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フレイレ, ネルソン(1944-2021)

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  • マルタ・アルゲリッチ&フレンズ[DVD]

    (2013/09/25 発売)

    レーベル名:Monarda Music
    カタログ番号:101671

  • 詳細

    ネルソン・フレイレ - SWR録音集(1968-1999)

    【エレガンスと自然な深み - ネルソン・フレイレをしのんで、SWRのアーカイヴから貴重な放送録音をCD化。初出音源多数!】フレイレは1944年10月19日、ブラジルのボア・エスペランサで生まれ、5人兄弟の末っ子として育ちました。4歳でピアノを始め、すぐに才能を認められます。6歳で家族と共にリオデジャネイロに移住。フレイレ自身は「幼少期は扱いにくい子供だった」と振り返りますが、両親は彼にピアノを強制せず自由に学ばせた結果、週末はビーチで遊び、日々2時間の練習をしつつ、毎年様々なプログラムのリサイタルを行う少年時代を過ごしたということです。1957年、12歳のフレイレはリオデジャネイロでの国際ピアノコンクールで決勝に進出し、リリー・クラウスとマルグリット・ロンら審査員を驚かせるほどの演奏を披露、翌年にはウィーンに留学、フランツ・シュミットの教え子ブルーノ・ザイドルホーファーに師事しました(グルダやブッフビンダーと同門)。マルタ・アルゲリッチとはウィーンでの学生時代からの友人で、後にデュオとしての演奏活動も行っています。以降は国際的な演奏活動を展開し、1967年にはCBSと専属契約して翌年ソロ・アルバムを発表。2001年にはデッカと契約を結び、円熟した解釈によるアルバムを次々と発表。死の直前にはシューベルトやスクリャービンに取り組む計画がありましたが、腕の骨折により実現しませんでした。2021年11月、77歳で生涯を閉じました。フレイレにとってショパンは生涯を通じて愛する作曲家でした。このアルバムに収録された3作品の録音時期には30年ほどの開きがありますが、どれも自然で軽やか、柔軟な魅力に満ちています。また、シューマンやブラームスなどのロマン派作品やドビュッシーにも深い情熱を注ぎ、詩的で繊細な演奏に定評がありました。このディスクでもシューマンの幻想曲やブラームスのラプソディでは卓越した技術と詩的表現の見事な融合が聴かれます。オーケストラとの共演記録も貴重で、1979年のスクリャービンの「プロメテウス」の録音は、力強い響きと詩的な表現力を併せ持つ彼の演奏の本質を示す貴重な記録です。母国ブラジルの作曲家ヴィラ=ロボスの幻想曲「モモプレコ-ス」や、1999年に録音されたファリャの「スペインの庭の夜」でも、卓越した技術と鮮やかな音色が際立っています。特にファリャの録音では、26歳の若きフレイレの軽快かつ情熱的な演奏が楽しめます。欧米での高い評価や充実したキャリアに比べると、フレイレが遺した録音は驚くほど少ないと言えるでしょう。CD2では、シューマンの2曲が限定盤やマイナーレーベルのライヴ盤で出たことがありますが、他の曲は意外にも録音が無く、CD3の3曲も録音がありません。これらの録音から受ける印象を原盤解説のクリストフ・フラツはこのように記しています。「フレイレの演奏は、いつもどこか軽やかで、どこか虹色のきらめきがする。」ネルソン・フレイレのファンはもとより、広くピアノ好きにお勧めしたいセットです。(2025/02/14 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19161CD