バールソン, ジェフリー
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【Grand Pianoレーベル10周年記念企画!】まずはサン=サーンス、サティ、ドビュッシーの曲目に注目。世界初録音曲がずらっと並んでいます。録音にあたって演奏者や研究者が徹底的な楽譜の捜索や校訂を行い、「過去のCD企画を超えるものを!」とこだわり抜いた成果です。ちなみにサティでは最新の研究によって多くの過ちが修正された2016年出版のサラベール版を使用しています。さらに知名度の低い作曲家のセレクションもユニーク。ベルリオーズがその無名を嘆いたグヴィの初期ロマン派風の連弾ソナタ、ジョスランの子守歌のイメージしかないゴダールを見る目が変わる堂々の3楽章幻想曲、ひたすらに深遠で巨大なダンディのソナタなど、フランスピアノ音楽史の路傍の銘花をじっくりと堪能できるBOXセットです。 ――吉池拓男(監修)(2022/06/10 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP900X |
「動物の謝肉祭」「交響曲第3番」「死の舞踏」・・・これらの曲は、確かに名曲アルバムなどでは取り上げられることが多いものの、クラシック・マニアと呼ばれる人たちには、「ああ、あの曲ね」と軽んじられてしまうことが多い、そんなかわいそうな作曲家サン=サーンス。彼がフランス・ロマン派の発展に大きく寄与した事はほとんど忘れ去られてしまっていると言っても過言ではありません。しかし、彼は真の天才であり、偉大なるオルガニスト、ピアニストでもありました。オルガンの即興演奏は、リストを感嘆させたほどで、1871年にはマドレーヌ教会のオルガニストも務めるほどの腕前だったのです。そんなサン=サーンスの書いた3つの練習曲集は、当然高度な技術を要求するだけでなく、洒落たスタイルとメロディを持つものでした。1877年に書かれた「6つの練習曲」Op.52は大胆な半音階とアクロバティックな技巧を用いた華麗なもの。とりわけ第6番の華やかさは、そのままコンサート用のアンコール・ピースとしても使える演奏効果の高い作品です。Op.111は1899年の作品で、最初の曲からショパンの三度を思わせますが、やっぱりメロディがなんともお洒落です。第6番で現れるメロディは「第5協奏曲」からの引用で、こちらもつい聞き惚れてしまいます。Op.135は晩年の作品で、右手を故障してしまったピアニスト、キャロライン・デ・セールのために書かれたものです。古典的な舞曲の形式に則って書かれていますが、曲に揺蕩う香りは、まぎれもなくロマン派のもので、時にはラヴェルすら予感させるほどのインスピレーションに満ちています。ジャズも得意とするアメリカのピアニスト、ジェフリー・バールソンのパワフルな演奏で。録音 2011年1-2月(2012/04/18 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP601 |
第1集(GP601)では、「練習曲」と題されながらも、実際には華麗かつ演奏困難な作品を寸分の隙もなく演奏していたバールソン。この第2集でも、サン=サーンスの知られざる魅力の発掘に邁進しています。このアルバムには、サン=サーンスによる「バロック、古典的な形態」と「ロマンティック」の融合作品を中心とした5つの作品が収録されています。協奏曲第3番のピアノ・ソロヴァージョンは、管弦楽パートを全て巧みにソロ・パートに入れ込んでしまうというもの。「アレグロ・アパッショナート」も同系統の作品で、まさにヴィルトゥオーゾの言葉を感じさせる音の多さに目を見張ります。「組曲」と「6つのフーガ」もかなり手の込んだもので、とりわけフーガについては、演奏家のバールソンも心酔しているようで、彼によるブックレット(英語、フランス語)にも、この作品の意義と素晴らしさが熱を持って記載されており、サン=サーンスの手法の見事さ以上に、その熱き解説に息を飲む思いがします。もちろん演奏も文句なし。説得力に満ちた音楽です。録音 2011年10月 アメリカ パトリッチ・サウンド・スタジオ(2012/06/20 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP605 |
サン=サーンス(1835-1921)の最初に出版されたピアノ作品は、生き生きとした動きが特徴的な「6つのバガテル」でした。彼が20歳の時に作曲したこの6つの作品は、バガテル(ちょっとしたもの、思いつき)という、ベートーヴェン以降余りは、使われたことのない形式であり、初めての作品としてはいささか「軽すぎる」感もあるように思えますが、そこは名手サン=サーンス。タイトルとはうらはらに、中身の濃い充実した作品となっています。有名な第3交響曲の2年前に書かれた「アルバム」は詩情豊かであり、第1曲目の「前奏曲」から、まるで空気のように軽やかで熱っぽいパッセージが現れ、繊細で見事な音楽を創り上げていきます。Op.73はもともとピアノとオーケストラのための作品ですが、作曲家自身の手でピアノ独奏曲へと改編されたもの。時折現れる民謡風の旋律がたまりません。他の小品の中でもとりわけ耳に残る「アルバムのページ」は彼の最後の出版されたピアノ曲。まるでフォーレの即興曲を思わせる短く印象的な作品です。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP609 |
サン=サーンス(1835-1921)といえば、誰もが交響曲第3番の壮麗さやピアノ協奏曲第5番のエキゾチックな雰囲気を思い浮かべるに違いありません。しかしそんな彼が、実はフランスのバロック音楽の復興に力を尽くしていたことはあまり知られていないのではないでしょうか。彼はリュリやラモーの舞曲を研究し、その様式を自作に取り入れたのです。確かにトラック1の「ガヴォット」はまさにバロック風。他のワルツもうっとりとした雰囲気と名人芸に彩られた楽しいものです。今回も名手ジェフリー・バールソンの卓越した演奏で、この洒落た作品集をじっくり味わってみてください。(2016/02/24 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP625 |
オクラホマ州出身の作曲家、ロイ・ハリス。彼も、この当時のアメリカの作曲家と同様、パリに留学しナディア・ブーランジェの薫陶を受けていて、同時にルネサンス音楽の研究にも没頭していました。彼のピアノ曲の多くは、ピアニストである妻ジョハナのために書かれており、中世の歌とバロック式の対位法を用いながらも、20世紀のフランス音楽の香りを仄かに伝える秀作となっています。多調性の追求、即興的なパッセージ、そしてどこからか聴こえてくるアメリカやアイルランドの民謡・・・と、広範囲に渡る妙技を堪能できる内容です。大作から、断片的な作品までどれもが個性的。(2010/11/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559664 |