ステイプルズ, アンドリュー
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ホルストの大親友でもあったイギリスの大作曲家、ヴォーン・ウィリアムズの声楽作品集です。彼は民謡の採集や教会音楽の研究を通して、英国国教会の伝統を身につけましたが、「感覚と知識を超えて位置するもの」・・・象徴的なものにも敏感で、伝統と革新を統合した独自の作風を作りだした人でもあります。ここに収録された2つの声楽作品集は、そんなヴォーン・ウィリアムズの思いが込められた曲です。1936年の「ドナ・ノビス・パーチェム」は人類への警告と祈願です。ウォルト・ホイットマンおよびジョン・ブライト、そして聖書から採られたテキストは、人類が成熟して争いが無くなるまでへの願いが込められています。ソプラノ、バリトン独唱と合唱、オルガンというかなり大規模な編成で歌われ、時折、ソプラノが絶望的な爆発の中で祈りの歌を歌い続けます。1926年の「サンクタ・シヴィタス」も大編成の作品で、神の偉大なる秘跡を描いた強烈で壮大な大作です。(2010/06/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572424 |
Ochird Classics通算200枚目のリリースとなるアルバムは、イギリスを代表する作曲家たちの作品を集めた1枚です。合唱が盛んな英国らしい選曲はもちろんのこと、2022年のヴォーン・ウィリアムズ生誕150年を記念するアルバムにもなっています。冒頭に置かれたヴォーン・ウィリアムズの「5つの神秘的な歌」は弦楽とピアノの伴奏によるバリトンを伴う合唱のための編曲。これは作曲家自身のアレンジで、このヴァージョンは世界初録音となります。英国歌曲でおなじみ、ベテランのバリトン歌手ロデリック・ウィリアムズがソリストを務めました。アンドルー・ステイプルズが歌うレノックス・バークリーの「オーランド・ギボンズの賛歌による変奏曲」も世界初録音。約70年前のオールドバラ音楽祭で初演され、ブリテンが「素敵な作品」と称賛した曲です。ウォーロックの人気作「カプリオール組曲」が続き、最後はオーケストラのパートを合唱が歌うという驚きのアレンジによる「揚げひばり」で締めくくられます。(2022/07/15 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100200 |
ヘンデルの主要作品を中心に、18世紀イギリスの歌劇作品を数多く録音しているクリスティアン・カーニンとアーリー・オペラ・カンパニーが、18世紀イギリスの作曲家モーリス・グリーンのオラトリオ「ジェフサ(イェフタ)」を世界初録音!牧師の子として生まれたモーリス・グリーンは、幼い頃よりセント・ポール大聖堂の聖歌隊員として音楽を学び、やがて同大聖堂のオルガニストに就任。その後、チャペル・ロイヤルのオルガニスト兼作曲家、ケンブリッジ大学の音楽教授にも就き、最終的には、王室音楽師範(Master of the King’s Music)にもなったイギリス音楽史上の重要な作曲家です。グリーンが1737年に作曲した「ジェフサ」は、ヘンデルが隆盛させたジャンルである英語によるオラトリオにおいて、イギリス出身の作曲家としての初の成功作となりました。旧約聖書の士師記のエフタの物語に基づくオラトリオで、台本は、詩人であり、やがて英国国教会で重要な役職に就くことになるジョン・ホードリーが担当、旧約聖書のエフタの物語にほぼ忠実なストーリーとなっています。これは、新たな登場人物を加え、話が大きく改変されたヘンデルの同名のオラトリオ(グリーンの作品から約15年後の1751年に作曲)とは対照的です。色彩的なオーケストラ、変化に富んだ合唱、英語の語感が活かされた、感情を強く揺り動かす劇的なアリアや二重唱は、グリーンのすばらしい才能を示しています。18世紀イギリスの劇作品を現代に復活させる重要な上演・録音を行ってきたクリスティアン・カーニンとアーリー・オペラ・カンパニーが、サイモン・ラトル、ダニエル・ハーディング、イヴァン・フィッシャーらと世界中のコンサートホール、歌劇場で共演し、ベルリン・フィルにも何度も登場するイギリス人テノール歌手アンドルー・ステイプルズをジェフサに、ヘンデルなどバロック・オペラやオラトリオの分野で目覚ましい活躍を示しているイギリス人ソプラノ、メアリー・ベヴァンをジェフサの娘に迎えた、充実の布陣による演奏です。