グロイター, ローランド
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戦後生まれのライエンデッカーの音楽には、かつての前衛音楽が持っていたカドや理屈っぽさはなく、自然体の聴きやすい作風といってよいでしょう。といっても、聴衆に媚を売るような甘ったるいものではなく、独特の重厚、かつ繊細さと透明感あふれるサウンドで、真摯に訴えかけてくるといった趣きです。オーケストレーションの技術は卓抜で、特に至難で複雑なパッセージを奏し続けるソロと、負けず細かく書き込まれたオーケストラが絶妙に絡み合うヴァイオリン協奏曲は、その冴えを存分に味わうことができます。交響曲もそうですが、非常に動的な場面でも、むしろ密やかといってよいような緊張感があり、そこが彼ならではの魅力と申せましょう。(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557427 |