを作曲し、2003年の「ニコラウスとアレクサンドラ」ではドミンゴが主役を演じ話題となりました。彼女の音楽は、その鮮やかな色彩感が、ネオ・ロマンティックの様式の中で生かされるというものであり、独自の官能性と心躍るリズムを内包しています。ひたすら悲しみと諦めに満ちたトラック1、クラリネットの扱いが素晴らしいトラック2、など聴きどころの多い曲が並びます。名手シフリンのクラリネットも最高です。(2012/05/16 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.571204

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    ベートーヴェン:管楽合奏のための音楽 - 八重奏曲 Op. 103/六重奏曲 Op. 71 (シフリン/ポール・ウォンジン・チョー/モレッリ/オレガリオ/パーヴィス/ハント)

    18世紀から19世紀、小規模な編成の管楽アンサンブルは人気が高く、ベートーヴェンも数多くの作品を書き上げています。このアルバムに収録された4曲はどれもベートーヴェンが20代の作品であり、八重奏曲はマクシミリアン選帝侯の食卓のための音楽として書かれ、後に弦楽五重奏曲に編曲されています。選帝侯お抱えの奏者たちの熟練した技巧が伺われる勢いのある見事な筆致による明るい音楽です。六重奏曲はクラリネット、ホルン、ファゴットが各2本づつという珍しい編成。また、ロンディーノは八重奏曲のフィナーレとして構想されていた作品です。モーツァルトのグラン・パルティータの伝統を受け継ぐ軽やかな作風が魅力的。(2019/10/25 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.573942

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    レフラー:八重奏曲/忘れられた響き/ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ジョンソン/キビー/ディカプリオ/ハン・ユン)

    【美曲!フランス印象主義とドイツ・ロマン派の合流点、レフラーの八重奏曲】ベルリン郊外に生まれた後ヴァイオリニストとして1882年に渡米、当時誕生2シーズン目を迎えていたボストン交響楽団の副コンサートマスターをおよそ20年務めたチャールズ・マーティン・レフラー。彼の作品は在任中からボストンで演奏されて高い人気を誇り、その回数は生涯の間で117回にも及んだと言います。今回初録音となった八重奏曲は、1897年に2回だけ演奏されたのちは演奏も出版も録音も行われておらず、その自筆譜は、自作に厳しかったレフラーの手で度重なる改訂が行われた形跡を残したまま、議会図書館で眠っていました。クラリネット奏者、作曲家のグレアム・スティール・ジョンソンは世界的パンデミックの間にその複写を入手。演奏出来る形に整理し、今回の初録音に臨むことになりました。自身の出身をアルザスだと称していたという彼の作風は、フランス印象派の影響を大きく受けていますが、この八重奏曲はブラームスなどドイツ・ロマン派の香りも強く感じさせ、聴き応えのあるたいへん美しいものです。今後室内楽の定番レパートリーとして定着する可能性も高い立派な作品。オープニングはやはりジョンソンの編曲したドビュッシーの「牧神」。最後はアルバム・タイトルにもなっているレフラーの歌曲「忘れられた響き」をクラリネットとハープが美しく奏でて閉じられます。(2024/06/14 発売)

    レーベル名:Delos
    カタログ番号:DE3603