トライオン, ヴァレリー(1934-)
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英国音楽の録音を積極的に行い、知られざる作曲家の発掘にも貢献した「Lyrita Recorded Edition」レーベル創立者、
リチャード・イッター(1928-2014)。彼が当時最先端のプロ用機材を用い、1952年からエアチェックしていたというBBC放送の音源を集めた、貴重なコレクションからCD化するシリーズ第4弾。
モントゥーが自国フランス音楽のスペシャリストというのは誰もが認めるところですが、ことブラームスへも深い愛情を注いでおり、公式の録音は残していない交響曲第3番のほか、初出となる2つの協奏曲が入っているのは嬉しいところです。フランクの「交響的変奏曲」は長い友人であるカサドシュとの共演で、今回初登場のライヴはモントゥーがこの作品を指揮した最も古い録音となります。ドビュッシー「映像」とショーソン「交響曲」は、モントゥー唯一のライヴ音源。またボーナスとして、同じフランスの指揮者であるミュンシュが振ったハイドンの102番を収録しています。これは彼がこの作品を指揮した唯一残っている録音で極めて貴重なものであるうえ、演奏もアグレッシヴで素晴らしいものです。ソースは磁気テープや、イッター氏が編集後録音し直したアセテート盤から取られており、入念にリマスタリングされ、50年代のエアチェックとしては非常に良い状態の音となっています。(2018/10/17 発売)
レーベル名 | :ICA Classics |
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カタログ番号 | :ICAC5150 |
リストの歌曲編曲というと、とかくシューベルトものだけが注目を集めがちですが、ここに収められたドイツ・リート編曲は珠玉の名品揃いで、原曲がマイナーというハンデを感じさせません。例えば一番最後に収録されている「スペインの歌」で聞かれるボレロの小気味のよさといったらまさに「お見事!」の一言です。その他、映画「アマデウス」でも印象的に使われたモーツァルトの「レクイエム」の抜粋編曲や、アレグリ・モーツァルト・リストの3要素が交錯し、リストの誇大妄想ぶりが楽しめる「システィナ礼拝堂にて」も含め、ベテラン女流トリオンの美演も楽曲の面白さを一層引き立てます。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553508 |
バッハ、ショパン、アルカン、ラフマニノフ、スクリャービンetc.といったピアノ作家達が皆挑戦したのが、24全ての長短調を網羅した曲集の作曲です。ピアノの魔術師とまでいわれたリストは、「超絶技巧練習曲集」で全調網羅を企てたものの半分の12調で頓挫しており、彼には全調網羅作品はないというのが普通の認識ですが、隠し球ともいうべきがこの「ブンテ・ライエ」です。ダーヴィットの原曲自体がヴァイオリンで24調網羅という大胆な試みをしている割には、温和でのんびりした曲想を持つものも多いのですが、このリストの編曲では、ヴァイオリン的発想をそのままピアノ曲に移した関係上、妙にせわしく演奏しづらくなっている曲などもあり、その辺のミスマッチぶりが微笑ましかったりもします。(2000/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553507 |
シューベルトの歌曲のピアノ編曲は、リストの手腕が最もよく発揮された分野の一つといってよいでしょう。「歌とピアノ伴奏を単に同時に弾けば、それはピアノ編曲となりうるか?」といえば、答えはもちろん「ノー」です。過剰な飾り立てと揶揄されることもありますが、「シューベルトの原曲以外はまがい物」といった偏見から離れ、素直に耳を傾けてみれば、リストが付け加えた要素がこれらの歌曲を「優れたピアノ曲」に生まれ変わらせていると感得できるのではないでしょうか。細かな音型の洪水による変奏が美しい「アヴェ・マリア」、増強されたオクターヴがドラマ性を煽る「魔王」など、二人の偉大な作曲家の素晴らしい出会いがここにあります。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554729 |