ファウスト, ミヒャエル
Search results:7 件 見つかりました。
現代ラトビアの作曲家、ペトリス・ヴァスクス。彼の作品は、時として底抜けの明るさと焼け付くような表現力を持つ特異なものですが、それは彼の関心が、自然の賛美や生命の美しさ、そしてこれらを脅かす生態系の破壊にあり、音楽を創る時に常にそれらを念頭に置き、これらにラトビアの民謡を織り込みながら、切々とつづっていくとこにあるからでしょう。このフルーティスト、マイケル・ファウストのために書かれた「フルート協奏曲」もそんな作品で、第2楽章の冒頭のような抒情的なパッセージを突如切り裂く攻撃的なリズムなど、多くの事を語りかけてくる骨太の音楽に仕上がっています。2009年にセミヨン・ビシュコフとファウストによって初演されましたが、その2年儀に改訂され、より表現力を持つ音楽への変貌した作品です。かたや「ソナタ」は巧みに書かれた抒情的な作品です。無伴奏の「鳥のいる風景」も風景が見えてくる作品です。(2013/11/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572634 |
アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、作曲は独学で習得したというカーゲル。1957年にケルンに移住し、すぐさま独自の「破壊的な」作風を確立、電子音楽や前衛音楽の先鋒者として、音楽と劇、映画を統合した「総合音楽」を提唱したことで知られます。そんな彼の作品は、どれもパフォーマンス的な要素が強く、ここで聴ける4つの作品も一筋縄ではいかないものばかりです。コンチェルトは、一応フルート協奏曲の形式をとっていますが、伴奏の弦楽合奏、パーカッション、ハープなどは全てフルートと同等の扱いを受けているため、名前の通りの印象を受けることはあまりありません。トラック3の「パン」は、あの有名なパパゲーノの笛をモティーフにしたもので、現代に迷い込んだ鳥刺しの困惑が描かれているかのようです。またシューマンに敬意を表した「幻想小曲集」では、2つのヴァージョンを聴くことができます。フルートとピアノ版で古典的とも言えるアンサンブルを堪能した後に、もう一つのヴァージョンを聴いてみると、一層の面白さを感じられることでしょう。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.572635 |