ビレット, イディル(1941-)
Search results:169 件 見つかりました。
シシリアーノの形式によった名曲は数多くありますが、この盤に収められた2曲、バッハのヴァイオリン・ソナタ(の弦楽合奏編曲)と、ジュリアーニのギター協奏曲の緩徐楽章2題は、ちょっとハズカしいような哀愁感を漂わせ、泣かせてくれます。前者ではチェンバロのアルペジオがいい味を出していますし、後者は演歌ギターのような歌い口と、これぞ隠し味といった感のあるティンパニがたまりません。またボッケリーニのメヌエットや、ロッシーニの弦楽のためのソナタ第3番の第3楽章に聞く、朝の目覚めのような爽やかさもとても気持ちのいいものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.556620 |
どんなにギターに関心のない向きでも、「アランフェス協奏曲」の魅力に抗することはあまりに困難でしょう。転がるような装飾音型、「弾く」という奏法によって生み出される独特のイントネーションが魅力的な「歌」が泣けることはもちろん、ポロロンと単に伴奏として分散和音を奏でるだけでも哀愁タップリ・・・オケとの融合も素晴らしく、まさに涙モノです。またポピュラー名曲になり過ぎて、じっくり聴かれる機会が減りがちなようにも思いますが、「タイス」の瞑想曲はやはり大変な名作です。清楚さと、官能的な艶かしさの奇跡的な同居が、まさにここにありといえましょう。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.556614 |
まず何といっても、ラフマニノフのパガニーニ狂詩曲の魅力に触れないわけにはいきません。映画音楽がハダシで逃げ出すくらいの甘美な筆致とは、まさにこの曲のことでしょう。一方同じピアノ+オーケストラでも、モーツァルトの「戴冠式」の優雅さにはまるで違った美しさがあり、この顔合わせの懐の深さに改めて感じ入ります。またこれも有名曲ですが、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」が、ちょっと珍しいオルガン編曲による演奏となっています。原曲や、頻繁に演奏されるピアノ編曲では聞くことのできない、立体感を伴った表現はなかなか新鮮です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.556617 |
またまた秘曲の登場、カステルヌオーヴォ=テデスコのギター協奏曲は素晴らしい名作です! 余韻タップリに響くギターソロと、それに室内楽的親密さで絡み合うオーケストラが醸し出す、ちょっとアダルトな寂寥感を是非お試し下さい。盤の最後にはハイドン、モーツァルトという古典派の大御所二人の作品が収録されていますが、どちらとも短調主体の楽章の抜粋となっており、これがまた感動的です。いかにも古典派らしい型の中に、大袈裟ではなくともいつの間にか耳を傾けてしまうような音楽を盛り込んでしまうのは、さすがに巨匠の作といえましょう。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.556618 |
「3つの夜想曲」はなんと作曲者14歳時の、「4つの小品」もそのまた翌年の作品です。さすがに若干のぎこちなさを残しているとはいえ、それ以上に魅力的なのが少年らしい瑞々しい感性によって綴られた、大先輩・チャイコフスキーにも似たロシア情緒で、既に充分音楽作品として楽しめるだけの内容を持っています。あの第2協奏曲の第2楽章と同じホ長調で書かれた「メロディ」の切なさなど、真に注目に値します。「サロン小品集」も若書きで、学生生活を終えた頃の作品ですが、こちらは書法の上でも手堅く、揺れるような伴奏音型と、細かな装飾的音型に彩られながら物悲しい旋律が歌われる「バルカロール」など、素敵な佳品ぞろいです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.553004 |
まずは大曲「ショパンの主題による変奏曲」ですが、そうと知らなければ思い起こすことができないほど元の主題を自由に変容させているのがこの曲の特色です。それだけにファンタジーの飛翔が豊かで、ショパンの主題を借りながらも、最もラフマニノフ的要素が濃厚な1曲といってよいでしょう。その他に落穂拾い的な曲が沢山収録されていますが、全然ラフマニノフらしくなくても、なかなか凝っていておどけた味が楽しいフゲッタなど、思わぬ宝物を発見した気分です。また最も早いもので13歳の頃の作など若書きの作品が多く含まれますが、時代を追って次第にラフマニノフ「らしさ」が獲得されて行く様に耳を傾けてみるのも一興です。(2000/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554426 |