ケルン・コントラスツ・アンサンブル
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アルゼンチンのブエノスアイレスに生まれ、作曲は独学で習得したというカーゲル。1957年にケルンに移住し、すぐさま独自の「破壊的な」作風を確立、電子音楽や前衛音楽の先鋒者として、音楽と劇、映画を統合した「総合音楽」を提唱したことで知られます。そんな彼の作品は、どれもパフォーマンス的な要素が強く、ここで聴ける4つの作品も一筋縄ではいかないものばかりです。コンチェルトは、一応フルート協奏曲の形式をとっていますが、伴奏の弦楽合奏、パーカッション、ハープなどは全てフルートと同等の扱いを受けているため、名前の通りの印象を受けることはあまりありません。トラック3の「パン」は、あの有名なパパゲーノの笛をモティーフにしたもので、現代に迷い込んだ鳥刺しの困惑が描かれているかのようです。またシューマンに敬意を表した「幻想小曲集」では、2つのヴァージョンを聴くことができます。フルートとピアノ版で古典的とも言えるアンサンブルを堪能した後に、もう一つのヴァージョンを聴いてみると、一層の面白さを感じられることでしょう。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572635 |