ロンドン弦楽四重奏団
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若干古めかしい音の中から、確かな存在感を持って浮かび上がるビレットのピアノの音色は、ブラームス(1833-1897)のこの作品に極めて独特なスパイスを振りかけているようです。この夜の演奏は、シューマンの五重奏曲とこのブラームスでしたが、当時のイギリスの新聞紙上でも絶賛されました。やはりここでもロンドン弦楽四重奏団の豊かな響きと、ビレットの主張の強いピアノについて触れられていて、若い頃から彼女の演奏には一本の筋が通っていたのだということを再認識できるのではないでしょうか。彼女とロンドン弦楽四重奏団の演奏は他にもマーラーとフランク(8.571278)があり、こちらも息詰まるような白熱した音楽を聴くことができます。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571320 |
ビレットの幅広いレパートリーを示す、珍しい室内楽作品の演奏です。マーラーの作品は、彼がウィーン音楽院に在学していた16歳の頃に書かれた単一楽章の曲で、作曲科の試験に提出するために書かれたとされています。本来は4楽章形式で構想されたと言われますが、第3楽章スケルツォの断片が残っているのみで、他は紛失したようです。この楽章のみ、未亡人アルマの遺品から発見されました。後年の作風のような重厚さは見られないものの、終わり近くに現れるヴァイオリンの悲劇的なカデンツァが未来を予見させます。もう1曲のフランクは、渋さの権化のような作品ですが、ビレットの演奏は、フランク特有の旋律美を面白いほどに感じさせてくれる説得力あるものです。またロンドン弦楽四重奏団も素晴らしい。現れては消える緊張感漲るメロディを追っていくうちに、この曲が好きになること間違いなし。(2011/10/19 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.571278 |
1941年トルコ生まれの女性ピアニスト、イディル・ビレット。7歳の時にパリに留学し、ナディア・ブーランジェをはじめとしたピアニストに師事。15歳で卒業し、その翌年から国際的な演奏活動を始めました。活動の初期には当時の新作の数々を弾きこなし「現代音楽を得意にするピアニスト」として知られていましたが、彼女のレパートリーは実に幅広く、バッハやベートーヴェンをはじめ、ロマン派、現代作品まで「弾けない作品はない」とまで言われるほどです。このブラームス・エディションでは、ブラームスの独奏曲が全て網羅されています。他のピアニストが手掛けることの少ない「51の練習曲」や珍しい他の作曲家作品の編曲物、カデンツァ集までも収録、秘曲に出会う楽しみがふんだんに盛り込まれています。ビレット自身が編曲した「交響曲第4番」「交響曲第3番」も素晴らしい出来栄えで、ブラームス作品を知り尽くしたビレットならではの冴えた技巧が光ります。(2017/12/22 発売)
レーベル名 | :Idil Biret Archive |
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カタログ番号 | :8.501602 |