メッテルニヒ, ヨーゼフ(1915-2005)
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「サロメ」の煽情さを最右翼として、R.シュトラウスの歌曲やオペラにはつねに艶麗な彩りがあります。しかしながら作曲者はこれらを直截に表現するのではなく、サロメでさえある種の品格をもって歌唱されることを強く望んでいました。そしてその傾向をもっとも端的に表現した歌い手が、シュヴァルツコップフでした。美声に加え端正な発音とゆらぎない音程、曲作りの際の丁寧さをもって、R.シュトラウスの歌曲を繊細なガラス細工のような芸術へと引き上げました。ながらくセルと共演した1965年録音のEMI盤が決定盤とされていましたが、このCDはそれに先立つこと12年、やや若さを感じる時期の録音ですが、EMI盤にも勝るとも劣らない名演です。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111145 |
ワーグナーによって確立されたドイツ的歌劇も、イタリアで勃興したヴェリズモ歌劇の前に衰亡の道をたどるかと思われたさなか、彗星のように現れたのが「ヘンゼルとグレーテル」。それはフンパーディンクの妹が興じていた家庭劇が始まりでした。いつものように音楽をつけて欲しいと頼まれた作曲家は、その優れた台本に着目し、ついには一編の歌劇に仕立て上げたのでした。作品はリヒャルト・シュトラウスの指揮によって初演されて以来、すぐさま高い人気を勝ちえました。童話という親しみやすい題材を元に、耳なじみのよい旋律を用いているという点だけではなく、ワーグナーが確立した楽劇の手法~ライト・モティーフによる緊密な構造を踏襲していることでも高い評価を受けています。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110897-98 |