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ローゼ, エミー(1914-1987)

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    アイネム:歌劇「老貴婦人の訪問」(ルートヴィヒ/ヴェヒター/バイラー/ウィーン国立歌劇場合唱団&管弦楽団/シュタイン)

    物語は億万長者の未亡人となった老貴婦人・クレアが財政破綻寸前の故郷ギュレン市に突然舞い戻ってきた事からはじまります。ギュレン市は産業もなく破綻寸前の街。人々は彼女の元恋人アルフレート・イルに財政援助を依頼するように働きかけます。クレアは“条件付き”で多額の寄付金を約束しますが、その条件とは…1971年5月23日、ウィーン国立歌劇場で世界初演されたゴットフリート・フォン・アイネムのオペラ《老婦人の訪問》(舞台監督はオットー・シェンク)。フォン・アイネムと同じスイス出身の推理作家フリードリッヒ・デュレンマットの悲劇に基づくこの作品は、初演時に大好評を博し、翌年10月にはフランシス・フォード・コッポラの舞台監督でサンフランシスコ・オペラによりアメリカ初演(英語台本はノーマン・タッカー)されました。世界初演時のこの録音は、ルートヴィヒやヴェヒター、ツェドニクら優れた歌手たちとシュタインが指揮するウィーン国立歌劇場管弦楽団が、緊迫した物語の進行を克明に伝えています。(2018/04/27 発売)

    レーベル名:Orfeo
    カタログ番号:C930182I

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    J.シュトラウスII:喜歌劇「ウィーン気質」(シュヴァルツコップ/ゲッダ/アッカーマン)(1954)

    シュトラウスII世の既作曲のワルツやポルカを編曲して組み立てられた「ウィーン気質」ですが、そのできばえは出色の物。単なるポプリ・オペレッタとはならず、粋で浮気な男と女の恋の駆け引きを、音楽が魅力的に盛り上げます。作品の質の高さから、本来はオペラで活躍していた歌手達もよく出演していたのも知られるところ。ウィーン物をやらせれば右に出る者が居ないクンツは当然のことながら、オペラ畑のゲッダやシュヴァルツコップフといった名花も負けじと競います。特にシュヴァルツコップフの伯爵夫人の芸達者ぶり~甘くしかしセンチメンタルにならない気品は、彼女のもう一つの才覚とも言うことが出来るでしょう。(2007/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111257

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    J. シュトラウスII:喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」(シュヴァルツコップ/ゲッダ/フィルハーモニア管/アッカーマン)

    「こうもり」ほどの人気を得るには至らずも、大人の恋のやりとり、仮面舞踏会でどたばた、加えて魅惑的なメロディーの数々溢れる「ヴェネツィアの一夜」は、いかにもオペレッタ的なオペレッタ。そして大人の危うげな恋物語です。それゆえ、ゲッダやシュヴァルツコップフやクンツといった、大物でかつ芸達者な一流どころが出演を買って出るのもうなずけるところ。さらに豪華なのは、語りの部分にはその本職を起用。ストーリーににんまり、美しい音楽にうっとり、おまけにパスタ職人までもが一枚噛んでるとなれば、こんなに「美味しくて豪華」なオペレッタはそうそうあるものではありません。(2007/07/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111254

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    レハール:オペレッタ「ほほえみの国」(2枚組)(アッカーマン/シュヴァルツコップ)(1953)/ボーナストラック:伝説的名歌手たちによるレハールのオペレッタ名演集

    ふと口ずさむことのできる美しいメロディーに乗せられた、心踊る楽しいストーリー展開・・・。従来のオペレッタはこの枠組みで作られ、聴衆を笑い和ませ、もっぱら楽しませる作品でした。その定義に対し、レハールは一石を投じました。オペレッタでは初めてハッピーエンドに終わらず、しかも重要な役柄であるミーは、「わたしの愛、あなたの愛」を涙を流しながら歌うという前代未聞の設定がなされています。オペレッタの軽快さの中に、人生のペーソスと哀愁を盛り込むことに最も成功した作品とも言えるでしょう。キャストを務めるのは、ウィーン訛りも粋なクンツを筆頭に、美貌の歌姫シュヴァルツコップフらと豪華絢爛で、音質も申し分ありません。(2005/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111016-17

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    レハール:オペレッタ「メリー・ウィドウ」(シュヴァルツコップ/クンツ/ゲッダ/フィルハーモニア管/アッカーマン)

    レハールの「あらゆる美や崇高を笑いものにしたり、茶化すことがオペレッタの目的ではない。私にとっての目的は、オペレッタを上品にすることにある。」という言葉通り、メリー・ウィドウは単なるパロディや風刺劇ではなく、大人の世界のほろ苦さ、ペーソス、洒脱さそしてユーモアを極めて洗練された音楽にした、オペレッタ史上最高傑作といえましょう。その高い評価を反映して、いわゆる正当派オペラ歌手たちもしばしばこの作品を歌っていますが、なかでもこのCDは、美貌と美声を兼ね備えたシュヴァルツコップフを未亡人に、独特のウィーン訛りの歌いまわしが魅力的なクンツ、まだデビュー2年後の27歳という若きゲッダの3人が出演する稀少な盤です。(2005/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111007