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ヨップ, マルティン

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    ヴァイグル:オーボエ三重奏曲第1番 - 第6番(ヘールデン/ヨップ/スティーヴンス)

    ヨーゼフ・ヴァイグルは、両親がエステルハージ家に仕えた音楽家。父の影響で音楽に親しみ、若くしてサリエリやグルックに認められ、オペラの作曲家として名声を博しました。彼は30曲以上のオペラ、劇場やバレエの音楽、宗教曲などを作曲しましたが、器楽作品にはほとんど関心を示さず、このオーボエ、ヴァイオリン、チェロのための6曲の三重奏曲がかろうじて知られているのみです。この曲集の自筆譜はオーストリア国立図書館に保管されていますが、作品には題名や日付がなく、1780年代半ば以降に作曲された可能性があるものの出版はされていません。三重奏曲は3部構成で、オーボエが主役を担う場面が多いものの、3つの楽器のバランスは取れており、各曲の構成はどれも工夫が凝らされています。例えば、第1番にはモーツァルト風のアダージョがおかれ、第3番にはフーガとシチリアーナ、第5番にはロ短調の変奏楽章、最後の第6番の第2楽章では精緻な二重フーガが聴かれます。ヴァイグルはこれらの三重奏曲をマリア・テレジア皇后のプライベート・コンサートのために作曲したと推測されています。(2024/12/13 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555455-2

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    メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲集 3 - 第8番、第9番(オイツィンガー/オルフェオ・バロック管/ガイック)

    ミヒ・ガイックとオルフェオ・バロック管弦楽団が演奏するメンデルスゾーンの「弦楽のためのシンフォニア」第3集。今回は1822年から1823年にかけて作曲された第8番と第9番、同じく1823年頃に書かれたコンサート・アリアを収録しています。第8番、第9番、どちらも荘重な序奏ではじまり、悲劇的な前奏部と軽やかな主部の対比が絶妙。曲全体は若々しく流麗な楽想が貫かれています。コンサート・アリアはベートーヴェンを思わせる劇的な曲ですが、後半のカバレッタ部分での技巧的な声の扱いは、イタリア・オペラからの影響も感じられます。バロック時代の作品を得意とするオイツィンガーの清冽な歌唱が印象的です。(2019/05/24 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:555202-2