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マンハイム国立劇場管弦楽団

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    エルガー:交響曲第1番/序曲「コケイン」(マンハイム国立劇場管/ソディ)

    2016/17年のシーズンからマンハイム国立劇場管弦楽団の音楽監督を務め、オーケストラのレパートリーを飛躍的に拡大させた功績が知られる1982年オックスフォード生まれの中堅指揮者アレクサンダー・ソディ。前作のメシアン:トゥーランガリラ交響曲(OEHMS OC472)では大規模なオーケストラを自在に操り、煌びやかな音楽を披露しましたが、今作では彼のお国もののエルガーの2作品を演奏。明るく賑やかな序曲「コケイン」、長大重厚な「交響曲第1番」と、各々の作品の持つ性格を鮮やかに描き分け、共感溢れる演奏を聴かせています。(2024/04/26 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC1730

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    ドヴォルザーク/ヘウプライン/ビヌエサ:歌劇「ヴェスパタイン」(ビョークのアルバム2018による)(マンハイム国立劇場/トゥーグッド)

    【ビョークの大ヒットアルバムを元にしたオペラ!】2001年に発表されたビョーク4枚目のオリジナル・アルバム「ヴェスパタイン VESPERTINE」は、映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』への主演、音楽の提供で一躍ブレークした後ということもあり、世界的な大ヒットとなりました。このアルバムにギリシャ神話のウラノスの逸話を絡ませ、オペラとして仕上げたものがここに収録の作品で、2018年にマンハイムで上演され大きな話題となっています。アルバム「ヴェスパタイン」は元々ストリングスとコーラスの美しさが大きな評判となっており、このオペラ版でもその特性が生かされたうえ、ビョーク作品に特徴的なインダストリアルなビートは省き、アコースティックな楽器での演奏を前提としたオーケストレーションが施されました。ボーナストラックを除くアルバムの曲全てが収録順に使用されており、全編に性的な暗喩がちりばめられた歌詞と、今回追加されたウラノスを取り巻く倒錯した性の世界が重なり、作品の世界観をより大きく広げています。主要キャストの科学者を演じるのは韓国のソプラノ、チ・ユン、そしてそのドッペルゲンガーを演じるのはドイツで活躍する日本のソプラノ橋本明希で、全編が主に二人のデュオで進められます。ここに絡むのがアメリカのバリトン歌手レイモンド・エイヤース演じる「イルミネーテッド・マン」で、彼は様々な映像が投影されるスクリーンと一体化しているという役どころ。ほかに雲、石、風景といったものが擬人化され、独特の神秘的な舞台が展開されています。(2019/04/26 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC978

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    トマッラ:歌劇「暗い春」(ラヴィ/ハイビナー/ディフィ/エル=ブシュラ/マンハイム国立劇場管/ピアソン)

    ドイツのギムナジウムで学ぶ10代半ばの4人の若者が、抑圧された環境の中で性に目覚め、やがて事態は悲劇に転じていく…ドイツの文豪、フランク・ヴェーデキントの名作戯曲「春のめざめ」は1891年に初演されるも、社会問題に発展し、20世紀前半まで上演が禁止されていたという問題作。2006年にロック・ミュージカルとしてブロードウェイで上演されるとたちまち人気作となり、2009年まで公演が続きました。ミュージカルでは少年メルヒオールと少女ベンドラを中心に物語りが展開しましたが、このハンス・トマッラのオペラでは4人の若者の交錯する感情に焦点を当て、成功への期待と、無力感などから生じる暴力的な行為などを描き出していきます。作曲家トマッラは、2011年の歌劇《未知なるもの》で用いた手法と同じく、切れ切れのオーケストラの咆哮を縫って、ロックのリズムや歌手たちの悲鳴、なんども繰り返す言葉をコラージュし、混沌のストーリーを描き出していきます。(2021/10/29 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC994

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    バクサ/クレーク/パパンドプロ:20世紀のピッコロ協奏曲集(ヴィオラ/マンハイム国立劇場管/ペルカッチョーロ)

