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トロンハイム交響楽団

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    グバイドゥーリナ:ファッハヴェルク/シレンツィオ(ドラウグスヴォル/ルーグイン/ロツベルグ/トロンハイム響/ギムセ)

    ロシア、タタール自治共和国出身の女性作曲家、グバイドゥリーナ。幼少時から作曲家を目指し、モスクワ音楽院でニコライ・ペイコとヴィッサリオン・シェバリーンに作曲を学びます。あまりに独自の音を模索したため、当時のロシアではなかなか受け入れられなかった彼女を擁護したのがショスタコーヴィチであったことは、その後の彼女の経歴に少なからずの示唆を与えたことは間違いなく、以降の彼女の作品は、楽器の使い方も音の使い方もまるで類をみない特異なものでした。1980年代にクレーメルがヴァイオリン協奏曲を「ソ連」の外で演奏したことで、名声が飛躍的にあがり、世界的評価を受けることになります。2011年、彼女の80回目の誕生日を記念して、作曲家立ち合いのもと、このアルバムに収録された「ファハヴェルク」の世界初録音が行われました。彼女が愛するロシアのアコーディオン「バヤン」の音色で始まる神秘的な作品は、何かを強く訴えかけてくること間違いありません。(2011/12/14 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.572772

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    シェルデルプ:ブランド/交響曲第2番「ノルウェーに」(トロントハイム響/オードラン)

    ノルウェイの忘れられた作曲家、シェルデルプの作品です。彼はノルウェー最南端の都市、クリスチャンサンに生まれ、19歳の時パリに出て、ショパンの親友として知られるフランショームにチェロ、サヴァールとマスネに作曲を学びました。以降ドイツで活動しますが、1887年カールスルーエで上演された「ニーベルングの指環」を観てから、歌劇と楽劇の仕事に力を入れるようになります。彼の実の妹ハンカは、「日本の声楽の母」と呼ばれる声楽家で1909年に来日し、東京音楽学校(東京芸術大学の前身)で声楽の指導に当たった事で知られます。交響曲第2番「ノルウェイ」は1924年に書かれた、イプセンの戯曲を元にした壮大な作品です。ひとつのモティーフを徹底的に追求し、凝った楽器法を与えられた響きには感嘆するばかりです。(2010/01/27 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777348-2

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    ボルグストレム:交響詩集 - 思考/ゲッセマネのイエス(トロンハイム響/オードラン)

    ヤルマル・ボルグストレムはクリスチャニア(現オスロ)で熱心な音楽愛好家の父のもとに生まれ、15歳の時にはすでにヴァイオリニストとしての優れた才能を発揮していました。オスロでヨハン・スヴェンセン、マティアス・リンデマンに師事し作曲と音楽理論を学び、2年間ライプツィヒに留学。帰国後は作曲家、教育者、批評家として活動した後、再度ライプツィヒとベルリンで13年を過ごします。1903年にノルウェーに戻り、数多くの作品を書き上げましたが第二次世界大戦後、それらのほとんどは忘れられてしまいました。しかし、21世紀になってようやく2作の歌劇をはじめとしたいくつかの作品が演奏されるようになり、注目が高まっています。このアルバムには同世代のリヒャルト・シュトラウスを思わせる大胆な「思考」と、ワーグナーの《パルジファル》を想起させる瞑想的な「ゲッセマネのイエス」、この2曲の交響詩を収録。グリーグ作品を得意とする指揮者オードランの演奏です。(2024/08/16 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777491-2