現代でも取り上げられることの少ないモーリス・グリーンの作品の貴重な録音となるだけでなく、18世紀のイギリス人の作曲家の再評価につながる内容でしょう。ヘンデルの陰に隠れてきた音楽の復活にご期待ください。あらすじ【第一幕】第一場偉大なる指導者の死後、主なる神を捨て偶像崇拝をしていたギレアドの民は、神から見放され、アンモン人に虐げられていた。自分たちの行いを深く反省し、再び神に庇護を求めたギレアドの長老たちは、非嫡子を理由に追放させられていた勇士ジェフサにアンモン人たちと戦ってほしいと懇願する。第二場長老たちの懇願にもかかわらず、最初ジェフサはその懇願を拒絶した。長老たちがなんとか説得しようと試みるも、神を見捨て、偶像崇拝を行ってきた自分たちの行いを非難されるばかりであった。しかし度重なる説得の末、長老たちの回心と神への忠誠を確信するに至ったジェフサは、ついにその願いを聞き入れた。長老たちはアンモン人たちに対する勝利を確信し、早くも祝杯を挙げる。一方、ジェフサは、アンモン人に勝利し、凱旋した暁には、最初に出迎えたものを神に捧げると誓う。【第二幕】第一場血で血を洗う激しい戦闘の末、アンモン人を破ったジェフサの帰還を、ギレアドの民は大いに祝った。彼の家では、ジェフサの娘とその仲間たちがジェフサの凱旋帰還の喜ばしい知らせに湧き上がっていた。第二場両手をいっぱいに広げてこちらに駆け寄ってくる娘の姿を見て、ジェフサはすぐに自らの神への誓いを思い出した。すぐに視線をそらしたが、すでに遅かった。父親の態度が急変したことで娘は不安になり、その顔に刻まれた恐怖の表情をいぶかしく思った。恐ろしい予感にとらわれた娘は、父親に説明を促す。ジェフサは神に誓いを捧げたことだけを説明することしかできず、その犠牲となるのが娘だとは伝えられなかった。父親の悲しみの種が自分にあると悟った娘は、故郷を離れようとする。苦悩のあまり、身動きさえできなくなっていた父親から、娘はついに真実を聞き出す。ギレアドの長老たちはこの理不尽な事態に全能なる神への怒りをあらわにする。ジェフサは、勝利を得るために行った神への誓いに苦悩し、子供を生贄にするという事態を避けるため、自らが身代わりになろうとする。最後まで美徳を貫く娘は、父親を思いとどまらせる。そして、子を産むこともなく死を迎えることを嘆くために、最後に山で一人で過ごしたいと頼む。娘の固い決意を受け入れた父親は娘と最後の別れを告げる。ギレアドの人々はジェフサの娘に敬意を示し、以後、イスラエルの娘たちはジェフサの娘を思い、毎年四日間、その悲劇的な死を嘆く歌を歌うこととなった事が合唱で歌われ、幕を閉じる。(2025/04/18 発売)
レーベル名 | :Chandos |
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カタログ番号 | :CHSA0408 |
ヨーロッパでは人気が高い演目なのですが、日本ではあまり話題にならないこのシューマン(1810-1856)の「ファウストの情景」。音楽と同じくらい文学を愛したシューマンが、ゲーテの「ファウスト」を音楽で表そうとした結果、オペラではなくオラトリオとして創り上げたものです。完成までに9年の歳月を費やし、綿密に計算されたこの音楽はゲーテの深遠な思想と、究極の女性像など様々なものを丁寧に組み込んだ見事なものとなっています。ただし、オペラのアリアのような派手な曲もなく、ひたすら深い美しさのみがあるため、なかなか取っ付き難い作品であることも確かです。ハーディングはもともとシューマンを得意としていて、この曲にも深い理解を示しています。2013年12月には、ベルリン・フィルでもこの曲を指揮(アーノンクールの代役として)、こちらの演奏でも高く評価されたことが記憶に新しいものです。多くの独唱者と大編成のオーケストラを縦横無尽に操り、壮大な音楽を紡ぎだすハーディングの手腕と、バイエルン放送合唱団の巧みな合唱をぜひご堪能ください。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900122 |
(2010/12/15 発売)
レーベル名 | :LPO |
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カタログ番号 | :LPO-0050 |