    20世紀初頭にはあまり書かれることのなかったピッコロのための協奏曲ですが、現在では多くの作曲家たちがこのジャンルの作品を手掛けています。このアルバムの演奏者、1987年生まれのフランチェスコ・ヴィオラは、2015年に開催されたセヴェリーノ・ガッゼッローニ国際コンクールのピッコロ部門で優勝し現在マンハイム国立劇場とフィレンツェ五月祭管弦楽団でピッコロを担当しています。このアルバムではルーマニアのバクサ、スロヴェニアのクレーク、クロアチアのパパンドプロとハンガリーのヒダス、4人の東ヨーロッパの作曲家たちの作品を取り上げています。どの作品もピッコロの妙技が遺憾なく発揮されていますが、とりわけバクサから大きな影響を受けたというヴィオラは、このアルバムを手がかりにバクサの音楽に親しんでほしいとブックレットに記しています。(2023/12/08 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.579132

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    ヒンデミット/バルトーク/ブラームス/ドビュッシー:ヴァイオリン作品集(オリジナルSWRテープ1962-1986 リマスタード)(ギトリス)

    ロシア系ユダヤ人の両親のもと、イスラエルのハイファに生まれたヴァイオリニスト、イヴリー・ギトリス。彼の独特な解釈と、超絶技巧を讃えて「魔弓を操る人」と呼ばれています。彼の演奏は、現代の若手たちとは全く違ういわば「19世紀的」なもの。豊かな感情表現(時として過剰なほど)と独自のボーイングとヴィヴラートから生まれる音色は、まさに「泣かせる」演奏であり、聴き手の涙腺を直接刺激するもの。故に彼のファンはとても多いのです。この2枚組は、CD1に協奏曲、CD2にリサイタルの演奏が収録されています。名指揮者スクロヴァチェフスキとがっぷり組んだパガニーニの緊張感溢れる演奏や、現代作曲家ハウベンシュトック=ラマティの「ゼクエンツェス」での予想の上を行く演奏、素晴らしいバルトークとヒンデミットには、思わず手に汗を握るはず。そして、CD2のリサイタル盤こそまさに真骨頂。ギトリスの魔弓が火を噴きます。(2016/02/24 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19005CD

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    メシアン:トゥーランガリラ交響曲(ステファノヴィッチ/ブロシュ/マンハイム国立劇場管/ソディ)

    メシアンの代表作の一つ「トゥーランガリラ交響曲」。作品のタイトルは2つのサンスクリット語(梵語)の“Tura?ga”(時、天候、リズムなどの意)と“L?l?” (遊戯、愛、演奏などの意)を合わせたものであり、メシアン自身は作品を「愛の歌」もしくは「喜びの讃歌」などと呼んでいました。全10楽章で構成された巨大な作品で、演奏には数多くの打楽器やピアノ、メシアンが愛したオンド・マルトノが効果的に使用され、絢爛豪華な響きが楽しめます。このアルバムでオンド・マルトノを演奏しているのは作曲家としても知られるトマ・ブロシュ。楽器を知り尽くした彼ならではの巧みな演奏をお楽しみください。この破天荒な曲をまとめるのは、2016/17年のシーズンからマンハイム国立劇場管弦楽団の音楽監督を務めるアレクサンダー・ソディ。1982年オックスフォード生まれの若手で、就任以来、オーケストラのレパートリーを飛躍的に拡大させた功績が知られており、このメシアンでもオーケストラと一丸となり見事な演奏を披露しています。(2020/09/18 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC472

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    リーム:歌劇「ヤーコプ・レンツ」(ゴルツ/ジールケ/ヴィトマー/マンハイム国立劇場管/オルー)

    ヴォルフガング・リームの歌劇《ヤーコプ・レンツ》は、実在した劇作家ヤーコプ・ミヒャエル・ラインホルト・レンツをモデルにしたゲオルク・ビューヒナーの小説を元にしています。主人公レンツが山を越えて牧師オーベルリーンの元を訪れ、彼の家に長期滞在するうちに次第に狂気に陥っていく様子が、無調ながらも耳に残る音楽や、シューマンの引用、時にはコロラトゥーラの技術を用いるなど、様々な技法を駆使した精巧な筆致で書かれています。この録音は、2021年12月21日にフランク・オルーの指揮のもと、マンハイム国立劇場オペラハウスで行われた新演出上演のライヴです。オルーは2015年3月にモネ劇場でこの歌劇を上演しており、その映像は(ALPHA717)として発売されています。(2024/10/18 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC981