ラング, エレン
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アメリカ実験音楽を代表する一人であるカウエルは、実にさまざまな試みを行いました。その中でも特によく知られているのは、肘や手の平で、ピアノの鍵盤を一度にたくさん押さえて、文字通り「音の塊」を鳴らす、トーン・クラスター奏法や、鍵盤でなく内部の弦を直接触って音を鳴らす、内部奏法の大々的な使用です。当然ながら当盤収録のピアノ曲(やピアノパート)でも、トンデモないことになっています。そしてカウエルの音楽の素晴らしいところは、このような実験的要素が実験のための実験に堕することなく、表現のための技法として昇華されており、誰の耳にもわかりやすく楽しめるようなものとなっていることでしょう。(2005/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559192 |
ロバート・シエッラは現代アメリカの作曲家の中でも、最も新しい潮流に属します。彼は若い頃から、カリブ海の多様な伝統民族音楽に惹かれ、自作にそのエキスを取り入れ、更に洗練させました。ここに収録されているのもそのような曲ばかりで、最も初期の作品である「呪文」はアフリカ系キューバ人の儀式の合唱に基づくもの、クラリネット・ソロのための「5つのスケッチ」はプエルトリコやカリビアンポップス、そしてカタロニアの伝統音楽からインスピレーションを得るなど、どれもが不思議な情感に満ちています。(2008/03/05 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559263 |
ヘラルド・トリビューン紙の毒舌評論家としても活躍し、「アメリカのサティ」ともいわれるヴァージル・トムソンの作風は、独特のワサビの効いたユーモア感覚が加わったものといえましょう。比較的キャリア初期に書かれた器楽曲、老境に差し掛かった頃の声楽曲のいずれとも、調子っぱずれを思わせるような不思議な音のぶつかり合いを見せながらも、素朴さすら感じさせる叙情性を持っているという点では、共通しているといえましょう。また、当シリーズで主流ともいえる、「過剰なまでの音の洪水」といった風情の作品たちとは、一味違っているともいえましょう。(2005/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.559198 |