ローゼンフェルド, ジェーン
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アメリカ実験音楽を代表する一人であるカウエルは、実にさまざまな試みを行いました。その中でも特によく知られているのは、肘や手の平で、ピアノの鍵盤を一度にたくさん押さえて、文字通り「音の塊」を鳴らす、トーン・クラスター奏法や、鍵盤でなく内部の弦を直接触って音を鳴らす、内部奏法の大々的な使用です。当然ながら当盤収録のピアノ曲(やピアノパート)でも、トンデモないことになっています。そしてカウエルの音楽の素晴らしいところは、このような実験的要素が実験のための実験に堕することなく、表現のための技法として昇華されており、誰の耳にもわかりやすく楽しめるようなものとなっていることでしょう。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559192 |
20世紀アメリカの名室内楽曲を辿る本シリーズ、今回はブルックリンに生まれ、シェーンベルク、ブロッホ、セッションズらに学び、ヨー・ヨー・マを指導したこともあるという、キルシュナーの登場です。彼の音楽は、耳当たりのよい旋律がほとんど見当たらないにもかかわらず、ダイレクトに聴衆に感情に訴えかけてくるような、力強い表現力を持っています。奏者には、それぞれの楽器の持っている特性を素直に引き出す範囲で、高度な要求が課されており、演奏効果も高い作品ばかりです。特にピアノ三重奏曲など、激しいリズムや、鋭い音のぶつかりによるテンションの高まりが凄まじく、ただひたすら圧倒されるばかりです。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559195 |
アメリカ前衛音楽における女流として知られるシーガーの音楽は、特にその1920~30年代の作品が「いかにも前衛」な作風で刺激的です。中でもインパクト絶大なのは、「3つの歌」でしょう。メゾ・ソプラノ、オーボエ、打楽器、ピアノが独奏的な主要な役割を務める、室内オーケストラのための作品ですが、特に謎めいた超低音を終始奏し続ける打楽器の存在感は異様ですらあります。低音楽器2台によるディアホニック組曲第2番も、ユニークな楽器用法に驚かされます。またヴァイオリン・ソナタは、作曲者によって破棄された(写しが現存)若書きの作品ですが、後期ロマン派的要素を残しているところが魅力的です。Musical Heritage Society の再発売盤です。(2005/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559197 |
アメリカの女性作曲家、エレアノール・コーリー(1943-)の作品集です。彼女の作品は全米だけでなく、世界中で演奏され、そのユニークでエレガントな作風が絶賛されています。その作品には基本的に無調が採用されていますが、時にはジャズの風味を効かせたり、流れの中でタンゴになったりと、時にはっとするような美しい瞬間が組み込まれていたりします。冒頭の作品、フルートとピアノのアンサンブルである「Things Are-ものがあり」でも、不定形な和声の中に瞬間的に降りてくる親しみやすい旋律を見つけることが快感に変わるでしょう。3楽章形式を持つ「弦楽四重奏 第3番」の第1楽章に現れるフーガはまるでウェーベルンのような雰囲気を持っていますし、自身のために書いたという「祝婚歌」はフルートの自由自在なパッセージに耳を奪われます。抒情的なヴァイオリン・ソロに導かれる「ヴァイオリン・ソナタ」での予想外の展開も面白く、やはりジャズと無調の融合である「ピアノのための祝辞」や「幻想曲」の浮遊する響きもたまりません。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559784 |