ファスベンダー, ブリギッテ(1939-)
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2014年、リヒャルト・シュトラウスの生誕150周年を祝して、入念に準備された「ピアノ伴奏による歌曲全集」の登場です。
全てを監修したのは、往年の名メゾ・ソプラノ、ブリギッテ・ファスベンダー。彼女は舞台を退いてからも、後進の指導を積極的に行っていることで知られており、この全集でも現在最高のシュトラウス歌手13人を結集し、歌唱についてのアドヴァイスを与えることで、ここに最高の「全集」が完成したのです。
これまで全集としてリリースされていたアルバムは(後に新発見の2つの歌曲…子ども時代より:CD1-20、秋の夕暮れ TrV 226:CD1-19が追加され、現在は全集とは銘打っていません)、2人の歌手が歌い分けていただけであり、今回のような細かいニュアンスの違いには対応していないこともあり、この全集における「歌唱法からドイツ語の発音、そして作曲年代によるスタイルの違い」までが丁寧に考慮され、もちろん各歌曲にふさわしい声質も選択されるというコンセプトは聞き手にとっても魅力的なものであることは間違いありません。
各々の曲は、概ね作曲年代順に並べられ、母親の助けを借りて仕上げたであろう6歳の時の「クリスマスの歌」から、84歳の時に名歌手マリア・イェリッツァのために書かれた「あおい」(実質上、彼の最後の作品)まで、「歌曲」というものに彩られたリヒャルト・シュトラウスの生涯をじっくり辿ってみませんか。(2014/06/25 発売)
レーベル名 | :TwoPianists |
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カタログ番号 | :TP1039312 |
ワーグナーの毒気(?)に当てられ、オペラ作曲家を志したフンパーディンクですが、彼の作品で知られているのは、「ヘンゼルとグレーテル」ただ一曲のみ(ポップス歌手に同姓同名の人がいて、混同されることすらあります)。しかし、彼は「白雪姫と7人のこびと」や、この「いばら姫」のような童話を題材にした作品をいくつか作曲しています。この「いばら姫」は有名なペローの童話を元に、エーベリングとフィレが台本を書いたものです。“おとぎ歌劇”と銘打たれており、曲間をナレーションで繋ぐ形式を取っているところが特徴的です。ジンクシュピールとは違い、この会話の部分でかなりのお話が進行してしまうので、言葉がわからないと若干の不自由も感じられますが、筋立て自体は良く知られたものなので、見事なオーケストラに支えられた歌部分を聴くだけでも存分に楽しめます。朗読を担当しているのは、往年の名歌手ブリギッテ・ファスベンダー。圧倒的な存在感を示しています。(2011/01/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777510-2 |