ブラッドリー, サラ=ジェーン
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ヴァイオリンほど華やかではなく、チェロのような存在感はなく、コントラバスのようにジャズなどでも活躍することはなく、とにかく「地味な弦楽器」として扱われてしまうヴィオラ。しかし豊かな表現力と、味わい深い音色を持ち、オーケストラの中でも「中音域を支える立役者」として大切な役割を担っています。古典派以前の時代には、ヴァイオリンやチェロのようには独奏楽器として扱われることはあまりありませんでしたが、20世紀になると自らが優れたヴィオラ奏者だったヒンデミットを筆頭に、「ヴィオラのための作品」は数多く書かれており、現代ではコンサートホールでも中心的役割を果たすことができるようになりました。このアルバムではテレマンからウォルトンまで、多彩な作曲家によるヴィオラ作品を聴くことができます。(2019/08/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578186 |
ベンジャミン・ブリテン、レイフ・ヴォーン・ウィリアムズと並ぶ20世紀のイギリス音楽を代表する作曲家の一人、ウィリアム・ウォルトン。このアルバムに収録されているのは、1918年から1950年までに書かれたヴァイオリンとピアノを用いた全ての作品です。ドビュッシーを思わせるピアノ四重奏曲は1919年に完成されたものの、総譜が失われてしまったため、ウォルトンによって何度も改訂が繰り返されており、エルガーやラヴェル作品からの引用も見られる初期の若々しさに成熟の作風が融合した特異な作品に仕上っています。トッカータも初期の作品で、刺激的な音のぶつかり合いが楽しい曲です。1951年に初演された「2つの小品」は彼が力を入れていた映画音楽「ヘンリー五世」のメロディを用いたもの。第2楽章が大規模な変奏曲形式で書かれたヴァイオリン・ソナタは、イェフディ・メニューインの委嘱作。抒情的な旋律が美しいソナタです。(2020/11/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573892 |
膨大な作品を残したイギリスの作曲家アルウィン。室内楽作品はその中でも重要な役割を占めることは間違いないでしょう。このアルバムには、1934年から1962年までに作曲された6つの作品を収録しています。クラリネット・ソナタでは緩やかなメロディーが用いられていますが、その作風は後期になるに従って、少しずつ収斂し、より仄暗い世界へと傾いていくのです。まだ諧謔性のあるオーボエ・ソナタ、そして暗き雲が立ち込めるかのようなヴィオラ・ソナタなど、渋い音楽好きにはたまらない曲集でしょう。「対話」と称された短い8つの曲は、無駄な物が一切ない、厳しく美しい世界です。(2010/10/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572425 |
イギリス、アルトリンチャム出身の作曲家カカバーゼ(1955-)。父はグルジア/ロシア人、母はギリシャ/オーストリア人という多文化の家庭に生まれ、5歳でピアノを始め、その後コントラバスを学びます。作曲はロンドンで学び、自身のルーツでもあるギリシャ正教会の聖歌や、中東の音楽に興味を持った彼女、自作にもエキゾチックな雰囲気を取り入れた神秘的な作品を多く書いています。このアルバムでは彼女自身のテキストによるコンサート用の短いカンタータや、レクイエム・ミサ、その他の宗教的作品をケンブリッジ・クレア・カレッジ聖歌隊の同窓生たちが演奏、劇的で力強い作品を聞く事ができます。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25135 |
イギリス、アルトリンチャム出身の作曲家カカバーゼ(1955-)は5歳でピアノを始め、その後コントラバスを学びます。10代の初めから作曲を始め、合唱作品や室内楽、音楽劇などを書いています。ロンドンの王立ホロウェイ・カレッジで音楽を専攻し、ブライアン・デニスに作曲を師事、数年学んだ後、ギリシャや中東のダンスに興味を持ち、踊りながら教えるようになりました。そのエキゾチックなメロディと特徴的なリズムは彼女の創造力と漲る血潮を刺激したようで、ここで聴ける作品にもその影響が色濃く漂っています。一度聴いたら決して忘れられない、強い印象と切ない感傷を残す魅力的な曲集です。(2011/07/13 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572524 |
1924年にロンドンで生まれたドッジソンは1942年、18歳のときに王立海軍に徴兵され4年間従軍します。その後は英国王立音楽院で作曲と音楽理論を学び、1950年から作曲家として活動を始めました。カリスマ的性格の持ち主で、数多くの奏者や団体を繋がりを持ち、様々なドキュメンタリー映画の音楽を書く傍ら、フリーランスでBBC放送のレビューを書くなど多彩な活動を行いました。このアルバムにはドッジソンの様々な時代の作品が収録されています。「彼の作品は旋律よりも音色重視」であると友人でリコーダー演奏家のジョン・ターナーは述べていますが、初期の作品は美しく活発な旋律を持つとても聴きやすい音楽です。その三十数年後に書かれた「無伴奏チェロのためのパルティータ」は彼の作曲技法の探求の結晶ともいえる作品であり、一つの主題が刻々と変容していくという面白い曲です。(2018/07/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573856 |
イギリス生まれの名ヴィオラ奏者、ライオネル・ターティス(1876-1975)はヒンデミットやプリムローズとともに、ヴィオラという楽器の地位向上に貢献した人で、ヴィオラの持つ豊かな響きの魅力を広く喧伝しました。このアルバムに収録された4つの作品は、全て彼の存在に触発されたものであり、どれも強烈な印象を有しています。ベイントンの「ソナタ」は、戦争の面影を有した憂鬱な風情の曲。ホランドの「組曲」は独創的で、ボーエンの「小品」は短いながらも情熱にあふれたもの。そしてロマンティックで長大なバントックの「ソナタ」はまさにイギリス音楽を代表する名作。まだまだ知らない名曲が埋もれていることを実感させてくれます。録音 2011年11月10-11日 UK ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール(2012/09/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572761 |
NAXOSの「地味ながらも極めて人気の高いシリーズ」として定着しているヴィオラ作品集。今作は抒情性と妙技、そして民族風な味付けを施された作品を集めた1枚です。マルティヌーが1955年に作曲したヴィオラ・ソナタはところどころに不思議な和音が顔を出すものの、全体的にはノスタルジックな雰囲気に満たされた親しみ易い音楽です。コダーイの夢見るように美しいアダージョは、彼の初期の作品で、ヴァイオリン、ヴィオラどちらでも演奏が可能です。ドホナーニの表現力豊かな作品は、彼がこの手の音楽の扱いに長けていたことを証明するものですし、ヨアヒムの「ヘブライの旋律」もなかなかの名曲です。エネスコのペーソス溢れる作品も聴きものです。(2011/11/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572533 |