ヴェンデベルク, ミヒャエル(1974-)
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【パデレフスキの唯一の歌劇《マンル》、初のドイツ語上演録音!】ロマの若者マンルと禁断の恋に落ちた娘ウラーナは、母親からも村からも拒絶されてしまいます。村を出てロマとともに放浪し、子供を授かったウラーナとマンルは数々の苦難に直面、マンルが妖女アーサの誘惑に負けたことを知りウラーナは湖に身を投げます。本来はこの場面で終幕となりますが、後にパデレフスキはエンディングを変更、恋人のアーサを奪われたオロスが復讐のためにマンルを湖に突き落として幕となります(この上演ではこちらのエンディングが用いられています)。ピアニスト・作曲家として活躍するとともに、第1次世界大戦後に発足したポーランド第二共和国の首相を務めたパデレフスキ。これは彼の唯一の歌劇《マンル》の全曲を収録したアルバムです。人種差別問題をテーマに、ハンガリーとポーランド民謡の要素をワーグナー風の重厚な音楽に採り入れたこの作品は、ドイツ語の台本により1901年5月29日、リヒャルト・シュトラウスのいくつかの歌劇の初演者でもあるエルンスト・フォン・シューフの指揮でドレスデン宮廷歌劇場で初演され大好評を博し、直後ポーランド語に翻訳され同年6月8日にルヴフ(現リヴィウ)、翌年にはワルシャワでも上演されました。初演時にウラーナを歌ったのは《エレクトラ》の題名役を務めたアニー・クルル。ウロク役も当時ワーグナー歌手として知られたカール・シャイデマンテルが歌うなど、かなり力の入った配役でした。1902年にはメトロポリタン歌劇場で上演され、この歌劇場で上演された唯一のポーランド歌劇となりましたが、残念なことに以降アメリカで上演されることはありませんでした。ポーランドでは1930年をはじめ、1961年にはパデレフスキ生誕130年を記念してポズナンとワルシャワ、2001年にはヴロツワフ歌劇場で演奏されています。ハレ歌劇場でのこの上演はオリジナルのドイツ語で行われ、歌劇場のプリマドンナ、ロメリア・リヒテンシュタインと、優れたヘルデンテノールとして活躍するトーマス・モールが主役を務め、全体をまとめる指揮者ミヒャエル・ヴェンデベルクが作品の持つ魅力を存分に引き出しています。(2024/04/12 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555553-2 |