シェルトン, ルーシー
Search results:11 件 見つかりました。
ニューヨーク生まれの作曲家アルバートは、「新ロマン主義」の最も熟練した技法を持つ人として賞賛されています。彼は古典的な音楽に現代的な技法を結びつけるべく、様々な試みを行いましたが、突然の事故でこの世を去ってしまい、その答えは永遠に出ることはありませんでした。また知的モダニズムの権化であった彼は、自らの作品中に難解なテキストを用いることを好み、とりわけ「翻訳不可能」とまで言われたジョイスのフィネガンズ・ウェイクは、このアルバム中のツリーストーンを始め、交響曲第1番「リヴァー・ラン」(8.559257)でも効果的に使われています。また、ヴァイオリン協奏曲の形式を持つ「イン・コンコーディアム」では、オーケストラの楽器の雄弁さも見事であり、これらを有機的に結び付けているヴァイオリンも、これまた素晴らしい働きをしています。(2012/04/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559708 |
1938年ウクライナ生まれの作曲家ヴィルコ・バレイ。1949年に難民となり祖国を離れ、現在はラスベガスに在住する彼は、長い間エミリー・ディキンソンの詩に魅了されており、このアルバムに収録された2作品も彼女の詩からインスパイアされたものです。「Uniforms of Snow 雪の制服」はソプラノと小編成のオーケストラのための歌曲集で、マーラーやベルクの伝統を継承するかのように抒情に満ちた音楽です。バレイ自身が指揮するクリーヴランド室内交響楽団の色彩豊かな響きを味わってください。また抑制された表現が際立つ「無言歌」は、アルヴォ・ペルトを思わせる静かな曲集です。(2023/09/29 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0681 |
ヒナステラはあまり多くの作品を書いたわけではないので、3つの弦楽四重奏は作品番号こそ近いのですが、実は第1番は1948年、第2番は1958年、そして第3番は1973年の作と、実に25年ほどの年代の開きがあるのです。当然作風の変化も顕著です。民俗音楽を程良く取り入れた第1番は、バルトークやストラヴィンスキーを想起させる荒々しい音楽です。追い立てられるかのように始まる第2番は十二音技法を取り入れた自由な作品です。第3番はソプラノのソロを伴う曲で、あのシェーンベルクの作品にも似た「夜の雰囲気」を湛えた神秘的な作品です。ヒメネス、ロルカ、アルベルティのテキストが用いられています。どれもが悲劇的で、死を彷彿させる思い想念とやるせなさに満ちていますが、底知れぬ透明感も持ち合わせているところが素晴らしいのです。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570780 |
ユダヤ民族の持つ深い信仰と波乱に満ちた歴史は、彼ら独特の文化を生み出すことになりましたが、それは(クラシック)音楽の分野についても、例外ではありません。当盤に登場する例も含め、多くの優れた作曲家、演奏家がユダヤ系の出自を持ち、アメリカが彼らの一大拠点となっていることは、よく知られています。当盤はそんなアメリカン・ジューイッシュ音楽の数々をお届けする、ミルケン・アーカイヴ・シリーズのハイライトとなっております。当盤にも多くの作曲家が登場するため、その内容もなかなか要約しにくいのですが(純クラシック系から民謡系、ジャズ系まで登場!)、熱い情念に満ちた音楽が多いといってよいでしょう。その熱さは、ユダヤ教の信仰や知識がなくても、感得していただけるものです。(2005/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559406 |
名指揮者マルケヴィチの作曲家としての才能は、管弦楽作品だけに留まることはありません。ここに収録された2つの作品も壮大かつ難解なものとして、永遠に歴史に残ることでしょう。「偉大なるロレンツォ」はイタリアのルネサンス期におけるメディチ家最盛時の当主、ロレンツォ・デ・メディチを題材にした作品です。学問や芸術に造詣が深く、彼の庇護の元でルネサンス文化が花開いたと言っても間違いではありません。7つの詩篇を使って書かれた「詩篇」はマルケヴィチ21歳の時の作品です。彼は音楽のたゆまぬ進行のためには、聖書の言葉を書きかえることも厭わず、極めて独創的かつ前衛的な作品を書きあげています。まさに「恐るべき子ども」ここにありです。(2010/07/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572155 |